教職・資格（小金井）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei)
SEE100LC（科学教育・（教育工学） / Science education/ Educational technology 100）教育の制度・経営System and Management of Education
辻本 昭彦Akihiko TSUJIMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 教職・資格（小金井）Teacher-Training Courses and Qualification Courses (Koganei) |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | H0503 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 小西館‐遠隔視聴覚室 |
| 配当年次Grade | 1年 |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory | 教職関係科目 |
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Outline (in English)
The structure of the lesson content is roughly divided into two. One is the legal system and mechanism of public education and administration and finance that frame and regulate the organization and management of schools. The other is about specific aspects of school organization and management. This includes crisis management, safety measures, and collaboration with the community. You will be able to understand these contents using active learning and acquire practical qualities and abilities that can be utilized in school settings.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
授業内容の構成は大きく二分される。一つは、学校の組織・経営を枠付け、規制する公教育や行財政の法制度やしくみである。もう一つが、学校の組織・経営を具体的な諸側面についてである。これには危機管理や安全対策、地域との連携も含まれる。これらの内容をアクティブラーニングを使って理解するとともに、学校現場において活用できる実践的な資質・能力を身に付けることができる。
到達目標Goal
日本の学校教育に関する制度的及び経営的なトピックを学び、教員として必須な公教育の法制度及び学校の組織・経営に関わる基礎的事項が理解できる。また、GIGAスクール構想や教育DX（デジタルトランスフォーメンション）など最先端の教育課題について考えることができる。さらに、学校組織・経営の基礎的知識及び、地域との連携、安全と危機管理など実践的な内容など習得し活用することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」と「DP4」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義形式とワークショップ形式（問題解決）を基本とする。授業中にジグソー法やグループディスカッション&プレゼンなどを取り入れる。また、毎回の提出課題とOPPA（一枚ポートフォリオ評価法）で授業のふりかえりを行い、授業内容の理解を促し、受講者の考えを整理し必要に応じて授業でフィードバックする。さらに、YouTubeの作成、JamBoardの活用、ChatGPTの利用など授業のDX化を推進する。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：イントロダクション（現代社会と学校改革）
授業のテーマと構成、進め方と評価、日本の学校改革の今（PISA調査に基づく学力観の変容、GIGAスクール構想なども含む）
第2回[対面/face to face]：世界の教育改革
学校体系の国際比較、海外の学校制度改革、日本の学校制度改革（ドルトンプラン、イエナプランなど）
第3回[対面/face to face]：憲法・教育基本法
憲法の教育条項、教育基本法の新旧比較、教基法の１～３条（教育基本法の変容と時代背景）
第4回[対面/face to face]：教育行政のしくみ
文部科学省、教育委員会、地教行法と学校（都道府県や区市町村の教育委員会の意義や役割等）
第5回[対面/face to face]：学習指導要領と教科書制度
学習指導要領改訂、教科書制度、カリキュラム・マネジメント（学習指導要領の改訂の歴史や教科書検定の在り方など）
第6回[対面/face to face]：教育財政制度と無償化
無償制、国庫負担金と補助金、就学援助と教育扶助（子供の貧困や教育格差と財政や教育費についても含む）
第7回[対面/face to face]：学校組織の法としくみ
学校管理規則、校長とミドルリーダー、校務分掌（管理職制度、主幹、主任制度、必置主任と校務分掌も含む）
第8回[対面/face to face]：学級経営
学級の誕生と性格、学級編制基準、少人数学級・指導（学級経営の在り方と事例研究）
第9回[対面/face to face]：学校と教員の評価
学校評価、教員評価、PDCA（学校評価の仕組みと地域、保護者、生徒の評価の活用、開かれた学校づくり協議会）
第10回[対面/face to face]：教員の成長と同僚性
「学び続ける教師」、同僚としての教師、授業研究（学びの共同体の構築）、校内研修の在り方
第11回[対面/face to face]：子どもの人権と学校
子どもの人権、学校の指導文化、校則（人権尊重推進の研究も含む）
第12回[対面/face to face]：学校の危機管理と安全対策
災害等の危機管理、安全対策、学校と保護者の関係づくり（リスクマネジメント）
第13回[対面/face to face]：「チームとしての学校」
チーム学校提案、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカー（ケースワークの事例も含む）
第14回[対面/face to face]：地域や家庭に開かれた学校づくり
学校と地域の連携、コミュニティスクール、シチズンシップ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】授業で興味を持ったテーマやキーワードを、インターネットで検索したり、関連書籍・資料を読んで深めてほしい。なお、教職課程センターには、教育及び学校関係の情報が所蔵されているので、機会を見つけて訪問してほしい。
テキスト（教科書）Textbooks
教員が必要に応じて指定する。
参考書References
本図愛実・末冨芳編著『新・教育の制度と経営[新訂版]』学事出版
文部科学省「学習指導要領」（最新版）、同ホームページ上の資料（法令、審議会答申等）
成績評価の方法と基準Grading criteria
教育の行政と制度についての基礎知識の理解だけでなく、自らの考えを知識やデータを根拠に議論ができ、又それらを裏付けて論述できるかを評価する。授業内のプレゼンやOPPA（一枚ポートフォリオ評価）等（４0％程度）、提出課題レポート(６0％程度)によって評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートの結果、多くの学生さんから高い評価を頂いた。コメントからも、「話し合いが多くて楽しい授業だった。課題が振り返りだったのも、授業内容の定着と伝わるような文章の練習になっただけでなく深く考える時間をとれたことが良かった。先生がこちらを絶対に否定せずほめてくれるので意欲につながった。授業でも学生がその姿勢をとることが、体系的な話し合いやディベートの学習につながったと思う。」既存の枠組みにとらわれない授業スタイルを模索し、学生が主体的に学習に取り組める点が良かったと思う。毎年、ワークショップ型の授業が好評である。授業改善として「教採に関する内容」とリンクを継続したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
毎授業パソコン必須（スマートフォン不可）
その他の重要事項Others
・授業の性質上、教職志望又教職に関心の高い人の履修を前提とする
・講義形式とワークショップ形式を併用して授業を展開するので、プレゼンテーション能力やコミュニケーション能力は不可欠である。