デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design
ART500N1（芸術学 / Art studies 500）建築計画学概論Introduction to Architectural Planning
岩佐 明彦Akihiko IWASA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | デザイン工学研究科Graduate School of Engineering and Design |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2024 |
| 授業コードClass code | U0113 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
| 曜日・時限Day/Period | 金1/Fri.1,金2/Fri.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1～2 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | 選択 |
| 入学年度Admission year | |
| カテゴリーCategory |
修士課程 システムデザイン専攻 共通基盤科目 |
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Outline (in English)
[Course outline]
Behind the design theories of architectural planning, many decisions are made based on human scale, movement, perception, cultural context, communication, work efficiency, social regulations and more. In this course students will learn the reasoning for these decisions and obtain the ability to design spaces according to fundamental principles.
[Learning Objectives]
(1) To understand the theory on which architectural planning is based.
(2) To be able to design architectural spaces while considering the meaning and reasons of architectural space manipulation by learning how to apply the theories.
[Learning activities outside of classroom]
Students are expected to read the literature and other materials specified in the lectures to gain a deeper understanding of the subject matter. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each.
[Grading Criteria /Policy]
Workshop in the lecture (80%), Regular marks (20%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
建築計画学とは建築設計おいて規範となる理論であり、人体寸法、動作特性、知覚、心理、文化的文脈、コミュニケーション、作業効率、社会制度など様々な決定根拠がその背景にある。本講ではこれらの決定根拠の理解を通して、より根源的な原理に根ざした空間設計手法を身につける。
到達目標Goal
（1）建築計画の根拠となっている理論を理解すること．
（2）理論の応用法を身につけることで，建築的な空間操作の意味や理由を考えながら設計することができるようになること．
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デザイン工学研究科建築学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP7」に関連
デザイン工学研究科都市環境デザイン工学専攻ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
デザイン工学研究科システムデザイン専攻ディプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
「もの」・「部屋」・「建築・建築」の3つのスケールに分け，それぞれのサイズで形態の決定要因となっている事柄とその原理について概説とワークショップを通して理解を深める．
ワークショップではネット環境に接続されたPCが必要になる場合がある。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス／建築計画における決定原理
講義の概要説明．建築設計における建築学の位置付けを概説する．
基本的な決定原理を題材にその最適性について検証するワークショップを行う．
第2回[対面/face to face]：ものスケールの決定原理（1）
動作特性・アフォーダンス・アクティブメモリーなど，身体まわりの環境を規定する要因とそのデザイン手法について概説する．
第3回[対面/face to face]：ものスケールの決定原理（2）
前回に示されたキーワードを中心に実例を解説し，応用手法について理解を深める．
第4回[対面/face to face]：ものスケールの決定原理（3）
ものスケールの決定原理を理解するために，普段とは異なる動作特性を設定し日常行動を試みるワークショプを行う．
第5回[対面/face to face]：ものスケールの決定原理（4）
前回のワークショップを総括し，ものスケールの決定原理を理解する．
第6回[対面/face to face]：部屋スケールの決定原理（1）
識別尺度・パーソナルスペース・ステレオタイプイメージなど，個人または複数人が関わる環境を規定する要因とそのデザイン手法について概説する．
第7回[対面/face to face]：部屋スケールの決定原理（2）
前回に示されたキーワードを中心に実例を解説し，応用手法について理解を深める．
第8回[対面/face to face]：部屋スケールの決定原理（3）
部屋スケールの決定原理を理解するために，系時的な観察調査とその分析を行うワークショップを行う．
第9回[対面/face to face]：部屋スケールの決定原理（4）
前回のワークショップを総括し，部屋スケールの決定原理を理解する．
第10回[対面/face to face]：都市・建築スケールの決定原理（1）
ゾーニング，居方，居場所，シークエンス，モビリティなど，室同士や都市と建物の関係性を規定する要因とそのデザイン手法について概説する．
第11回[対面/face to face]：都市・建築スケールの決定原理（2）
前回に示されたキーワードを中心に実例を解説し，応用手法について理解を深める．
第12回[対面/face to face]：都市・建築スケールの決定原理（3）
様々な人が関わる都市・建築スケールの決定原理を理解するために，都市・建築に関わるユーザーを役割分担（ロールプレイング）したディベートを通して，同一対象に内在する多様な価値観を浮き彫りにするワークショップを行う．
第13回[対面/face to face]：都市・建築スケールの決定原理（4）
前回のワークショップを総括し，都市・建築スケールの決定原理を理解する．
第14回[対面/face to face]：まとめ，計画理論の設計実務への適用
経済合理性を最大化したEvidence based design（根拠に基づく設計）の脆弱性が災害時に露見したことを踏まえ，リダンダンシー（冗長性）を備えた建築計画のあり方について概説する．
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義で指定された文献等を読み，より深く理解できるようにする．本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
「建築計画のリベラルアーツ―社会を読み解く12章」朝倉書店
参考書References
環境行動のデータファイル（彰国社），建築設計資料集成＜コンパクト＞（丸善），隠れた次元（みすず書房）
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義内のワークショップ（80％），平常点（20％）
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
多くの履修者が並行して履修しているデザインスタジオ８・１０の進捗に合わせて適宜必要な知識・情報を提供する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
プロジェクターを使用する．講義にはネット接続が可能なPCを持参すること．
その他の重要事項Others
日常における気づきや，ルーティン化していることを疑ってみることの中に建築計画や建築デザインのアイデアやヒントが隠されている．日常生活やデザインスタイジオで感じたことや考えたことを記録しておくこと．