生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry
APC300YA(複合化学 / Applied chemistry 300)生物有機化学Bioorganic Chemistry
芝 清隆Kiyotaka SHIBA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 生命科学部Faculty of Bioscience and Applied Chemistry |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | H7041 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水4/Wed.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 小金井 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | |
備考(履修条件等)Notes |
成績優秀者の他学部科目履修制度で履修する学 生:教員の受講許可が必要(オンライン授業の場合は、学習支援システムで許可を得るようにする) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー<生命科学部>Category | 学部共通科目 |
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Outline (in English)
Biochemistry enhances the molecular-based understanding of biological systems and phenomena. Knowledges of biochemistry is necessary to understand the recent advanced-biological science. The aim of this course is to gain knowledges of bio-molecules such as proteins, lipids, sugars, and genetic transcription, bio membrane, metabolism, and enzyme reaction. By the end of the course, students are expected to learn how biomolecules have emerged and been evolving. Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.Your overall grade in the class will be decided based on the following: 70 % mini-tests and 30 % final test.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
生物を構成する「有機化合物」の構造と特徴について学習し、同時にこれら生体高分子の相互作用の織りなす生命システム、生物進化そのものを学んでいく。特徴としては「横」と「縦」、すなわち「進化」と「多様性」をキーワードとして講義を進める。すなわち、宇宙の誕生、生物の誕生の歴史の中で、なぜいまのような有機化合物が形成されてきたのかに思いを巡らせながら、多彩な有機化合物から生み出される「生命システム」そのものを理解していく。同時に、近代科学の進化やいろいろな科学アプローチといった「自然科学」の変遷もおりまぜた講義とする。さらに、生命科学の最先端の研究を体感するために、各種公共データベースを授業中に実際に利用する演習も何回か予定している。授業計画にあるように、タンパク質、脂質、糖などの細胞を作る物質、遺伝情報伝達の仕組み、生体膜、代謝や酵素反応などをトピックとして、教科書に沿って講義を進め、学習支援システムを活用しながら、受講者からのフィードバックも取り入れていく。
到達目標Goal
現在の地球上の存在する生物、あるいは細胞が、どのような有機化合物で構成されており、それがどのように合成され、またどのような働きをするかを十分に理解する。加えて、長い宇宙・生物の進化において、なぜこれらの有機化合物が今の姿になっているのかに興味をもち、「物質」の相互作用が創り出す「システム」の創発の重要性を理解する。また、近代科学における実験の重要性についても理解する。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
DP2
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
教科書に沿った授業をおこなうが、該当する教科書の章はあらかじめ予習していることを前提として進める。教科書とは違って視点での説明をおこなう、関連したトピックを紹介するなどの、理解を深めるための工夫をした授業内容を予定している。授業の初めに、前回の授業で提出された質問票からいくつか取り上げ、全体に対してフィードバックを行う。授業には各自PCを持参すること。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:細胞から構成される生命(1)
教科書の第1章相当部分。
生物の構成単位としての細胞について考える。細胞とは何か?細胞はどのように観察・発見されたのか?などを、近代科学の誕生と展開の歴史とからめながら学んでいく。
2[対面/face to face]:細胞から構成される生命(2)
教科書の第1章相当部分。
細胞の連続性と多様性、すなわち「横」と「縦」について学びながら、「進化」と「分化」について考えていく。
3[対面/face to face]:細胞を構成する化学化合物(1)
教科書の第2章相当部分。
細胞を構成する分子の分類と構造・特徴を学んでいく。宇宙の誕生とともに生成する元素が、どのように有機化合物に利用されているかに注目する。
4[対面/face to face]:細胞を構成する化学化合物(2)
教科書の第2章相当部分。
細胞を構成する分子がどのように分類できるか?どのような特徴をもつか?どのように機能分担しているかを学ぶ。
5[対面/face to face]:生命情報とは何か(1)
教科書の第3章相当部分。
「遺伝」のしくみが、どのように理解、解明されてきたかを学ぶ。
6[対面/face to face]:生命情報とは何か(2)
教科書の第3章相当部分。
「遺伝情報担体物質」としての「DNA」の発見の経緯を紹介しながら、DNAによる遺伝のしくみを学ぶ。
7[対面/face to face]:生命情報とは何か(3)
教科書の第3章相当部分。
遺伝情報の複製・転写・翻訳を復習しながら、生命システムの大きな特徴である「階層性」について学ぶ。
8[対面/face to face]:生体膜構造
教科書の第4章相当部分。
細胞、あるいは細胞内の微細構造を形成する「脂質二重膜」の構造と構成分子を学ぶ。生命にとっての「区切る」ことの意味を考えていく。
9[対面/face to face]:宇宙と生命システムの進化
ここまで学んできたことをベースとして、宇宙の歴史の中での生命の誕生と進化について考えていく。
10[対面/face to face]:生命とエネルギー
教科書の第5章相当部分。
細胞、あるいは生物のエネルギーの収支について、エネルギー代謝系の復習と共に学ぶ。
11[対面/face to face]:生体高分子の相互作用
教科書の第6章相当部分。
生物活動と酵素反応との関係を学び、生命システムにおける「特異性」の意味を考える。
12[対面/face to face]:疾患の診断、治療、予防と生体高分子
生命システムの破綻がどのように各種疾患につながるか、また、それをどう理解し、どう制御(治療)していこうとしているのかの現状を紹介する。
13[対面/face to face]:生物理解とサイバネティクス
生命をシステムに理解しようする学問の歴史を紹介し、現在進行形のシステム研究を、各種データベースを実際に使いながら、体験してみる。
14[対面/face to face]:まとめテスト
これまでの小テスト70%:まとめテスト30%の比率で合計したものを最終成績とする。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
【本授業の準備・復習等の授業時間外学習は、4時間を標準とする】受講者はあらかじめ、教科書の相当する章を、十分に予習していることを前提に授業をおこなう。
テキスト(教科書)Textbooks
入門 生化学 (裳華房)著者 佐藤健
プリント版:2,640円
電子版:2,508円
(2023調べ)
参考書References
細胞の分子生物学 (ニュートンプレス)(翻訳版)
遺伝子の分子生物学(東京電機大学出版局)(翻訳版)
ただし、いずれも高価なものなので特に買わなくてもよい。図書室などで必要部分を読めばよい。また、各回の授業に関連した図書・サイトの情報をその都度紹介するので、視野を深めたい学生は参考にするとよい。
成績評価の方法と基準Grading criteria
第2回〜第13回の授業中に学習支援システムを利用しておこなう小テストの合計を70点、また、最終授業でおこなうまとめテストの成績を30点とし、これらの合計を最終的な成績とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
毎回の授業中におこなう小テストの結果をふまえながら、学生の理解度を把握し、その後の授業内容に反映させる。また、学生からの「これが知りたい」といったリクエストに可能な限り対応して、興味のある事項を紹介していく予定である。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
学習支援システムを利用した授業中での小テストをおこなうので、必ず学習支援システムが利用できる環境で出席してください。