通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
LIT100TC(文学 / Literature 100)日本文芸学概論(春期スクーリング)Introduction to Japanese Literary Arts
栗山 元子Motoko KURIYAMA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
授業コードClass code | 14008 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | |
科目種別Class Type | |
教室名称Classroom name | 『法政通信』時間割を参照、教室変更はWebサイトを参照 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 春期 |
期間Period | 春期 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講手続き等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
【Course outline】In this class, You will be lectured on how women of the Heian period were written in narrative stories(Monogatari).By looking at the similarities and differences among the heroines in several works, you will be provided an overview of Heian-period tales. And you will also learn about the influences of the period on the works.【Learning Objectives】By the end of this course,you will learn basic knowledge about Monogatari of Heian-period,and deepen an understanding of the history of the development of narrative works.【Learning activities outside of classroom】Students will be expected to make a preparation of each lessons,and will be also expected to have reviewed of the last lesson.Your study time will be two hours each for preparation and review.【Grading Criteria/Policy】Grading will be decided based on short reports in class room(70%),and Test to check understanding at the end of the semester(30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義では、平安期の物語を中心とした散文作品において「女性がどのように書かれているか」ということをテーマに考察を行っていきます。毎回取り上げる作品についての基礎的な知識を押さえつつ、それぞれの作品における女主人公や脇役の女房たちなどの造型の意義や特徴について考えていくことで、作品の表現や世界観についての認識を深めることを狙いとします。また主人公像の変化といったことから物語史の流れについての把握を促します。総じて、平安期の物語や物語を生んだ時代などの背景についての理解を深めていくことを目指します。
到達目標Goal
①平安期の散文作品について、その表現に触れることを通じて、それぞれの作品の持つ魅力や意義についての理解を深めます。
②平安期の物語史の流れについての理解を深めます。
③平安期における女性像を散文作品の中に探ることで、古典文学と時代性の関わりへの理解や関心を高めます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
テキストには講師作成のプリントを使用しますが、パワーポイントも併用します。また授業への主体的参加度や理解度を計るために、受講者には毎授業ごとにリアクションペーパーの提出を課します。次週の授業では、そのリアクションペーパーでの意見や質問に答える形でのフィードバックを行い、学習の定着を促します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第一回[対面/face to face]:ガイダンス
授業の内容や方針、進め方などについての説明と「物語」についての基礎知識の確認をします。
第二回[対面/face to face]:『竹取物語』における女性像
かぐや姫の造型やあまり存在感のない媼について考えていきます。
第三回[対面/face to face]:『伊勢物語』における女性たち
『伊勢物語』に登場するさまざな女性像について見ていきます。
第四回[対面/face to face]:『落窪物語』における女性像
『落窪物語』における主人公の姫君やその侍女の造型について考えていきます。
第五回[対面/face to face]:『うつほ物語』における女性像
求婚譚のヒロイン・あて宮像について考察していきます。
第六回[対面/face to face]:『源氏物語』の女性像①
桐壺更衣像について考えていきます。
第七回[対面/face to face]:『源氏物語』の女性像②
紫の上像について考えていきます。
第八回[対面/face to face]:『源氏物語』の女性像③
女三宮像について考えていきます。
第九回[対面/face to face]:『源氏物語』の女性像④
浮舟像について見ていきます。
第十回[対面/face to face]:『夜の寝覚』の女性像
『夜の寝覚』の主人公について考察していきます。
第十一回[対面/face to face]:『枕草子』におけるさまざまな女性像
『枕草子』に書かれた女性像(女房たち)を見ていきます。
第十二回[対面/face to face]:説話文学の中の女性像
説話文学におけるさまざまな女性をめぐる話を読んでいきます。
第十三回[対面/face to face]:中世王朝物語における女性像
中世王朝物語における主人公である女性像を見ていくことで、平安期の物語の影響などについても考えます。
第十四回[対面/face to face]:授業のまとめと理解度の確認
全体のまとめ/授業後半では理解度の確認のための教場試験を行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。準備学習としては次回に取り上げる作品について、事前にその内容や成立年代、人物関係などの基礎知識について確認をしておいてください。また授業後には講義内容の確認と整理、参考資料などを読んで理解を深めるなどの復習を行ってください。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用せず、講師が作成するプリントを教室にて配布します。教室ではパワーポイントも併用します。
参考書References
・必要に応じて授業内で紹介を行います。
・中野幸一編『新装版 常用 源氏物語要覧』(武蔵野書院 2012年)
・有精堂編集部編『時代別日本文学史事典 中古編』(有精堂出版 1995年)
・各作品については、小学館新編日本古典文学全集や岩波新日本古典文学大系、新潮日本古典集成、岩波文庫、角川文庫、笠間書院の中世王朝物語全集などのテキスト類を各自で適宜参照し、読んでください。
成績評価の方法と基準Grading criteria
①理解度の確認のための試験 30%。
②平常点 70% (毎回のリアクションペーパーにおいて、授業への主体的な取り組み姿勢を評価します)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業は講義形式ですが、昨年度は受講者相互に意見交換する機会を設けたことに対し好意的な意見が寄せられたので、なるべくそういった双方向的な場を提供できるように心がけたいと思います。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。