生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry
BLS300YB（生物科学 / Biological science 300）神経科学Neuroscience
髙田 耕司Koji TAKADA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | H7536 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 月1/Mon.1 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 小金井 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | |
| 備考（履修条件等）Notes |
成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学 生：教員の受講許可が必要(オンライン授業の場合は、学習支援システムで許可を得るようにする) |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー＜生命科学部＞Category |
生命機能学科 学科専門科目 |
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Outline (in English)
Central and peripheral nervous systems are the information processors to connect an individual animal with outside world. Animals sense environmental changes and regulate their physiological functions by the nervous systems, resulting that animals survive for prosperity of the species. Cognitive functions such as memory and learning, as well as mental activity, are driven by the central nervous system of human. The aim of the course "Neuroscience" is to help students acquire an understanding of the fundamental structure and function of the nervous system including the molecular mechanism of neuronal signal transduction. After the students have studied these basic themes, this course deals with several scientific topics including neuronal actions of dangerous drugs, mechanisms of memory, and pathogenesis of neurodegenerative and mental diseases.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ヒトを含む動物の中枢・末梢の神経系は、個体と外界をつなぐ情報処理システムです。神経系によって、環境の変化を感知し、生理機能が調節されます。生命維持の機構や種を存続させるための行動も神経系の働きによるものであり、記憶・学習・情動・意思決定等の認知・精神機能も神経系によって営まれます。この授業では、まず、神経系の「組織学的成り立ち」と「生理学的機能」および神経細胞が有する「情報伝達の機構」について解説します。次にこれらの基礎知識にもとづき、記憶のメカニズム、危険薬物の作用、神経変性疾患、精神疾患等の成り立ちを学び、生物学と医学の両面から、神経系が司る身体および精神の活動への理解を深めていきます。
到達目標Goal
１：脳・神経系の全体像が説明できる。
２：神経系の細胞群の特徴と機能が説明できる。
３：神経の伝導と膜電位の関係を説明できる。
４：シナプスにおける神経伝達の分子機序が説明できる。
５：神経伝達物質とその受容体の種類と特性について説明できる。
６：神経系への危険薬物の作用と精神疾患との関連について説明できる。
７：記憶や学習のなりたちや機序について説明できる。
８：うつ病、双極性障害、神経変性疾患と神経系の関係について説明できる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
DP2
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
特別な指示が無い限り、授業は登校で行います。授業は開始時に配付する資料に沿って進め、パワーポイントと板書で解説します。配布資料は、随時、学習支援システムにアップロードし、やむを得ず欠席した履修者への便宜をはかります。授業の最後の10分間はリアクションペーパーの時間に充て、予告した課題の回答と質問や要望を記述することで能動的な学習を進めます。また、その際、グループディスカッションによるブラッシュアップの機会を設けます。寄せられた質問には次週必ず答え、要望にも可能な限り応えます。提出された課題は取り組み方を評価・確認後、期末試験の前に返却し、要望に応じて課題の解説等のフィードバックを行います。オンデマンド型の遠隔授業を行う場合は、定期的に配信するパワーポイント動画と資料を使って学習を進めます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：神経系１
中枢神経系の構成と構造
2[対面/face to face]：神経系２
末梢神経系の構成と構造
3[対面/face to face]：神経系の細胞群
神経細胞とグリア細胞
4[対面/face to face]：生体膜の役割１
伝導・伝達と静止電位の形成機序
5[対面/face to face]：生体膜の役割２
等価回路による膜電位の表現
6[対面/face to face]：生体膜の役割３
活動電位による興奮の伝導
7[対面/face to face]：シナプス伝達１
シナプス伝達概論：神経伝達物質
8[対面/face to face]：シナプス伝達２
イオンチャネル型受容体による伝達
9[対面/face to face]：シナプス伝達３
代謝調節型受容体による伝達
10[対面/face to face]：シナプス伝達４
報酬回路－危険薬物と精神疾患
11[対面/face to face]：脳の高次機能１
学習と記憶のなりたち
12[対面/face to face]：脳の高次機能２
学習と記憶のメカニズム
13[対面/face to face]：脳の高次機能３
気分障害と不安障害
14[対面/face to face]：脳の高次機能４
神経変性疾患とプロテオスタシス
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とします。授業時には次週に向けた予習および復習用の課題を発表します。受講者は自習によって解答を用意し、次回授業時のリアクションペーパーに記述して提出します。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しません。参考書欄を参照ください。
参考書References
授業で使う配付資料の大半の図表は下記の書籍から引用します。同書は図書館に蔵書されており、予習・復習に役立ちます。
カンデル神経科学 Sixth Edition 日本語版 第2版 宮下監修 (メディカル・サイエンス・インターナショナル社)
成績評価の方法と基準Grading criteria
到達目標への達成度（授業内容の理解度）は筆記による期末試験で、学習意欲は授業時の態度（平常点）と提出された課題の内容で評価します。成績は、定期試験 70%、平常点・課題 30% で算出します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業改善アンケートでは、6名の受講生（約2割）から、「質問への回答の仕方」や「最新の事例などの話題」について概ね良好な意見を受け取りました。より多くの受講生の期待に沿えるよう、授業内容と資料・スライドの更新と洗練に努めます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
登校授業ではノート、筆記具に加え、毎回の資料を整理・保持するA4判のホルダーが必要です。オンデマンド授業の場合は、学習支援システムとGoogle driveを利用するため、インターネット環境と資料印刷用のプリンターが必要です。