通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling)
MAN200TG(経営学 / Management 200)経営学特講(夏期スクーリング)Special Study in Management
韓 載香
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 通信教育部(スクーリング)School of Correspondence Education (Schooling) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | 38001 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
担当教員(自由記述)Instructor name | 韓 載香 |
科目種別Class Type | スクーリング |
教室名称Classroom name | |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 夏期 |
期間Period | 1群午前 |
定員Capacity | |
予備登録の有無Presence or Absence of Preliminary Registration | |
受講可能な学科・学年Eligible Courses / Grade | 『法政通信』受講申込み等関連頁を参照 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course Outline】The purpose of this course is to understand the industry’s history as the stage of business activities. In this course, while focusing on representative industries in Japan by era, I will examine the foundations (market, systems, etc.) that made up the industry and growth factors (technology, policies, management, labor policies etc.), shedding light on the changes in the state of industry. I will pay attention to how an industry forms, grows, and sometimes declines in a specific country and incorporates three dimensions in the underlying economic development, competitive conditions, and dynamic changes due to corporate activities.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do following:
To explain what industry is.
To explain how an industry develops and conditions and foundations for the growth dividing the time periods based on the example of that industry.
To explain the formation, growth, and maturity of a specific industry in relation to corporate activities, considering the conditions of the external environment.
【Learning activities outside of classroom】
Before each class meeting, students will be expected to spend one or two hours to read the material provided by me.
【Grading Criteria/Policy】
Final grade will be calculated according to a final examination (100 %).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では、20世紀の日本における代表的産業を時代別に取り上げながら、産業のあり方の変化に光を充て、産業を成り立たせる基盤(市場、システムなど)や成長要因(技術、マネジメント、労働等)について説明します。特定の国において、特定の時期に、ある産業が形成、成長し、時には衰退するあり様に注目し、その背景となる経済発展及び競争条件や企業者活動によるダイナミックな変化を織り込みながら、企業活動の舞台となる産業を歴史立体的に理解することを目的とします。
到達目標Goal
(1)産業とは何かについて説明することができる。
(2)産業発展の背景となったマクロ的な経済の特徴について述べることができる。
(3)産業が成長する条件や基盤について、特定分野を取り上げて説明することができる。
(4)特定産業の形成、成長、成熟までを、外部環境の条件を考慮しながら、企業活動に関連付けて解説することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「経済学科:DP2」「商業学科:経営学・商学,自由な発想と柔軟な判断ができる能力」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
受講生は事前に教員が提示する参考資料を読んで授業に参加してください。
講義形式で進めますが、講義中のグループで議論することがあります。
受講者状況(人数など)により、講義関連のクイズと回答に対する(授業にて口頭で行う)フィードバックを取り入れる可能性があります。これについては初回にて説明します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:産業史Ⅰのためのイントロダクション:産業とは?
・「企業と産業と経済発展の歴史」から学ぶこと
・「日本標準産業分類」と産業構造
第2回[対面/face to face]:Ⅰ 産業史という方法:
経済発展の鳥瞰
産業構造変化の国際比較
第3回[対面/face to face]:Ⅱ 戦前
①経済発展と産業のあり方の変容、そして諸問題:産銅業の産業化と環境問題
生産の急増は自然が提供する原料の供給量とのバランスを狂わせたが、自然との調和のなかで営んでいた鉱山周辺の農業にも影響を及ぼし、環境問題を発生させた。その結果としての企業の対応過程を追いかけ、その意味合いについて考える。
第4回[対面/face to face]:Ⅱ 戦前
②経済発展と産業のあり方の変容、そして諸問題:別子暴動事件
産業化と働くということ: 急激な需要増加によって生産増加が要求されたとき、産業内、企業はどのように対応し、産業成長の軌道に乗ることができるのでしょうか。労働の管理方法の変化やそれによる働き方の変容が見えてきます。
第5回[対面/face to face]:Ⅱ 戦前
③経済発展と産業のあり方の変容、そして諸問題
:製糸業(1)
輸出産業化とジェンダー:繊維産業の発展は多くの国において女子労働に支えられる特徴を持っている。産業の在り方にジェンダーの側面がどのように関連したか、就労の意思決定に影響する要因はなにか、労働過程における労働管理の在り方に与えた結果に注目しながら、産業成長と日本経済の発展についてジェンダーの視点から考える。
第6回[対面/face to face]:Ⅱ 戦前
④経済発展と産業のあり方の変容、そして諸問題
:製糸業(2)
輸出産業化とジェンダー:繊維産業の発展は多くの国において女子労働に支えられる特徴を持っている。産業の在り方にジェンダーの側面がどのように関連したか、就労の意思決定に影響する要因はなにか、労働過程における労働管理の在り方に与えた結果に注目しながら、産業成長と日本経済の発展についてジェンダーの視点から考える。
第7回[対面/face to face]:第2次世界大戦後の世界経済
戦前とは異なるマクロ経済の在り方の変容と国際経済の環境について解説します。
第8回[対面/face to face]:Ⅲ 戦後
⑤機械産業の発展とトヨタ生産方式
機械産業は中小企業を含む広い範囲の諸産業との関連性があり、且つ大量の雇用を生み出すため、高度成長をけん引する分野として意義深いです。日本と他国の自動車産業を比較します。
第9回[対面/face to face]:Ⅲ 戦後
⑥機械工業と部品工業
中小企業群は技術的制約から成長に対しては懐疑的見方で見られていました。中小企業の成長可能性について、成長していく自動車における組立メーカーと部品企業の深い取引関係から考えます。
第10回[対面/face to face]:Ⅲ 戦後
⑦サービス産業化(1)――パチンコ産業の成長
民族マイノリティが関わる分野について、ドキュメンタリー映画「在日」から、彼らのおかれた環境に注目して考えます。
第11回[対面/face to face]:Ⅲ 戦後
⑧サービス業化(2)――多様なニーズをビジネスに、焼肉の普及(映画鑑賞「焼肉ドラゴン」から焼肉レストランの発祥について考える)
日本に定着した焼肉食文化はどのようにして始まったのでしょうか。マイノリティ集住地域に注目して、この点について考えます。
第12回[対面/face to face]:総括(40分)及び期末テスト(60分)
授業を振り返りながら総括し、期末テストを行います。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
指定教科書なし。
参考資料あり(Web学習サービス)
参考書References
武田晴人『日本経済史の事件簿』日本経済評論社、2008年、ジャネット・ハンター『日本の工業化と女性労働』阿部武司他訳、有斐閣、2008年、中林真幸『近代資本主義の組織』東京大学出版会、2003年、橘川武郎『日本電力発展のダイナミズム』名古屋大学出版会、2004年、宮本又郎他編『1からの経営史』碩学舎、2014年、加藤健太・大石直樹『ケースに学ぶ日本企業』有斐閣、2013年、武田晴人『日本産業発展のダイナミズム』東京大学出版会、1995年、ジェームズ・P・ウォーマック他『リーン生産方式が、世界の自動車産業をこう変える。最強の日本車メーカーを欧米が追い越す日』経済界、1990年、和田一夫『ものづくりの寓話』名古屋大学出版会、2009年、韓載香『パチンコ産業史』名古屋大学出版会、2018年
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末テスト100%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
(1)時事的な問題に関して歴史的観点からどのような理解が可能かを取り上げて解説します。
(2)学生から受けた質問を受講者全員に共有していただけるように解説します。
(3)講義以外の学習方法として、関連映画や動画なども使用し、多方面の知的刺激を受けるようにします。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
なし