法学部Faculty of Law
POL200AC（政治学 / Politics 200）日米関係論ⅡRelations between U.S.A. and Japan 2
井上 史Fumi INOUE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A0262 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | Y603 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生：履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（法律学科）Category (法律学科) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（政治学科（2021年度以降入学者））Category (政治学科（2021年度以降入学者）) | 選択科目（政治学科主催科目） |
| カテゴリー（政治学科（2020年度以前入学者））Category (政治学科（2020年度以前入学者）) |
選択科目（84単位以上） 選択科目（政治学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2021年度以降入学者））Category (国際政治学科（2021年度以降入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2020年度以前入学者））Category (国際政治学科（2020年度以前入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
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Outline (in English)
This course takes a thematic approach to the history and present of the Japan-U.S. relationship. The major themes selected for this pedagogy are as follows: 1) nuclear weapons, 2) Okinawa, 3) U.S. military bases in Japan, 4) the politics of race (Japanese-Americans and Nisei soldiers), 5) war and militarism in U.S. society, and 6) the contemporary Japan-U.S. security relationship. We will watch seven works that address these themes and analyze various dimensions of the Japan-U.S. relationship featured in each work. Further, the students will not only develop a historical understanding of the selected themes per se but also consider the producers’ aims and additional information and supplementary knowledge essential for a further intellectual step. Through the practice of evaluating multiple films based on lectures, assignments, and discussions, the students will cultivate media literacy and acquire a multi-dimensional understanding of the Japan-U.S. relationship.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では、日米関係を複眼的に捉える思考とメディア・リテラシーを同時に養うことを目指します。日米関係の史的理解を深めるうえで重要な６つのテーマを軸に、さまざまな映像作品（劇映画・ドキュメンタリー）の視聴を通じて、次のような問いを総合的に検討します。日米関係の歴史と現在がどのように描かれているか。制作者／製作者の意図・問題提起をどのように受け止めればよいのか。各テーマの理解を深めるためにどのような知識・思考が求められるか。民主主義社会において映像作品を批評するとはいかなる営為であるか。なお、当教育実践のために抽出する6つのテーマは、次の通りです。① 核、② 沖縄、③ 在日米軍基地、④ 人種主義（日系アメリカ人と二世兵）、⑤ 米国における戦争の位置づけ、⑥ 日米安保体制の現在
到達目標Goal
１．今日の日米関係がいかなる歴史と構造のうえに成り立っているのかを理解する。
２．多様な日米関係史研究にふれることにより、日米関係を多角的に捉え分析する力を養う。
３．事前学習、講義、映像作品、ディスカッションから得られる知識・情報を主体的に整理し、自らの考えを他者に伝える表現力を培う。
４．さまざまなメディアの情報を精査・分析する能力すなわちメディア・リテラシーを身につける。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
事前に関連文献を読んだうえで映像作品を鑑賞し、翌週の授業で講義とディスカッションをおこないます。各回の授業後にリアクションペーパー（200～300字程度）を提出する必要があります。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション
映像作品を題材に日米関係を学ぶことの意義、テーマ紹介
2[対面/face to face]：核①
映像視聴（核時代の幕開けとゴジラ）
3[対面/face to face]：核②
講義・ディスカッション
4[対面/face to face]：沖縄①
映像視聴（米軍統治下沖縄）
5[対面/face to face]：沖縄②
講義・ディスカッション
6[対面/face to face]：在日米軍基地①
映像視聴（反基地闘争、ベトナム反戦運動）
7[対面/face to face]：在日米軍基地②
講義・ディスカッション
8[対面/face to face]：人種をめぐるポリティックス①
映像視聴（日系アメリカ人と二世兵）
9[対面/face to face]：人種をめぐるポリティックス②
講義・ディスカッション
10[対面/face to face]：米国における戦争の位置づけ①
映像視聴（イラク戦争）
11[対面/face to face]：米国における戦争の位置づけ②
講義・ディスカッション
12[対面/face to face]：日米安保体制の現在①
映像視聴（日米安保体制）
13[対面/face to face]：日米安保体制の現在②
講義・ディスカッション
14[対面/face to face]：まとめ
日米関係のこれから
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定された文献・資料を事前に読んできてください。各回の授業後にリアクションペーパー（200～300字程度）を提出する必要があります。1回の授業につき4時間の事前学習・復習をおこなってください。
テキスト（教科書）Textbooks
なし
参考書References
明田川融『沖縄基地問題の歴史－非武の島、戦の島』みすず書房、2008年。
明田川融『日米地位協定－その歴史と現在』みすず書房、2017年。
増田弘・土山實男『日米関係キーワード』有斐閣、2001年。
道場親信『占領と平和 〈戦後〉という経験』青土社、2005年。
吉見俊哉『親米と反米－戦後日本の政治的無意識』岩波書店、2007年。
タカシ・フジタニ『共振する帝国 朝鮮人皇軍兵士と日系人米軍兵士』岩波書店、2021年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（20パーセント）、中間レポート（30パーセント）、期末レポート（50パーセント）なお、期末レポートのかわりに、学期末に授業内でプレゼンテーション（20～30分）をおこなうことも可能です。テーマは、授業に関連し、クラスで議論したい内容であれば何でもかまいません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
2023年度「日米関係論II」の受講者から、複眼的視点を身につけることができた、人生において大切なことを学んだ、想定をはるかに超える深さをもつ授業だった、といった肯定的な感想を得ましたので、内容の大幅変更は予定していません。2023年度受講者は、ディスカッションがあってよかった、楽しかった、と感想を寄せてくれましたので、2024年度「日米関係論II」でも、グループ・ディスカッションの時間を十分に確保し、学生同士の密な交流、教員・学生の意思疎通をはかりたいと思っています。
その他の重要事項Others
毎回、授業時間後にオフィスアワーを設けます。