公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance
LAW500P1－112（法学 / law 500）行政法事例研究Case Studies（Administrative Law）
牧瀬 稔、橘田 誠Minoru MAKISE, Makoto KITSUTA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 公共政策研究科Graduate School of Public Policy and Social Governance |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X9050 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
| 曜日・時限Day/Period | 木6/Thu.6,木7/Thu.7 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory |
公共政策学専攻 （修士課程）公共マネジメントコース専門科目 |
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Outline (in English)
（Course outline）This course will proceed from the perspective of "policy theory" rather than "interpretative theory" of local government ordinances. This class will proceed by introducing the effectiveness and limitations of existing ordinances in specific fields, while conducting an exchange of opinions with the students. A lecture on policy making from the perspective of municipal administrative law will be given.
（Learning Objectives）Policy making in local government is fascinating in many ways, as circumstances and other factors differ from region to region. The goal of this course is to help students acquire policy-making skills by learning about these examples. Policy-making ability is defined as "the ability to identify a problem, set a certain policy goal to solve that problem, and create the necessary mechanisms and mechanisms to realize that goal.
（Learning activities outside of classroom）Since this lecture assigns students to study policy ordinances, we encourage you to take an interest in the policy ordinances of the local government in which you live and work.
（Grading Criteria /Policy）Grading will be 70% for the final presentation (presentation and report) and 30% for the status of discussion (if an interim presentation is given, 50% for the final presentation and 20% for the interim presentation).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
地方創生の時代は、地方自治体の役割が強く求められます。そこで、この授業は自治体行政法（条例）を中心に、条例の「解釈論」ではなく「政策論」という観点から進めます。この授業は、特定分野における既存条例の効果や限界等を紹介しつつ、受講生と意見交換を実施しながら進めます。自治体行政法の視点からの政策づくりという講義を実施します。なお、この講義は対面とオンラインの併用で実施します。詳細は初回の講義時にアナウンスします。
到達目標Goal
条例をはじめ地方自治体の政策づくりは、地域により事情等が異なるため、多くの魅力があります。これら事例を知ることで、受講生が政策形成能力を身につけることを目標とします。また、受講生には政策条例の研究を課すことで（中間発表及び最終発表）、政策形成能力を自発的に習得します。政策形成能力とは「問題を発見し、その問題を解決するため、一定の政策目標を立て、それを実現するために必要なしくみ・しかけをつくり上げる能力」と捉えます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻公共マネジメントコースにおいては「DP2」「DP3」に関連している。ディプロマポリシーのうち、公共政策学専攻政策研究コースにおいては「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連、特に「DP2」は特に強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
この授業は講師による概説の後、受講生との意見交換により進めます。毎回の講義は、前半は講師からの講義（問題提起）とし、後半は受講生を交えて討議とします。受講生は政策条例の事例を取り上げます。その事例に関し政策的視点から考察します。授業の最終日（あるいは中間日）に、プレゼンテーションします（詳細は受講生と相談して決定します）。適宜、国や地方自治体の法制担当者、地方議員など条例立案に関わっている者をお招きし、講師と共同で授業を進めます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：ガイダンス、講義の概要説明など
シラバスに基づく具体的な講義内容を説明します。
第2回[対面/face to face]：条例の基本的視点など
条例の基本的意味を把握します。
第3回[オンライン/online]：条例の意義、特徴的な政策条例の紹介
条例とは何か、政策条例の現状と意義、特徴的な政策条例を例示します。
第4回[オンライン/online]：条例の役割に関する討議
第３回講義を受けて、履修生と討議を行います。
第5回[オンライン/online]：国及び自治体の立法過程の現状
国、あるいは自治体の立法過程を理解します。
第6回[オンライン/online]：立法過程に関する討議
第５回講義を受けて、履修生と討議を行います。
第7回[オンライン/online]：議会改革と政策条例
議員提案政策条例、議会基本条例の意義・展望などを説明します。
第8回[オンライン/online]：議会改革と政策条例に関する討議
第７回講義を受けて、履修生と討議を行います。
第9回[オンライン/online]：政策条例の効果～生活安全条例等を題材に
生活安全条例、迷惑防止条例などの効果を言及します。
第10回[オンライン/online]：政策条例の効果に関する討議
第９回講義を受けて、履修生と討議を行います。
第11回[オンライン/online]：政策条例の限界と意義
政策条例の限界や意義について、事例を踏まえながら、考察します。
第12回[オンライン/online]：政策条例の限界と意義に関する討議
第11回講義を受けて、履修生と討議を行います。
第13回[対面/face to face]：履修生による発表
履修生が発表します。
第14回[対面/face to face]：全体のまとめ
全体を振り返り、本講義まとめを実施します。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
この講義は受講生に政策条例の研究を課しているため、自らの生活している地方自治体の政策条例に関心を持ってください。なお、本授業の準備学習・復習時間は、各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
テキスト（教科書）は使用しません。授業はHoppiiを通じて資料を配付します。
参考書References
牧瀬稔（2022）『市町村議員のための地域創生ガイドブック』中央文化社
牧瀬稔（2017）『「型」からスラスラ書ける あなたのまちの政策条例』第一法規
牧瀬稔（2009）『条例で学ぶ政策づくり入門』東京法令出版
牧瀬稔（2008）『議員が提案政策条例のポイント』東京法令出版
成績評価の方法と基準Grading criteria
成績評価は、最終発表（プレゼン（35％）とレポート（35％））70％、討議状況30％とします。あるいは、中間発表をする場合は、中間発表（プレゼン）は20％、最終発表（プレゼン（25％）とレポート（25％））50％、討議状況30％とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
過去は、学部卒業から進学してきた学生、社会人の学生をはじめ年齢も幅広い状況でした。そのため、この授業は「基本的」な内容を進めるようにしています（過去の授業改善アンケートでは、基本的な内容を希望する意見が多くありました）。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
対面講義はパソコンとプロジェクターを用いて実施します。オンライン講義は通信環境が確かな状態で参加してください（オンタイムで実施）。
その他の重要事項Others
授業予定は、おおよそ上記の流れを考えています。ただし、受講生と相談し講義内容の変更も考えます（その場合は、授業計画の流れが若干変更・修正されます）。
担当教員の専門分野等
＜牧瀬稔＞
法政大学大学院博士課程修了。博士（人間福祉）。関東学院大学法学部准教授。自治体政策学、地域政策を専門とし、北上市、日光市、新宿区、東大和市、西条市等のアドバイザーを務めています。
＜橘田誠＞
弘前大学大学院博士課程修了。博士（学術）。行政法、地方自治論を専門とし、地方議会や地方圏と大都市圏の関係を研究テーマに弘前大学客員研究員を務めています。