法務研究科Law School
LAW500A2(法学 / law 500)基礎ゼミABasic Seminar A
遠山 純弘Junkou TOOYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 法務研究科Law School |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | V1351 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | 1 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 選択 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
法律基本科目群(応用科目) 民事系 |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
In Basic Seminar A, B students learn about legal thinking, how to understanding judical precedents and how to writing (legal) sentences.
In Basic Seminar A students especially learn about their rules.
【Learning Objectives】
The goal of this class is to enable students to understand and explain each theme described in the "Course outline".
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
【Grading Criteria /Policies】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
report: 70%, in class contribution: 30%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
・法学未修者は、2年次から法学既修者と同じクラスで学習することになる。そのため、法学未修者は、法学部の学生が4年間の学修を通して身に着けた知識やスキルを1年間で身に着けることが要求される。そこで、基礎ゼミA、Bでは、学生(法学既修者を含む)が法律を学ぶ上で必要とされる知識やスキルを身に着けることを目的する。
・より具体的には、法律学習において最も基本となる、①法律的な考え方とは何かを理解し、法的な考え方ができるようになること、②教科書や判例集の調べ方や読み方を理解し、実際に読めるようになることを目的とする。また、司法試験では、知識を修得するだけでなく、答案を書くことも重要である。そこで、③課題の検討を通して、法律的な考え方を修得するとともに、法律文章を書ける(起案ができる)ようになることも目的とする。
・基礎ゼミAでは、特に、上記①、②の理論面について理解してもらい、学生が法律的な考え方を身に着け、また、判例を読むことができるようにすることが目的である。さらに、起案することで、法律文章(起案)を書くことができるようになることも目的とする。
・なお、基礎ゼミA、Bで取り上げる内容は、民法Ⅰから民法Ⅴの授業でも前提とされることになる。とりわけ基礎ゼミAで取り上げる内容は、民法を受講する際の前提となる事柄ばかりであるため、基礎ゼミAは、選択科目ではあるが、最低限聴講することを勧める。
到達目標Goal
・基礎ゼミA、Bでは、学生が【授業の概要と目的】記載の①、②、③をすることができるようになることをその目標する。
・特に、基礎ゼミAでは、その前提として、①法律的な考え方を理解し、②教科書や判例の調べ方や読み方を知り、判例には「射程」があることを理解し、③法律的な文章の書き方を知り、これらについて問われた場合に、それについて理論的に説明することができるようになることを目標とする。
・基礎ゼミBでは、学生が実践を通して①、②、③のことを実際にできるようになることを到達目標とする。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・授業は、上記【授業の概要と目的】記載のように、大きく3部構成になる。
・まず第1部は、法的な思考とは何かを知ることである。ここでは、配布したレジュメを用いて法的に思考するとはどういうことかについて学ぶ。また、双方向の講義形式で授業を進める。
・第2部は、判例の役割を知り、判例の読み方を知ることが中心となる。特に、前半は、判例集や文献の種類やその意義、読み方について学ぶ。ここでも双方向の講義形式で授業を進める。後半は、右の知識を前提に、実際に判例を読むことで判例の読み方について学ぶ。
・第3部は、第1部および第2部で修得した知識をもとに、課題について起案をしてもらう。授業では、各自に行ってもらった起案をもとに、起案にあたって注意すべき点などの確認を行う。
・課題等の解説は、授業内において行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:①ガイダンス
②法的思考①
-三段論法
①授業内容の確認、今後の授業の進め方についての説明をする。
②法的に考えるとは、どういうことか(法的三段論法)について学ぶ。
第2回[対面/face to face]:法的思考②
-法源論①
法源の意義について学ぶ(条文、判例の役割を知る)。
第3回[対面/face to face]:法的思考③
-法源論②
前回に引き続き法源の意義について学ぶ(学説の役割を知る)。
第4回[対面/face to face]:法的思考④
-要件効果論
要件効果論の意義について学ぶ。
第5回[対面/face to face]:判例の読み方
-理論編
裁判所の構造、各裁判所の判決の意義、判例集の意義、読み方について学ぶ。
第6回[対面/face to face]:判例を読む1
指定した判例を実際に読んでみる。
第7回[対面/face to face]:判例を読む2
指定した判例を実際に読んでみる。
第8回[対面/face to face]:起案解説1
あらかじめ提出・添削した起案について解説を行う。
第9回[対面/face to face]:判例を読む3
指定した判例を実際に読んでみる。
第10回[対面/face to face]:判例を読む4
指定した判例を実際に読んでみる。
第11回[対面/face to face]:起案解説2
あらかじめ提出・添削した起案について解説を行う。
第12回[対面/face to face]:判例を読む5
指定した判例を実際に読んでみる。
第13回[対面/face to face]:判例を読む6
指定した判例を実際に読んでみる。
第14回[対面/face to face]:起案解説3
あらかじめ提出・添削した起案について解説を行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・各授業において、次回授業でやることを指示する。参加者は、それをきちんと予習して授業に臨んでほしい。
・また、基礎ゼミA、Bは、積み上げ式で学習が進んでいく。そのため、各授業については、前回授業の内容を理解してくることが必要となる。したがって、前回までの授業について不明な点がある場合には、次回の授業までに不明な部分をきちんと調べて理解してくるか、質問するなどして、前回までの授業内容をきちんと理解しておくことが必要となる。
・さらに、基礎ゼミAは、1年次の春学期の授業(特に、民法Ⅰ、Ⅱ、Ⅴ)と連動して授業を行うので、各授業で取り上げられた事項についてはきちんと理解してくることが必要となる。
・本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
・民法Ⅰ、民法Ⅱ、民法Ⅴで使用しているレジュメ・テキストを使用する。
参考書References
・参考文献は、授業中に随時指定する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価の方法と基準は、以下のとおりである。
①起案(70%)
②質疑応答(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・はじめての授業なので、学生の意見等からの気づきはない。