通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
LIT200TC（文学 / Literature 200）日本文芸研究特講・現代（冬期スクーリング）Special Study of Japanese Literary Arts(Contemporary)
関口 雄士
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | 44002 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 関口 雄士 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 冬期 |
| 期間Period | 2群午後 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
In this lecture, we will read the literary works of the "Buraiha (Shin-Gesakuha)" that were widely read in the period immediately after the end of World War II, in order to grasp the possibilities of literature in a world undergoing drastic changes, and how we, who live in the present age, can react literature to respond to the situation. The lecture will also provide an opportunity for students to grasp the question of what literature can do in a rapidly changing world, and how we can react to the situation with literature in the present age.
The lecture will focus on Jun Ishikawa, Ango Sakaguchi, and Osamu Dazai, representative writers of the "Buraiha (Shin-Gesakuha)" and while outlining the life of each writer, we will introduce and examine individual works from the mid-war and post-war periods to ascertain the characteristics of the writer and his works, with the aim of achieving the objectives of the class. The course aims to achieve the objectives of the class through an overview of each artist's life, focusing on individual works from the postwar period.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
本講義では、敗戦後間もない時期に広く読まれた、文学史的に〈無頼派（新戯作派）〉と呼ばれる区分の文学作品を読むことにより、世界が大きく転変する状況下において文学がいかなる可能性を示すことができるか、現代を生きるわれわれが文学をもっていかに状況に対することができるか、といった問題への端緒をつかむことを目的とします。
具体的な講義の内容としては、〈無頼派（新戯作派）〉と呼ばれる区分の代表的作家である石川淳・坂口安吾・太宰治を取りあげ、各作家の生涯を概括しつつ、戦中戦後の個別の作品に焦点をあて紹介・検討し、作家と作品の特質をたしかめていくことを通じて、授業目的の達成を目指していきます。
到達目標Goal
それぞれの作家的特質をつかみながら、あつかったテクストの主題・モチーフ・表現方法を読み取り、受講者自身の評価を下すことができる力をつけることを目標とします。
①テクストに書かれている内容を正確に読み取ること。
②読み取ったことをもとに自分なりの考えを見つけること。
③自分なりの考えを明確にし、他者に伝わるように表現できること。
以上が、具体的な目標になります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義を中心として進めていきます。
各作家にそれぞれ3回を使って「作家自身について」「戦中の作品」「戦後の作品」を講義します。
各授業後半では、時間をとり、質問や意見、感想などを書いてもらいます。そこで書かれた質問について、各日の授業冒頭で答えることによって、前日授業の内容を復習するとともに、フィードバックをおこなうことで、双方向性のある内容を目指していきます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス・文学研究の基本
授業内容と文学研究の基本を説明する。
第2回[対面/face to face]：石川淳の文学①
石川淳の紹介。
第3回[対面/face to face]：石川淳の文学②
石川淳の戦中作品を読む。
第4回[対面/face to face]：石川淳の文学③
石川淳の戦後作品を読む。
第5回[対面/face to face]：坂口安吾の文学①
坂口安吾の紹介。
第6回[対面/face to face]：坂口安吾の文学②
坂口安吾の戦中作品を読む。
第7回[対面/face to face]：坂口安吾の文学③
坂口安吾の戦後作品を読む。
第8回[対面/face to face]：太宰治の文学①
太宰治の紹介。
第9回[対面/face to face]：太宰治の文学②
太宰治の戦中作品を読む。
第10回[対面/face to face]：太宰治の文学③
太宰治の戦後作品を読む。
第11回[対面/face to face]：授業内容の総括
授業内容全体の振り返り。
第12回[対面/face to face]：まとめと試験
質問などへのフィードバックを実施したのち、筆記試験を実施する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習学習は各2時間を標準とします。
授業であつかう作家の代表作（特に1938～1948年ごろの作品）は、事前にできるだけ読んでおくことが望ましいです。少なくとも、1作品以上は眼を通しましょう。読んだ作品については、あらかじめ感想・気づきなどをメモしておいてください。
また、事前に日本近代文学史をあつかった概説書に眼をとおしておくことで、流れや語句がつかみやすくなります。
テキスト（教科書）Textbooks
事前に指定しません。
あつかう作品は、初回授業時にコピーを配布する予定です。
参考書References
日本近現代文学史についての書籍を1冊は用意しておきましょう。
一例として安藤宏『日本近代小説史（新装版）』（中央公論新社、2020年）を挙げておきます。
その他に、併読を推奨する文献があれば、授業内で紹介する予定です。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点：50％
筆記試験：50％
全回出席を前提とします。
平常点は授業後に書いてもらう質問や意見、感想の内容から判断します。
筆記試験では、授業で扱った作家から一人を選び、その文学的特質について簡潔に説明した後、具体的な作品と関連づけながら、その作家についての自分の認識を記述してもらいます。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度から担当のため、ありません。