通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning)
LIT300TC(文学 / Literature 300)日本文芸研究特講・漢文Special Study of Japanese Literary Arts(Chinese Classics)
教科担当責任者 / Instructor in charge of class:遠藤 星希Seiki ENDO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(通信学習)School of Correspondence Education (Correspondence Learning) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2024 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当者Instructor name | 大西 陽子 |
科目種別Class Type | 通信学習(リポート・試験) |
履修学年Grade | 3~4 |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 文学部 史学科 専門教育科目 |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students acquire the necessary skills and basic knowledge about Chinese classic literature.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
【学習の到達目標】Goal
漢文(本科目では清朝以前の中国古典作品および日本漢文を指す)についての基礎知識および論評する能力の習得を目標とします。本科目における学習の到達目標は以下の通りです。
①漢文を読むための基礎的な読解能力を習得する。
②漢文における基礎的な知識(作者・作品・文化史的背景など)について理解し説明できる。
③作品分析を通して、中国古典文学の特徴や独自性などについて的確な解釈や論理的分析をすることができる。
【この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)】Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
漢文(本科目では清朝以前の中国古典作品および日本漢文を指す)についての基礎知識および論評する能力の習得を目標とします。本科目における学習の到達目標は以下の通りです。
①漢文を読むための基礎的な読解能力を習得する。
②漢文における基礎的な知識(作者・作品・文化史的背景など)について理解し説明できる。
③作品分析を通して、中国古典文学の特徴や独自性などについて的確な解釈や論理的分析をすることができる。
【授業で使用する言語】Default language used in class
日本語 / Japanese
【科目の概要】Method(s)
本科目では漢文全般にわたる基本的な知識、および具体的作品を読解する基礎的能力を習得することを主眼とします。学習するにあたって中国古典文学の流れを時系列的に把握するだけではなく、中国特有の文学ジャンルや表現方法がどのような時代背景の下でどのような経過によって発展・盛行したのかという点にも着目しながら幅広い視野の下で多くの作品に接してもらいたいと考えています。そのためにも、各時代を代表する文学ジャンルや作者についての理解を深め、実際に作品を数多く読む必要があります。中国文学史関連の書籍を最低でも1冊は通読して文学史の流れを把握し、その上で原文(原文が掲載してある翻訳でも可)で具体的に作品にふれ、中国文学の奥深さ面白さを自分なりに発見していただきたいと考えています。リポート執筆にあたっては指定テキストだけでは不充分ですので、設題に附記する参考文献などを参照してテーマに沿った考察をしてください。
【成績評価基準】Grading criteria
[リポートの主な評価基準]
・リポート設題の内容をきちんと理解し、正確な知識を習得できているか。
・該当作品の内容をきちんと読解した上で、自分の独自な観点により考察・論評がなされているか。
・リポートの構成・論述・引用の仕方などが適正であるか。
・誤字脱字や文脈の不整合などがなく、論理的な文章で論述されているか。
[単位修得試験の主な評価基準]
・設題の内容をきちんと理解し、正確な知識を習得できているか。
・明確で論理的な文章で論述されているか。
【テキスト名および詳細】Textbooks
指定市販本 前野直彬『精講 漢文』ちくま学芸文庫、2018年、¥1,700+税
本テキストは中国文学研究の碩学である前野直彬氏が受験生向けにわかりやすく解説した参考書を復刊した漢文入門のテキストです。漢文で書かれた作品を読解し、中国の古典文学(日本漢文学も網羅)や思想・歴史を理解するうえで重要な人物、作品、ジャンルの特徴などが簡潔にまとめられているうえに、全体を通読することによって中国古典作品の流れを通史的に理解できるような構成になっています。また各項目それぞれに代表的な作品の一部を抜粋して通釈と詳細な語釈のついた例文を載せているため、文法も含めて具体的に理解し学習しやすい工夫がなされています。是非熟読して大いに活用してください。
【学習指導、注意点等】Work to be done outside of class (preparation, etc.)
通信学習のリポートに添削・講評でフィードバックします。リポート課題および単位修得試験の設題は、文学史的知識だけを問うのではなく、できるだけ広い視野で考察・論述できるようにテーマ設定をします。テーマによっては指定テキストだけでは不充分で、より専門的な参考文献が必要になる場合があるかも知れません。特にリポート執筆に際しては、設題テーマに関連する先行論文などについて各自で調べ、実際に作品を読み、作品分析を通してテーマに沿った考察を進めるようにしてください。
またリポート作成方法として、以下の基本ルールは遵守してください。
① リポートの課題に即したテーマ設定をし、自分のリポート独自の題をつけて提出してください。
② リポートに無駄に細かい章立ては不要です。必要な場合でも三章程度にしてください。章立てはしなくてもかまいません。
③ 参考文献を引用する場合はカギ括弧でくくってどこまでが引用であるのか明示し、注(脚注でも傍注でも形式は問いません。)に参考文献の書誌的事項を明記してください。
④チャットGPTによる作成およびWebサイトや他人の著作などからの引き写しは不正行為と見なします。
⑤ 作品を用例として引用する場合は、原文をどのように解釈したのかがわかるように、必要に応じて訳文、書き下し文(文脈によっては原文のみでも可)のいずれかの方法で記載してください。その際、何を参考にしたのか出典を必ず明記し、原文と照合できるような形で記載してください。(翻訳書などを参考にした場合は出版社名、タイトル、当該ページを記載してください)。
⑥ 孫引きはしないこと。初出の出典がある場合はできる限り原典にあたって引用してください。