政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design
ARSl520R1(地域研究(援助・地域協力) / Area studies(Regional cooperation ) 500)メディア産業論Theory of the media industry
増田 弘道Hiromichi MASUDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政策創造研究科Graduate School of Regional Policy Design |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | XW123 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期後半/Fall(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
カテゴリーCategory |
(修士課程)プログラム科目 文化・都市・観光創造群 |
所属群1Affiliation group 1 | |
経済・社会・雇用創造群Economic/Social/Employment/ Creation Group | |
所属群2Affiliation group 2 | 文化・都市・観光 |
文化・都市・観光創造群Culture/City/Tourism/ Creation Group | |
所属群3Affiliation group 3 | |
地域産業・企業創造群Regional Industry and Business Creation Group |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Anime has become Japan's leading pop culture, so we have an accurate understanding of it in this class. We have to understand that anime has been deeply related to Japanese traditional culture such as paintings and stories since ancient times, and to consider how it is positioned as a Japanese industry and culture in an internationalized society.We also mentions animation as a future industry.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
日本を代表するポップカルチャーとなったアニメとはどのようなものであるのかについて正確な認識を持つ。アニメが古くから絵画、物語など日本の伝統文化と深く関わっていることを把握し、国際化する社会の中で日本の産業・文化としてどのように位置づけられるのかについて考える。また未来産業としてのアニメについても言及する。
到達目標Goal
アニメについての正確に語れるようになること。日本のみならず、アメリカやその他の諸国、また近年存在感を増している中国などで、アニメがどのような状況になっているのかについて正確に知り、伝えられるようになる。世界の共通言語となりつつあるアニメをコミュニケーションツールとして使えるようになること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
政策創造研究科修士課程のディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
1)映像等を見ながら国内外のアニメーションの歴史やその文化的位置付けを把握する
2) アニメ産業の基礎知識(産業構造、収益手段(ウィンドウ)、ディズニーやピクサー他日米主要スタジオ、人材育成、著作権)を得る
3)アニメがどのようにつくられているのかを知る(企画から制作、回収、分配までの工程。プロデューサーの役割など)
4)アニメを考える上で有効と思われるその時々のトピックを取り上げて解説する
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回(1・2)[対面/face to face]:アニメ概論introduction
〜アニメ概論/アニメーション・アニメの定義
自己紹介、推薦図書、推薦映画とアニメーション・アニメの定義について
2回(3・4)[対面/face to face]:アニメーションの歴史①before Walt〜
ミッキーマウス以前のアニメーション、ハリウッドの成り立ちについてなど
3回(5・6)[対面/face to face]:アニメーションの歴史②〜after Walt〜アメリカンアニメーションの黄金時代
ミッキーマウス登場以降出現したアニメーションの黄金時代ににつて述べる
4回(7・8)[対面/face to face]:アニメーションの歴史③〜ディズニーの復活、そしてCGアニメーションの時代とピクサー
アメリカン・アニメーションの復活、企業としてのディズニー・ピクサーについて
5回(9・10)[対面/face to face]:アニメーションの歴史④日本におけるアニメの成り立ち〜そしてアニメの黄金時代
日本のマンガ・アニメ文化が持つ1,000年の歴史について研究する。そして、戦後日本のアニメが大発展した理由について
6回(11・12)[対面/face to face]:マンガ・アニメの大義イメージパワーが未来を創る/アニメはどのようにして創られるのか?誰が何のために創るのか?2〈ビジネスの視点から見たアニメ〉
日本のマンガ・アニメが持つイメージパワーについて/アニメの生態系製作と制作と流通・映像は誰のものなのか?・製作委員会について・アニメーターは低賃金なのか?
7回(13・14)[対面/face to face]:アニメをつくるアニメ製作フロー
アニメ制作ではなく製作における企画開発から、制作、流通、分配までのシステムを研究する
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
[予習・復習映画]
1)『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(1993年113分日本)
・日本の危機管理を問う押井守の最高傑作
2)『東京ゴッドファーザーズ』(2004年92分日本)
・奇才今敏のハート・ウォーミング・クリスマス・ストーリー
3)『ペルセポリス』(2007年95分フランス)*アカデミー賞候補
・イラン革命の内実を鋭く語る社会派アニメーション
4)『ブレンダンとケルズの秘密』(2009年75分アイルランド)*アカデミー賞候補
・アイルランドでつくられたケルト三部作(Cartoon Saloon制作)、世界で最も美しい福音本『ケルズの書』を巡る神秘的ストーリー
5)『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』(2014年アイルランド)*アカデミー賞候補
・ケルト三部作、羽衣伝説など日本の縄文文化にも通じるケルト的ファンタジー
6)『この世界の片隅に』(2016年129分日本)*アカデミー賞候補
・『火垂るの墓』と並ぶ不朽の戦争名作アニメーション
7)『KUBO/クボ 二本の弦の秘密』(2016年102分アメリカ)*アカデミー賞候補
・日本びいきのNIKE創業者の息子であるトラビス・ナイトが監督する超絶ハイテク人形アニメーション
8)『生きのびるために』(2017年94分アイルランド)*アカデミー賞候補
・女性一人の外出が許されないタリバン支配下における惨状を描いた問題作品
9)『幸福路のチー』(2018年111分台湾)
・一見ちびまる子風のホームドラマのようにも見えて、実は国民党から民進党へと政権移行する台湾現代政治史が実にリアルに描かれている必見作品、実は台湾では李登輝がそれほど評価されていないことが分かる
10)『犬ヶ島』(2018年105分アメリカ)*アカデミー賞候補
・ハリウッドに居ながら自分の好きなテーマで映画を撮れる鬼才ウェス・アンダーソン、本作では驚くなかれオノ・ヨーコが自身の役柄で声優を務めている
11)『ウルフウォーカー』(2020年103分アイルランド)*アカデミー賞候補
・ケルト三部作最終章、ジブリ作品が「漫画映画」に見えてしまう深い精神性を持つファンタジー傑作
12)『ソウルフルワールド』(2020年101分アメリカ)*アカデミー賞グランプリ
・生まれ変わりの霊的な世界観が示されたピクサー最高傑作
テキスト(教科書)Textbooks
全てAmazonのkindleで発売。
1)「アニメビジネス叢書①アニメ産業論〜定義と歴史2021』Kindle版
2)『アニメビジネス叢書②2021アニメ産業 生態系論 製作と制作と流通/ アニメ製作論/ 制作工程論/ デジタル化論/ 製作委員会論/ 労働環境論/ アニメに携わる仕事』Kindle版
3)『アニメビジネス叢書③2021アニメ産業論 アニメ産業統計による産業構造把握/テレビアニメ/劇場アニメ/ビデオ/商品化/遊興/音楽/ライブエンタテインメント/海外/日本のアニメは空洞化しているのか/日本のアニメが海外で売れた三つの理由』 Kindle版
4)『アニメビジネス叢書④手塚治虫論評集「手塚治虫世界遺産論」「マンガ・アニメの“神様” 手塚治虫はどのように して生まれたのか」』 Kindle版
参考書References
①『日本アニメの革新 歴史の転換点となった変化の構造分析』 (角川新書)
②『ディズニーCEOが実践する10の原則』(早川書房)
③『大塚康生 作画汗まみれ 改訂最新版』(文春文庫)
④『ピクサー流 創造するちから―小さな可能性から、大きな価値を生み出す方法』(ダイヤモンド社)
⑤『アニメを仕事に! トリガー流アニメ制作進行読本』(星海社新書)
⑥『アニメプロデューサーになろう! アニメ「製作(ビジネス)」の仕組み』(星海社新書)
⑦『TYPE-MOONの軌跡 (星海社新書) 』
⑧『小池一夫のキャラクター進化論(1)漫画原作マル秘の書き方≪まンげン・ピ!≫』
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点50%、レポート(3〜4回を想定)50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
1年毎の講座のため前回は一昨年になりますが、初のオンライン授業で操作などにも慣れていなかったため予習がなかったようで、受講生との対話も少なかった。今回は受講生の話や意見を授業に組み入れるよう心がける。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業に必要な機器(PC等)、環境(wifi等)。