教職・資格(小金井)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei)
SEE200LC(科学教育・(教育工学) / Science education/ Educational technology 200)教育方法論(ICT活用を含む)Methodology of Education:Including ICT Utilization
藤牧 朗Akira FUJIMAKI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格(小金井)Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei) |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | H0562 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土3/Sat.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 小東館-E210 |
配当年次Grade | 2年 |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
This class aims to examine basic concepts, ideas and application of education methods and techniques. Also, on the basis of this knowledge and skills, the class further discusses how to develop lesson plans to enhance competencies and actually design them.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
教育の方法及び技術についての基礎的な概念、考え方や活用法を学ぶとともに、それらの知識・技能をもとに資質・能力を育成するための単元指導計画を作成する。
到達目標Goal
資質・能力の育成をめざして、周りの人と協力し、教育の方法及び技術、情報機器及び教材の活用に関する基礎的な知識・技能を身に付けるとともに、単元指導計画を効果的に作成することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
基本的に、対話的で協働的な授業(アクティブラーニング型授業)で進めていきます。
座席の移動を伴うグループ活動や身体的な活動、授業内での対話などが毎授業にあります。
自己評価を含む課題も原則的に毎回出ますので期限に遅れないように提出してください(期限に遅れた提出物は評価できません)。毎回の課題(書籍を読む、調べるなど)があります。そこをしっかりと積み重ねることが必須です。
「主体的・対話的で深い学び」に連なるさまざまな授業を体験し、その意義に気づき、ひとり一人が自分に適した学び方及び授業方法を確立できるように努めます。
授業を中心とした学校現場における広くさまざまな教育方法について、理論に基いて理解した上で、さまざまな授業方法を疑似体験できるような時間をつくり、各自が考え、グループで議論し適当と考える方法を選択し、授業つくりを行います。
主体的に学ぶこと、対話的に学ぶこと、そしてそれによって“学び”が変わり深くなることを体験していきます。
授業終了後の課題そのプリント内容に関して次の授業時にできるだけコメントを加え、さらにそこの意見に基づいて授業展開を臨機応変に変化させていきます。そのことが、後の皆さんの教育活動そのものに役に立つように考えています。
必要に応じて、外部の教育実践者からのお話も入れる予定です。
全体として「入れ子構造」となった授業としていきます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
アイスブレイクの方法
自分たちが受けてきた教育の振り返りについて「哲学対話」を用いておこなう
第2回[対面/face to face]:情報通信技術を用いた教育方法と教師の専門性
教育方法論を通して何を学ぶかについて「哲学対話」を用いていっしょに考える
第3回[対面/face to face]:教育方法の基礎的理論、情報通信技術の活用の意義と理論
「教育とは何か」について「哲学対話」によって改めて考える
第4回[対面/face to face]:新しい学習指導要領と教育方法~知識基盤社会と社会構成主義、情報通信技術の活用
教育課程で目指しているものと教育方法を関連付けて学ぶ
第5回[対面/face to face]:教育の内容と学習活動
「教えて考えさせる授業」の考え方を理解し、実際を体験する
第6回[対面/face to face]:学習活動と学習環境、教育方法と情報活用能力
協調学習(ジグソー法)の考え方を理解し、実際に体験する
第7回[対面/face to face]:教育目標の明確化と授業のデザイン
「学びの共同体」の考え方を理解し、実際に体験する
第8回[対面/face to face]:個に応じた指導の工夫と情報通信技術の利用可能性
『学び合い』の考え方を理解し、実際に体験する
第9回[対面/face to face]:主体的・対話的で深い学び
演劇的手法を取り入れた授業の考え方を理解し、実際に体験する
「身体活動が思考を深める」ことを認識する
第10回[対面/face to face]:学力と評価の観点~「指導と評価の一体化」とルーブリックの利用
ルーブリックを作成・使用する中で「学力とは何か」を考え、評価とはどのようにあるべきかを考える
第11回[対面/face to face]:「個別最適な学び」と情報機器及び教材の実践的活用
KP法及びICT機器利用の場合の授業展開の実際を比較して考える
第12回[対面/face to face]:個に応じた生徒指導などの指導技術の工夫
さまざまな場面での生徒とのかかわりについて考える
第13回[対面/face to face]:教育評価
~情報技術を利用した3観点に応じたルーブリック用いて
各授業(案)による実践に対する3観点評価による個別の実践と評価を行う
第14回[対面/face to face]:授業のまとめ、テスト
授業のデザインの中での反省と評価
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】
・毎授業時の小課題(自己評価を含む)について考え記述提出する。
・授業の中で言及された書籍及び論文を読む。
・学習指導案作成課題を行う。
☆上記のことは必須。必ず必要なものは読み記述し発言し身につけて進めるように努めること。
テキスト(教科書)Textbooks
梶谷真司「考えるとはどういうことか」幻冬舎新書、2018(840円+税)
渡部淳「アクティブ・ラーニングとは何か」岩波新書、2020(800円+税)
藤牧朗「“深い学び”を促すアクティブラーニング型授業と評価を考える」法政大学教職課程年報Vol.20、2022
藤牧朗「高校1年物理基礎指導を通し、中高一貫校で学ぶ意義を考える」法政大学教職課程年報Vol.21、2023
参考書References
文部科学省「中学校学習指導要領」「高等学校学習指導要領」(最新版)
溝上慎一「アクティブラーニングと教授学習パラダイムの転換」東信堂、2014
奈須正裕「資質・能力と学びのメカニズム」東洋館出版社、2017
秋田喜代美・佐藤学「新しい時代の教職入門」(改訂版)有斐閣、2015
市川伸一「授業からの学校改革」図書文化、2017
西川純「2030年教師の仕事はこう変わる」学陽書房、2018
鏑木良夫「わかる授業の指導案80」芸術新聞社、2013
渡部淳+獲得型教育研究会「AL授業が活性化する参加型アクティビティ入門」学事出版、2018
川島直、皆川雅樹「アクティブラーニングに導くKP法実践」みくに出版、2016
石井英真「授業づくりの深め方」ミネルヴァ書房、2020
松下佳代「対話型論証と学びのデザイン」勁草書房、2021
小林和雄「真正の深い学びへの誘い」晃洋書房、2019
その他適宜示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業への参加(毎回の課題提出を含む)姿勢(50%)
課題(指定の学習指導案)(30%)
期末試験(20%)
をもとに総合的に評価します。
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end examination: 20%
To produce a teachers edition: 30%
in class contribution and short reports: 50%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
実際に授業中など学校内であった生徒とのやり取りなど、できるだけ直近の中学校高等学校で起こった実体験に基づいた具体的な話を入れていく予定です。
学校現場で必要となる実践的なことをその理論の支えとともに皆さんに身につけられるように伝えていきたいと考えた授業展開をしていきます。いわゆる「入れ子構造」になっています。
学びの促進を促すため、内容及び順序を入れ替えて授業を行うことが多くなりますのであらかじめご承知おきください。また、都合が付けば、外部から教育実践者をお呼びしお話をしていただきます。
受講生から、
「哲学対話や演劇的手法を学ぶことができた。」「多彩なグループワークを体験できて自分の意見に自信をもつことができた。」「この授業を受けたとき、初めは違和感や反感を感じたが、あとになってそれは今までに板書を写す授業しか受けていなかったからだとわかった。」「活動することにより理解が深まるということがとても実感できました。」
などなど意見をもらっています。
「専門科目ではないので、授業時間以外に時間をとられないようにして欲しい」という意見がありましたが、これにはお応えできません。大学生として、最低限必要な主体的な学びを求めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコンまたはタブレットを準備してきてください。
その他の重要事項Others
授業の性質上、教職志望の強い人が履修していることを前提とします。
したがって、授業時及び課題の未提出、授業中の過度の私語、居眠りなどは原則として単位を認定できません。
受講学生数及び進路希望等諸般の事情により、授業内容の進め方等は変わります。ご承知おきください。
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私立文系、国立理系の大学を卒業しています。
現在まで、教員免許10枚(文系理系共に含む)を所持し、公立中学校、公立高等学校、公立中等教育学校、私立中学校、私立高等学校(全寮制も含む)、さらに専門学校、そして、共学校、男子校、女子校など多種多様な学校での教員をしてきました。また、塾、予備校での指導や経営も経験してきました。教科担当としても、理系文系にかかわらず担当指導してきました。