政治学研究科Graduate School of Politics
POL500A3（政治学 / Politics 500）公共哲学研究１Public Philosophy 1
宮川 裕二
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 政治学研究科Graduate School of Politics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X5018 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
| 曜日・時限Day/Period | 土1/Sat.1,土2/Sat.2 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | 公共政策学・サステイナビリティ学「公共哲学基礎」と合同 |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
政治学専攻 修士専門科目 |
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Outline (in English)
（Course outline） The purpose of this course is to understand the fundamental concepts of public philosophy, namely "freedom" and "public," by tracing the development of social thought since the modern era, and to cultivate students’ ability to investigate contemporary public issues.
（Learning Objectives） The goals of this course are to develop an understanding of the fundamental concepts of public philosophy, namely "freedom" and "public" and their correlations, and to acquire the ability to investigate contemporary public issues based on this understanding.
（Learning activities outside of classroom） Students will be expected to have read the relevant chapter from the text and review it after the class. In addition, students are expected to share in the preparation of in-class reports, and to write a term-end report to be presented at the end of the class.
（Grading Criteria /Policy） Final grade will be calculated according to the following process; in-class report (30%), term-end report (50%), and in-class contribution(20％).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
政策論の理論的な基礎をなす考え方を培うことを目指して設置されている科目の一つである。近代以降の社会思想の展開をたどり、「自由」と「公共」という公共哲学の基礎的な概念について理解し、現代の公共的課題を探究できる能力を涵養することを目的とする。
到達目標Goal
公共哲学の基礎的な概念である「自由」と「公共」、およびそれらの相関について理解し、それを踏まえて現代の公共的課題を探究できる能力を身に着けることを目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は特に強く関連、「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
受講生は分担して、指定された文献の箇所について要点と論点を整理して授業のはじめに報告し、教員のサジェストを交えつつ全体で議論と考察をすすめる。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：導入的講義／文献講読：坂本後掲書序章・第1章
導入的講義、「社会思想とは何か」、「マキアヴェリの社会思想」
第2回[対面/face to face]：文献講読：坂本後掲書第2章・第3章
「宗教改革の社会思想」、「古典的『社会契約』思想の展開」
第3回[対面/face to face]：文献講読：坂本後掲書第4章・第5章
「啓蒙思想と文明社会論の展開」、「ルソーの文明批判と人民主権論」
第4回[対面/face to face]：文献講読：坂本後掲書第6章・第7章
「スミスにおける経済学の成立」、「『哲学的急進主義』の社会思想——保守から改革へ」
第5回[対面/face to face]：文献講読：坂本後掲書第8章・第9章
「近代自由主義の批判と継承——後進国における『自由』」、「マルクスの資本主義批判」
第6回[対面/face to face]：文献講読：坂本後掲書第10章・第11章
「J・S・ミルにおける文明社会論の再建」、「西欧文明の危機とヴェーバー」
第7回[対面/face to face]：文献講読：坂本後掲書第12章・第13章・終章
「『全体主義』批判の社会思想——フランクフルト学派とケインズ、ハイエク」、「現代『リベラリズム』の諸潮流」、「社会思想の歴史から何を学ぶか」
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
受講生は文献を準備学習し、授業の後は復習を行う。また報告（分担制）のためのレジュメ作成を含む準備と、授業の最終回に提示する期末レポートの作成を行う必要がある。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト（教科書）Textbooks
坂本達哉『社会思想の歴史――マキアヴェリからロールズまで』（名古屋大学出版会、2014年）を文献講読のテキストとする。各章とも、社会思想家の思想内容が要領よく整理されていると同時に、まとめとしてその思想が「自由」と「公共」という概念にどのように結び付いているのかが提示されており、本科目の趣旨に相応しい文献と思われる。
参考書References
必要に応じて授業中に提示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
レジュメによる報告（30%）及び期末レポート（50％）に加え、授業中の質疑や討論における発言（20％）により評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度授業担当者変更によりフィードバックできない。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
公共政策の政治社会学
＜研究テーマ＞
新しい公共、ガバナンス、統治性研究、地方自治
＜主要研究業績＞
『日本の「新しい公共（空間）」政策言説 : 新自由主義統治性の視座からの再定位（仮題）』（風行社、2023年近刊）
「統治性研究を用いた現代日本の実証的研究に関する一考察」（『唯物論研究年誌』第27号、 2022年）
「『新自由主義ガバナンス』論による『地方創生』実施スキーム分析」（『唯物論研究年誌』第23号、2018年）