通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
CUA100TA（文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 100）文化人類学（春期スクーリング）Cultural Anthropology
ベル 裕紀Hiroki BELL
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | 10004 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | |
| 科目種別Class Type | |
| 教室名称Classroom name | 『法政通信』時間割を参照、教室変更はWebサイトを参照 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 春期 |
| 期間Period | 春期 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講手続き等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
This course provides an introduction to cultural/social anthropological discussion.
Students who take this course will:
1, learn anthropological discussion about the gift,
kinship, politics/power, ethnicity, gender, nation-states and so on.
2,gain anthropological understanding for interpretations
and analyses of our daily lives and social system.
3, gain better understanding about culture and about difficulties inherent in writing culture.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
学生は、マリノフスキー以降の文化人類学の諸概念および理論を毎回トピック別に学習し、文化人類学の基礎的かつ体系的な理解を目指す。それを通じて、文化人類学的な社会の見方を身に付け、「異文化」「他者」の理解とは何なのか、考える。
到達目標Goal
学生は、文化人類学的な社会の見方を身に付け、「異文化」「他者」の理解について認識論的な立場から批判的に学習する。それを通じて、現代的な問題、身近な問題においても、内省的な思考力を養うことを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「法律学科：DP5」「日本文学科：DP3」「史学科：DP1, DP3」「地理学科：DP1」「経済学科：DP6, DP7」「商業学科：幅広い教養」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義を基本とするが、受講者の積極的な参加を期待する。授業後に毎回リアクションペーパーの提出を課し、次の回の冒頭で可能な限り紹介し、授業内容に反映させる。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第一回[対面/face to face]：文化人類学の考え方
文化人類学が成立した時代的背景および学問的な特徴を概説する。
第二回[対面/face to face]：機能構造主義と文化相対主義
機能構造主義と文化相対主義が主張された理論的・時代的背景を踏まえた上で理解し、それに対する1960年代以降の批判を理解する。
第三回[対面/face to face]：贈与・交換
文化人類学の理論の中核を成す、贈与、交換に関する研究の展開を学習する。
第四回[対面/face to face]：贈与・交換と「負い目」
D.グレーバーや小田亮の議論を手掛かりに、シェアリングや贈与、市場交換、再分配というモノやサービスの流通を「負い目」という観点から捉えなおす。
第五回[対面/face to face]：宗教・呪術・儀礼
儀礼論・宗教人類学の議論を、とりわけ呪術研究や通過儀礼を中心に理解する。
第六回[対面/face to face]：規範と法
法人類学における法の捉え方、諸研究を概観し、とりわけ法多元主義をめぐる議論に焦点を当てる。
第七回[対面/face to face]：言語・記号論
ソシュール以降の記号論の展開、および人類学における言語行為論について学習する。
第八回[対面/face to face]：発話行為とエージェンシー
言語および発話行為と政治に着目した人類学的な研究の展開を概観し、理解を深める。
第九回[対面/face to face]：人種と民族
人類学のみならず、社会科学全般にとって重要な概念である、「人種」と「民族」という概念の歴史的な変遷について学習する。
第十回[対面/face to face]：都市人類学
都市人類学において発展したネットワーク論や都市における集団形成の意味とその形式について学習する。
第十一回[対面/face to face]：国民国家とナショナリズム
A.ゲルナーやB.アンダーソンなど、国民国家をめぐる代表的な議論を学習する。
第十二回[対面/face to face]：グローバル化と人類学
人類学のみならず、社会科学におけるグローバル化の理論を概観した上で、グローバル化という現象を政治人類学の文脈に沿って理解する。
第十三回[対面/face to face]：移民研究と人類学
移民研究の流れを概観しながら、適応やトランスナショナリズム、統合、国境管理といったトピックを扱う。
第十四回[対面/face to face]：「異文化」「他者」の理解
人類学の目的である「異文化」「他者」の理解という問題を、これまでの講義の要点を踏まえて改めて確認する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎回のリアクションペーパーを通じた復習と、翌週の授業の準備に概ね2時間程度の時間をかけるものとする。また、それに加えて授業内で紹介する参考文献を、各自の関心に応じて読みこみ、理解と思考を深めることが望ましい。
テキスト（教科書）Textbooks
なし。毎回の授業で講義レジュメを配布する。
参考書References
岸上伸啓編2018『はじめて学ぶ文化人類学：人物・古典・名著からの誘い』ミネルヴァ書房。
桑山敬己・綾部恒雄編2018『詳論 文化人類学：基本と最新トピックを深く学ぶ』ミネルヴァ書房。
中島成久編著2016『グローバリゼーションのなかの人類学案内』第7 刷、明石書店。
松村圭一郎2011『ガイドブックシリーズ基本の30冊 文化人類学』人文書院。
ヘンドリー、ジョイ 2017『＜増補新版＞社会人類学入門 多文化共生のために』桑山敬己・堀口佐千子訳 法政大学出版局。
その他、授業時間内に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末レポート50％、毎回のリアクションペーパー42％、授業への参加度8％で評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回の授業の冒頭に学生が前回提出したリアクションペーパーの一部を紹介し、応答を行ったり、講義の中で言及したりして、学生の理解を深めていく。