スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies
OTR600I1（その他 / Others 600）スポーツ健康学演習ⅡSeminar in Sports and Health Studies Ⅱ
山本 浩Hiroshi YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学研究科Graduate School of Sports and Health Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | S9127 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 1 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリー |
修士課程授業科目/Master's Course 研究指導/Research courses |
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Outline (in English)
(1)To enhance research skills comprehensively, such as data collection and analysis, through the creation of an investigation plan, ongoing research on previous studies, and preliminary fact-finding on people and activities around the research theme.
(2) Among specific competitions and events (competitions that are attracting increasing interest through media such as TV and tablets), select a small group of activities to be selected as the research subject, and find out what is reflected in the expressions and news reports inherent in these competitions and events. We will explore avenues of research, taking into consideration the reactions of the recipients.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
（1）研究構想の作成、継続しての先行研究調査、さらに研究テーマ周辺の人々や活動に関する予備調査を通して、データ収集や分析といった研究する力を総合的に高める。
（2）具体的な競技・種目（テレビ・タブレットといったメディアを通じて関心を高めている競技）の中で、研究対象として選択すべき小集団を抽出し、そこに内在する表現や報道が何を反映しているのか。受容者のリアクションにも配慮しながら、研究の道筋を探る。
到達目標Goal
① 国内外のジェンダーに関わる報道・表現に関して、高度で専門的な知識を獲得するために、斯界の複数の専門家に対する聞き取りなどを進めることによって、レベルをさらに引き上げる。
② 受講生がターゲットにした競技を中心に、隣接する競技にも視野を広げ、適切な研究方法を用いて考察できる力を蓄える。それによって2年次4月に提出する修士論文の概要および研究計画書の作成準備に取りかかる力を獲得する。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
あくまで受講生のアクションをベースにした授業運営とする。その上で、自らの研究対象とするスポーツ報道を、海外の類似メディアとの比較をしたりしながら見る能力を身につける。そのためには、「文化人類学」「社会学」「政治学」「心理学」などの知見も獲得して研究の深みを広げていきたい。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1回[対面/face to face]：スポーツ社会の捉え方①
スポーツは個人で楽しむのがベースだったが、やがて組織のあるなしが、そのスケールに大きな差を生むことになった。改めてスポーツに関わる組織の仕組みを総括的に検討する。
2回[対面/face to face]：スポーツ社会の捉え方②
競技団体。この組織は競技の特性によって、影響力、認知度、商品価値、経済的な力など大きな違いが生まれている。その根源にあるところを知る。
3回[対面/face to face]：メディアの構造①
既存のメディアは活字媒体、電波媒体ともに苦しい時代を迎えている。受容する世代の多数が、デジタル媒体に移行してしまったからだ。危機的な伝統媒体の体制の変容ぶりを研究する。
4回[対面/face to face]：メディアの構造②
スポーツがプロ化してからというもの、スポーツは消費者の側が主導権を持つ世界に変わってしまった。報道哲学の今を分析する。
5回[対面/face to face]：組織の仕組み⑤
競技団体の役員の構成に関しても、ガバナンスコードが男女平等の観点から厳格な注文をつけるようになった。それが社会に何をもたらしているかを確認する。
6回[対面/face to face]：組織の仕組み⑥
競技スポーツを取り上げたときに誰もが必ず視野に入れる、それがIOC（国際オリンピック委員会）である。その施政方針は、世界のスポーツのこの先に大きな影響を与えかねない。IOCの仕組みと思想の変遷を追う。
7回[対面/face to face]：プレゼンテーション①
様々なスケールで分析を続けてきた、スポーツを取り巻く環境の変化を見落とすことなく、研究テーマに関しての、プレセンテーションを行う。
8回[対面/face to face]：プレゼンテーション②
第一回のプレゼンテーションで改善の余地のあったところに修正を加えたものを改めて披露する。
9回[対面/face to face]：プレゼンテーション検討①
研究テーマに即したこれまでのテレビによるスポーツ番組（ドキュメンタリー等）をピックアップし、その構成を参考にしながら、研究テーマのくみ上げ見直しをする。
10回[対面/face to face]：プレゼンテーション検討②
取り上げた研究テーマに近い活字の論考を参考にしながら、自身のプレゼンテーションの改善を行う。
11回[対面/face to face]：修士論文に寄せて①
ここまでの修士論文の骨格を、ここ2回の検討を参考にしながら修正する。
12回[対面/face to face]：プレゼンテーション再①
様々な角度から見直しを加えたプレゼンテーションを改めて再現する。
13回[対面/face to face]：プレゼンテーション再②
修正箇所の再検討をする。
14回[対面/face to face]：プレゼンテーション総括
修論とプレゼンテーションとを対比させながら、現段階の総括を行う。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
2023年度は、大きなイベントが連続する。南アフリカの世界卓球（ダーバン）、世界水泳（福岡）、FIFA女子W杯サッカー（オーストラリア・ニュージーランド）、亜細亜大会（杭州）、ラグビーW杯（フランス）。研究テーマと密接な関わりのある特定の組織、チーム、指導者、選手、スタッフなどにアプローチし、恒常的に情報のやりとりをしながら、独自の観点からのまとめを仕上げる材料を常時収集すること。 研究論文、海外の事例にも間断なく視点を置いておきたい。
メディアの動向が、スポーツビジネスの最前線では方向転換のきっかけになることがある。報道と世論との相関にも間断なく注意を払うことを求める。
テキスト（教科書）Textbooks
ナシ
参考書References
日本放送文化研究所「放送研究と調査」月刊誌，日本放送協会
放送批評懇談会「GALAC」月刊誌，NPO法人放送批評懇談会
成績評価の方法と基準Grading criteria
多様なものの見方（30%）、利害のぶつかり合う部分に対する評価（20%）、レース／試合を背景に、客観性と独自性のある批評（20%）、現実的で着実な発想と説得力のある表現（30%）。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
昨年度実績なし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン。
その他の重要事項Others
スポーツ庁の出す「スポーツ白書」、文部科学省の「文部科学白書」（媒体の現状把握に欠かせない）、日本新聞協会の発表情報、また笹川スポーツ財団から出る調査系の書籍には必ず目を通しておきたい。さまざまな調査が行われ、世論の確認に欠かせない。