法学部Faculty of Law
POL200AC（政治学 / Politics 200）日米関係論ⅠRelations between U.S.A. and Japan 1
井上 史Fumi INOUE
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 法学部Faculty of Law |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | A0261 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | 講義 |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
| 教室名称Classroom name | Y603 |
| 配当年次Grade | 1～4 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | 成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学生：履修を希望する場合は、所定の手続きに従って申請すること。 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（法律学科）Category (法律学科) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（政治学科（2021年度以降入学者））Category (政治学科（2021年度以降入学者）) | 選択科目（政治学科主催科目） |
| カテゴリー（政治学科（2020年度以前入学者））Category (政治学科（2020年度以前入学者）) |
選択科目（84単位以上） 選択科目（政治学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2021年度以降入学者））Category (国際政治学科（2021年度以降入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
| カテゴリー（国際政治学科（2020年度以前入学者））Category (国際政治学科（2020年度以前入学者）) | 自由科目（他学科主催科目） |
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Outline (in English)
This course offers an overview of the history of the Japan-U.S. relationship with a focus on its post-1945 trajectory. It locates the present-day Japan-U.S. relationship in global history, covering the period between the nineteenth century and the present. The students will acquire a chronological overview of the Japan-U.S. diplomatic relationship and civil society’s reactions to it. This means that they learn how to analyze the multi-layered structure of power relations shaped by class, race, gender, and nationalism and its interaction with the Japan-U.S. security relationship. Further, the course aims to develop a structural and multi-dimensional understanding of the Japan -U.S. relationship with particular attention to the U.S. occupation of Okinawa (1945-1972) and its aftermath to better understand the two countries’ contemporary problems.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本授業では、19世紀から現在に至るまでの日米関係の史的展開を概観し、グローバル・ヒストリーにおける両国の位置づけを検討します。日米外交史を基軸としつつ、その背後で展開する市民社会の動向を含むダイナミックな通史理解を目指します。それは、階級、人種主義、ジェンダー、ナショナリズムによってつくりだされる重層的な権力構造と日米安保体制との連動を同時に考察することを意味します。また、第二次世界大戦末期、米軍占領下に置かれた沖縄の経験を含む「日米」関係の変遷を追うことにより、両国が抱えるさまざまな今日的課題を複眼的に捉える思考を養います。
到達目標Goal
１．日米関係の通史的理解を習得する。
２．日米関係の歴史的変遷をグローバルかつ越境的な視野に立って概観する。
３．日米安保体制と資本、国家、人種、ジェンダーをめぐるポリティックスとの連動を把握し、両国の外交史を多面的に捉える分析力を養う。
４．国内外の日米関係史研究の知見を身につけ、日米関係の過去・現在・未来を見通す能力を身につける。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
各回の授業は、講義／映像視聴（前半）とグループ・ディスカッション（後半）の二部で構成されます。後半では、小グループをつくり、特定のテーマについて議論します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：イントロダクション／19世紀日米関係
授業概要、日米関係史を学ぶ意義、19世紀における日米関係の船出
2[対面/face to face]：「戦争の世紀」前半
ふたつの帝国の誕生からアジア太平洋戦争まで
3[対面/face to face]：日本の敗戦と核時代／冷戦の幕開け
空爆史のなかの原爆
4[対面/face to face]：占領期の日米関係
占領と日米非対称の構造
5[対面/face to face]：冷戦とサンフランシスコ体制
日本の主権回復と東アジア分断構造
6[対面/face to face]：米軍統治下の沖縄
沖縄戦と初期米軍占領
7[対面/face to face]：転換期としての1955年
講和後日本における「反米」ナショナリズム、55年体制、表面化する「沖縄問題」
8[対面/face to face]：日米安保条約の改定と安保闘争
1950年代後半における在日米軍再編、旧安保条約改定、安保闘争
9[対面/face to face]：日米「イコール・パートナーシップ」時代
日米経済関係強化・拡大から70年安保へ
10[対面/face to face]：沖縄返還
沖縄返還交渉、沖縄祖国復帰運動、沖日米間の越境的連帯運動
11[対面/face to face]：東アジアにおける冷戦構造の変化と日米関係
米中接近と日中国交正常化、日米安保体制下の沖縄
12[対面/face to face]：冷戦後の日米安保再定義
新冷戦と日米同盟、沖日米関係の転換期としての1995年
13[対面/face to face]：21世紀初頭における日米安保体制
日米同盟の西方拡大
14[対面/face to face]：まとめ
グローバル・ヒストリーにおける日米関係の位置づけ、今後の課題・展望
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
指定された文献を事前に読んできてください。また、各回の授業後にリアクションペーパー（200～300字程度）を提出する必要があります。1回の授業につき4時間の事前学習・復習をおこなってください。
テキスト（教科書）Textbooks
吉次公介『日米安保体制史』岩波書店、2018年。
参考書References
細谷千博編『日米関係史』東京大学出版会、1995年。
五百旗頭真『日米関係史』有斐閣、2008年。
松田武『自発的隷従の日米関係史 日米安保と戦後』岩波書店、2022年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点（20パーセント）、中間レポート（30パーセント）、期末レポート（50パーセント）なお、期末レポートのかわりに、学期末に授業内でプレゼンテーション（20～30分）をおこなうことも可能です。テーマは、授業に関連し、クラスで議論したい内容であれば何でもかまいません。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「日米関係論II」ではディスカッションが好評であったため、「日米関係論I」でもディスカッションをまじえた授業をおこないます。2024年度「日米関係論I」では、社会運動を含む市民社会の動向をより豊富に織り交ぜつつ、授業を進めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
毎回、授業時間後にオフィスアワーを設けます。