通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
LAW400TB（法学 / law 400）民事執行法（冬期スクーリング）Civil Enforcement Law
杉本 和士
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | 43007 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 杉本 和士 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 冬期 |
| 期間Period | 2群午前 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
This course introduces the principles of civil execution procedure to students taking this course.
The goals of this course are to
(1) obtain basic knowledge about the principles and proceedings of civil execution procedure.
(2) be able to understand and explain how to apply the principles and proceedings to the cases.
-Before/after each class meeting, students will be expected to
spend four hours to understand the course content.
-Your overall grade in the class will be decided based on the
following ;
Term-end examination: 60% and Reaction paper : 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
・この講義では民事執行法及び民事保全法について学修します。民事訴訟法に関する基礎知識をすでに修得していることを前提に、民事上の権利の強制的実現とその機会確保という観点から、民事執行法及び民事保全法の規律する各手続がどのような性格を有しているのか、それぞれにおける諸概念がどのような意義を有しているのか、また、具体的に各手続がどのように運営されているのかについて理解することを目的とします。
到達目標Goal
①民事執行法の理念と各手続の目的を理解する。
②強制執行手続の基本的な流れと基礎概念を理解する。
③民事保全法の理念と民事保全手続の概要を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
・この講義では、教員の配布する教材に沿って進行します。受講者が講義に出席するだけでなく十全な予習復習を行ってくることを前提として講義を行います。
・受講生には、講義期間中、適宜、講義内容に関するリアクションペーパーを提出してもらい、講義において、その内容を取り上げつつ全体に対してフィードバックを行います。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス（講義の進め方等）／民事執行・民事保全の概要，民事執行手続の基本構造
ガイダンスを行った後、民事執行・保全制度の全体像及び強制執行手続の基本構造について学修する。
第2回[対面/face to face]：執行当事者と執行機関／強制執行の要件，債務名義・執行文の意義と役割
執行手続の主体である執行当事者と執行機関について、さらに、強制執行の要件、債務名義及び執行文の意義と役割について学修する。
第3回[対面/face to face]：請求異議の訴え／強制執行の対象財産と第三者異議の訴え
不当執行排除のための救済手続である請求異議の訴えについて学修する。
第4回[対面/face to face]：強制執行の対象財産とその調査、第三者異議の訴え
強制執行の対象財産についての考え方とその調査手続について概観した上で、第三者の責任財産に対する不当執行排除のための救済手段である第三者異議の訴えについて学修する。
第5回[対面/face to face]：不動産強制競売（１）―競売申立て、差押え・売却の準備
強制執行各論としての不動産強制競売手続につき、その開始段階の手続、競売申立て・競売開始決定・差押えを学修し、次いで売却の準備に関する規律を学修する。
第6回[対面/face to face]：不動産強制競売（２）―売却の条件、売却の手続・効果、配当
不動産強制競売手続における売却の条件に関する規律を学修した上で、売却の手続・効果、配当手続について学修する。
第7回[対面/face to face]：不動産強制管理，動産執行／債権執行（１）
不動産強制管理の概略を扱うとともに、動産執行について、その実際上の機能や実態の点を中心に学修する。債権執行について、特に金銭債権に対する強制執行を中心に採り上げて、民法における「債権総論」分野との関連性にも留意しつつ学修する。
第8回[対面/face to face]：債権執行（２）
債権執行について、特に金銭債権に対する強制執行を中心に採り上げて、民法における「債権総論」分野との関連性にも留意しつつ学修する。
第9回[対面/face to face]：非金銭執行
非金銭執行について、執行の態様を確認した上で、物の引渡し・明渡しの強制、作為・不作為の強制執行、意思表示の強制執行について学修する。
第10回[対面/face to face]：担保不動産競売，担保不動産収益執行
担保権実行手続について、強制執行手続と比較しつつ検討を行う。次いで、不動産に対する担保権実行としての担保不動産競売手続について学修する。さらに担保不動産収益執行について、従来、同様の機能を果たしてきた物上代位と対比しつつ検討する。
第11回[対面/face to face]：民事保全手続（１）
民事保全手続の目的や種類について学修し、次いで民事保全の審理手続についての基本的な性質を民事訴訟や民事執行と対比しつつ学修する。
第12回[対面/face to face]：民事保全手続（２）
民事保全手続の目的や種類について学修し、次いで民事保全の審理手続についての基本的な性質を民事訴訟や民事執行と対比しつつ学修する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・授業時間外の学習（予習・復習のほか、発展学習）に関する一般的な指示は初回ガイダンスで行うほか、各回の講義の際に指示します。
・なお、本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
・教科書は使用しません（講義初回に配布する教員作成の教材を用います）。
参考書References
＜自習用教材＞
・和田吉弘『基礎からわかる民事執行法・民事保全法』（弘文堂、第3版、2021年）（※講義の文字起こしを元にしており、読みやすく、独習に適している）
・中野貞一郎（青木哲補訂）『民事執行・保全入門』（有斐閣、補訂第2版、2022年）（※独習に適した入門書の最新版）
・上原敏夫ほか『民事執行・保全法（有斐閣アルマ）』（有斐閣、第6版、2020年）（※標準的な内容のコンパクトな教科書）
・中西正＝中島弘雅＝八田卓也『民事執行・民事保全法』（有斐閣、第2版、2021年）（※応用的な内容を含む教科書）
＜判例集＞
・上原敏夫ほか編『民事執行・保全判例百選[第3版]』（別冊ジュリ247号）（有斐閣、2020年）（※学習用の判例集）
＜その他＞
・その他の参考資料・文献については、講義の際に適宜紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
・成績評価は、リアクションペーパー（40％）及び試験（60%）により行います。
・リアクションペーパーの提出等の詳細については、講義の際にお伝えします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・特になし。
その他の重要事項Others
・この講義は、あらかじめ「民事訴訟法」について一通り学修を済ませ、その基礎知識を修得していることを前提として実施します。
・オフィスアワーとして、講義時間の前後において適宜質問を受け付けます。