社会学研究科Graduate School of Sociology
SOC500E1－1207（社会学 / Sociology 500）社会学特殊研究３（社会運動としての成人教育運動の国際的展開）Special Study in Sociology 3
荒井 容子Yoko ARAI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 社会学研究科Graduate School of Sociology |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | X6010 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 多社会‐519 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience |
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Outline (in English)
This course reviews the history of adult education movements, especially international ones, and has two focuses. One is on the relation between domestic movements and international ones. The other focus is on the relation between adult education policies and adult education movements both domestic level and international one. Recognizing complex structure of these relations, we will seek to find out the challenges of adult education movements.
At the end of the course, students are expected to understand the personality of adult education movement for social movements and look at challenges of adult education movements.
Students are required to be active in each class discussion. The standard preparation and review time for each class is 2 hours each.
Grading is according to the total evaluation of the final report with the discussion of final class (70%) and class contribution (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
成人教育政策とは一線を画す、成人教育運動は社会運動としての性格をもって各国で発展し、国際機関の発達と並行して、国際的運動としても発展してきた。その過程は、国内、国際双方で、権力による成人教育政策との緊張関係をもって展開されてきた。また同じ成人教育運動として、国内と国際双方の関係のあり方も模索されてきた。これらの具体的な歴史を、事例をもとに概観しながら、それらの関係について、分析していく。
到達目標Goal
この講義では、成人教育の運動が本質的にもつその社会運動としての性格を理解し、そのうえで、成人教育運動の国内及び国際的な展開と、成人教育政策の展開と社会運動の展開との関係について考え、また、今後の成人教育運動のあり方を考える力を養うことができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
毎回 講義内容をもとに、議論をしていく。事前に資料を配布して検討してきてもらい、議論をする場合もある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：成人教育運動をどうとらえるか（ガイダンス）
学習運動・成人教育運動と社会運動との関係
2[対面/face to face]：成人教育運動の国内展開と国際的展開(1)
ＷＥＡ（英国労働者教育協会）の諸外国への影響
3[対面/face to face]：成人教育運動の国内展開と国際的展開(2)
成人教育「世界組織」の結成と世界大会
4[対面/face to face]：国際機関を通じた成人教育運動のはじまり(1)
ユネスコ成人教育会議の開催と展開
5[対面/face to face]：国際機関を通じた成人教育運動のはじまり(2)
ユネスコ教育研究所の発足と展開
（含 その後のユネスコ生涯学習研究所としての展開）
6[対面/face to face]：国際機関から独立した国際的成人教育運動のはじまり
国際成人教育協議会の発足
7[対面/face to face]：社会運動と国際的政策の展開(1)
1970～80年代の展開
8[対面/face to face]：社会運動と国際的政策の展開(2)
1990年代以降の展開
9[対面/face to face]：成人教育運動と社会運動の国際的展開 (1)
1970～80年代の展開
10[対面/face to face]：成人教育運動と社会運動の国際的展開 (2)
1990年代以降の展開
11[対面/face to face]：成人教育運動の国際的展開の意味(1)
成人教育の国際的政策との関係
12[対面/face to face]：成人教育運動の国際的展開の意味(2)
成人教育の各国における政策との関係
13[対面/face to face]：成人教育運動の国際的展開の意味(3)
各国の成人教育運動との関係
14[対面/face to face]：社会運動としての成人教育運動の国際的展開の意味
まとめ－総括討議－
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
担当教員が作成した作成したファイルを、学習支援システムを通じて事前に配布するほか、適宜指示する。
参考書References
国際成人教育協議会(International Council for Adult Education)
のホ－ムペ－ジ http://icae.global/
ユネスコ生涯学習研究所(The UNESCO Institute for Lifelong Learning)
のホ－ムペ－ジ https://uil.unesco.org/
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義時の討議への積極的参加の度合いを30％、最終レポ－ト（テ－マに関しての理解度と独自の見解の存在及びその質）を70％で評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
成人教育に関する事前の学習が不足している場合の配慮、対応の必要。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業支援システムによる「お知らせ」を通じて講義に関する指示を出すこともあるので、「お知らせ」のeメールが確実に自分に届くようにしておくこと。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞社会教育学
＜研究テーマ＞成人教育運動、社会教育法制度、社会教育実践、公民館、
社会教育職員
＜主要研究業績＞
①国際成人教育協議会（ICAE）の課題意識発展の過程
－成人教育運動の国際的展開に関する研究（１）－」
『社会志林』（法政大学社会学部紀要）第54巻 第3号
（2007年12月）p.55-74
②「成人教育運動の国際的連帯（４）
－第６回国際成人教育会の本会議（ベレン会議）の概要と日本国内の動き－」
『月刊社会教育』No.655 2010年5月号，pp63-69
③「社会教育法と国際的動向」社会教育推進全国協議会『社会教育法60年－権利としての社会教育を活かす』2010年8月28日pp.66-75
④「『成人教育運動の国際的展開』を追い続けて気づかされたこと」
教育実践検討会編『問い続けるわれら―生涯学習人として生きる』第２集
「教育実践検討会」発行 2012年4月1日 pp.320-346
⑤「第３編-２ 社会教育・生涯学習の国際的動向（国際機関・欧米）」
社会教育推進全国協議会編『社会教育・生涯学習ハンドブック』
第８版 エイデル研究所 2011年7月30日 pp.202-217
⑥解説「成人教育の発展に関する勧告」pp350-351
「カナダの成人教育・生涯学習」pp.78-79
「国際成人教育協議会」p.162
「ユネスコ『大衆の文化的生活への参加及び寄与を促進する勧告』」p.596
「ハンブルク宣言」p.504
「ユネスコ国際成人教育会議」pp.595-596
社会教育・生涯学習辞典編集委員会編『社会教育・生涯学習辞典』朝倉書店
2012年11月30日
⑦「第３編-２ 社会教育・生涯学習の国際的動向（国際機関・組織）」
社会教育推進全国協議会編『社会教育・生涯学習ハンドブック』
第９版 エイデル研究所 2017年10月10日 pp.247-263
⑧「ユネスコ第６回国際成人教育会議のための国内「草の根会議」編著
『日本の社会教育・成人教育 最近12 年の政策・実践・運動:分析と提言
－第６回国際成人教育会議（CONFINTEAⅥ）に向けた
市民社会組織からの報告－ 』（デジタル版）2009年11月23日
http://prof.mt.tama.hosei.ac.jp/~yarai/JDGMCON6/CSOsREPfinaljpcore100321.pdf
(英語版
Social Education/Adult Education in Japan Policies, Practices and Movements
during the last 12 years: Analysis and Recommendations
－A Report from Civil Society Organizations to the Sixth International Conference
for Adult Education (CONFINTEAⅥ)－（CSOs report）
written and edited by Japanese Domestic Grass-roots Meeting for CONFINTEA Ⅵ(digital), November 2009
http://prof.mt.tama.hosei.ac.jp/~yarai/JDGMCON6/CSOsREPfinalencore100107.pdf )
⑨「カナダの成人識字教育者たち
－困難な中、実践のための研究運動を切り開く－」
『月刊社会教育』No.606 2006年4月号pp.64-70
⑩「ユネスコ第６回国際成人教育会議中間総括会議（スウォン）と
コミュニティ・ラ－ニングセンターをめぐる議論
－ドイツ成人教育協会国際部主催のサイドイベントに注目して－」
『日本公民館学会年報』第15号2018年12月10日pp.68-74