通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling)
BSP100TC（初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100）総合特講（冬期スクーリング）Common Study for all Majors
小林 ふみ子
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部（スクーリング）School of Correspondence Education (Schooling) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | 44005 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 担当教員（自由記述）Instructor name | 小林 ふみ子 |
| 科目種別Class Type | スクーリング |
| 教室名称Classroom name | |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 冬期 |
| 期間Period | 1群午後 |
| 定員Capacity | |
| 予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
| 受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
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Outline (in English)
We will consider the recreation of the classics from the early modern literature. Reading waka and Sino-Japanese poems, The Tale of the Heike and The Tale of Genji, you will analyze how they had transformed and recreated according to the sense of the people of the time. It encourages to reconsider the attitude in creation to regard complete originality as essential.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
江戸文芸における古典の再創造について作品に即して学びます。和歌や漢詩、『源平盛衰記（平家物語）』や『源氏物語』がどのように江戸の人びとの感性に即して変容され、新たな作品をして生まれ変わったのかを見てみましょう。
そのことによって、完全なオリジナリティを必須とする現代の〈創作〉の概念の再考を促します。
到達目標Goal
1.江戸戯作の各ジャンルの性格、文体や表現の特質について理解する。
2.古典をどのように現代化し、再創造したのか、そのさまざまな手法を理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP5」に関連ディプロマポリシーのうち、「法律学科：DP5」「日本文学科：DP1,DP2」「史学科：DP1,DP3」「地理学科：DP1,DP2,DP3」「経済学科：DP4,DP5」「商業学科：自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
概説ののち、提供した授業資料と指定したデジタル公開資料などを読み解く。
100分を個人での課題への取り組み、ペアないしグループ・ワークによる共有、講義などを織りまぜて構成する。
下記【重要事項】に示したように、各人の古典文学への関心と基礎的読解力があることは前提として進行します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入
時代背景
「江戸っ子」誕生の時代背景を知る。
第2回[対面/face to face]：狂詩
漢詩の形式に俗語をはめ込んだ狂詩のおもしろさを知る。
第3回[対面/face to face]：狂歌①
中世以来の狂歌の歴史に触れ、江戸時代のさまざまな作品を読み解く。
第4回[対面/face to face]：狂歌②
百物語の代わりに、妖怪を題に百首の狂歌を詠んだ『狂歌百鬼夜行』を読み解く。
第5回[対面/face to face]：合巻①
草双紙の最終形態である合巻について学ぶ。
第6回[対面/face to face]：合巻②
『源氏物語』の近世番として著名な『偐紫田舎源氏』の夕顔巻に該当する部分を読む（1）当世化
第7回[対面/face to face]：合巻③
『源氏物語』の近世番として著名な『偐紫田舎源氏』の夕顔巻に該当する部分を読む（2）謡曲の利用
第8回[対面/face to face]：合巻④
『源氏物語』の近世番として著名な『偐紫田舎源氏』の夕顔巻に該当する部分を読む（2）歌舞伎的趣向
第9回[対面/face to face]：滑稽本①
ことばの面白さを追求した式亭三馬の試みについて学ぶ。
第10回[対面/face to face]：滑稽本②
『平家物語』敦盛最期をちゃかして遊んだ『大千世界楽屋探』を読む。（1）当世化
第11回[対面/face to face]：滑稽本③
『大千世界楽屋探』を読む。（2）聞き間違いと方言対決
第12回[対面/face to face]：まとめ
試験
全体を概括する
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
『平家物語』敦盛最期、『源氏物語』夕顔巻の筋立てを事前に学習してください。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
各回、資料提供します。
参考書References
狂歌については、江戸狂歌研究会編『化物で楽しむ江戸狂歌』（笠間書院 2014）
狂詩・滑稽本・合巻については長島弘明編『〈奇〉と〈妙〉の江戸文学事典』（文学通信 2019）
その他、適宜授業中に指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
第2，4，6，8，10回のリアクション・ペーパー（40％）、試験の得点（60％）を合算して評価します。
出席要件を満たした学生を対象とする期末試験では、ジャンルの理解、主要作品の理解・説明を中心に出題します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
全学部の学生に開いてはいるが、基本的な日本古典語の読解、『平家物語』（とくに敦盛最期）『源氏物語』（とくに夕顔巻）の筋立てについての理解は前提とするので、履修する場合はその点を了解されたい。
また、学生の話しあいを必須とするので、その点も理解して選択のこと。