公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
POL500P1－202（政治学 / Politics 500）リージョナリズムと非政府組織Regionalism and NGO
大芝 亮Ryo OSHIBA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X9066 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期集中/Intensive(Fall) |
| 曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 （修士課程）政策研究コース専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
Participants are expected to understand the regional organizations, e.g. EU and ASEAN, as well as NGOs. Participants are also expected to examine the roles of these non-state actors in global politics, using the concepts of globalism, regionalism, and transnationalism. We discuss the non-state actors'activities and the usefulness of globalism, regionalism and transnationalism through the discussion on articles/journal papers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
履修者は、EUやASEANなどの地域的国際機関の活動およびNGOの活動について学ぶ。次に、こうした非政府組織の活動の意義を、グローバリズム、リージョナリズム、トランスナショナリズムなどの概念を用いて、考える。具体的には、地域的国際機関およびNGOの活動に関する論文を読み、議論する。また、国際秩序論あるいはグローバル・ガバナンス論に関する理論的論文を取り上げ、こうした理論の有用性について議論する。
到達目標Goal
履修者が、まず、国際関係における非政府組織（国際組織やNGO）の活動・課題を理解することをめざす。次に、こうした非政府組織の活動の意味をリージョナリズムおよびトランスナショナリズムという概念に照らして自分なりの考えをもつことをめざす。履修者は、このように国際関係の変容を理解することにより、国際社会の諸問題について、現実的な解決策を考察することができる（講義の意義）。
I expect the participants to understand the activity of regional organizations and NGOs to develop their own perspectives on the roles of regional and transnational organizations in the global politics. It is very important for the participants to examine how to improve the problems we face based on their viewpoints of global politics.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP3」「DP4」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP4」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
基本的に、毎週ごとのテーマについて、簡単に紹介したのち、関連する論文を取り上げ、皆で議論する。一方的な講義形式は採らない。
履修者は、論文についての要約と論点提示を行う。履修者による要約と論点提示の回数などは、集中講義であることを配慮して、履修者と協議して決める。実際に対応できるようにする（和文・英文、文献の分量など）。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]：イントロダクション
講義の目的等の説明
第2回[オンライン/online]：地域（リージョン）とは？
多様なリージョン概念と政治的含意について。
リージョナリズムとは。
第3回[オンライン/online]：グローバリズムと
グローバル・ガバナンス
グローバリズムとは。
グローバル・ガバナンス論とは。
第4回[オンライン/online]：経済のグローバル化と
グローバル・サプライチェーン
経済のグローバル化現象について。
グローバル・サプライチェーンについて。
第5回[オンライン/online]：プライベート・ガバナンス
コーポレート・ガバナンスについて
ステークホルダー・ガバナンスとプライベート・ガバナンスについて。
第6回[オンライン/online]：非政府組織と公共
公共の担い手はだれか？公と私
第7回[オンライン/online]：NGOの分類
NGOの分類と新しいタイプの登場
第8回[オンライン/online]：NGOと地球環境問題
世界銀行インスペクションパネルの場合
第9回[オンライン/online]：NGOと児童労働問題
東南アジアにおける劣悪労働問題
第10回[オンライン/online]：NGOと人権
英国奴隷法の場合
第11回[オンライン/online]：中国の戦略
一帯一路政策
第12回[オンライン/online]：米中関係と多国籍企業
おもに米国の対中経済政策に焦点を当てて
第13回[オンライン/online]：米中関係と国際NGO
米中関係と国際NGO 国際消費者運動を事例として
第14回[オンライン/online]：総括
政府・企業・NGOの関係について
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
翌日、とりあげる文献を事前に目を通しておくこと。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
毎回、１本の論文を取り上げ、議論する。授業で取り上げる論文については、事前にPDFで送るか、あるいは入手するためのURLを連絡する。
参考書References
・国際関係の理論について、基礎的知識のあることを前提としているが、最初の数回ほど、入門的テキストを使用する。大芝亮『国際政治理論』ミネルヴァ書房、2016年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の議論、および最終時間に研究発表を行う。これらに基づいて成績を評価する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・実態を示すドキュメント・ビデオも活用する。
・毎週とりあげるテーマに関連して、自主的に、新聞記事なり、国際組織・ＮＧＯ等の報告書なりを調べ、授業の際に、簡単に皆に対して報告することを歓迎する。
その他の重要事項Others
対面授業を希望しているが、教員が地方在住のこともあり、コロナ感染状況等に応じてオンライン授業で行うこともありうる。集中講義の具体的日程については、大学で指定する集中講義期間を想定しているが、履修者が確定した段階で、履修者とメールで日程調整を行い、履修者が参加可能な日程を決定する。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞国際関係論、国際機構・NGO研究
＜研究テーマ＞世界銀行の資金配分
＜主要研究業績＞大芝亮他『パワーから読み解くグローバル・ガバナンス論』、有斐閣、2016n年。大芝亮『国際政治理論』ミネルヴァ、2016年。大芝亮編『日本の外交 対外政策 課題別』岩波書店、2013年。