スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies
HSS200IA（健康・スポーツ科学 / Health/Sports science 200）専門演習ⅠSeminar I
山本 浩Hiroshi YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | スポーツ健康学部Faculty of Sports and Health Studies |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | M5026 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 年間授業/Yearly |
| 曜日・時限Day/Period | 水5/Wed.5 |
| 科目種別Class Type | 演習 |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | 2 |
| 単位数Credit(s) | 4 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリーCategory |
専門教育科目 専門演習 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
(Course Outline)The 100-minute session is student-driven. The aim is to examine and discuss various issues that appear in "society in sports" and "sports in society" with an emphasis on journalistic perspectives. The means used for this purpose are "presentations," "debates," and "essays. There are many issues in the world of sports that need improvement, such as the state of sports organizations and the environment for athletes. Sometimes the students will dig up issues from the news, other times from their own personal experiences, and after carefully researching the background and surrounding conditions, they will connect them to their own arguments. The students are expected to proceed with the seminar, considering that the themes and analyses they have taken up will be the subject of their Special Seminar <III>. In the Seminars, there will be more time for third-year students to take the lead in debates. We would like students to approach the seminars with a broad perspective and not focus solely on their own thinking.
(Learning Objectives) The task is to summarize one's own theory based on one's own experience and informed knowledge of the topic presented, to focus, to look everywhere, and to think deeply about the element. Rather than simply expressing one's opinion on each component, one must demonstrate a sharp critical mind based on one's own worldview.
The act of formulating one's own hypotheses about various events that occur in the world of sports and then proving them is no different from the way a researcher approaches the subject. Cultivate the ability to gather and present material that will strongly persuade listeners and readers.
The fundamental principles of communication: (1) easy-to-understand structure, (2) fresh information, (3) attractive presentation, (4) persuasive logic, (5) respect for third-party opinions, and (6) a balanced view of things with individuality that others do not have.
(Learning Activities Outside of Classroom)(1) Never neglect contact with reliable information sources to acquire information, and it is especially important to make a firm note of the source of such information, and that too immediately, so as not to misidentify the source.
(2) Incorporate your own experiences and value the universality in them. It is important to ask questions with your own mouth, listen with your own ears, and write them down with your own hands.
(3) Take pictures of scenes that caught your attention. It can be used to make effective slides for your own presentation. Do not forget to record the time, subject, and location of the photo.
(iv) Exchange information closely with students in Special Seminar <II> to learn their methods and perspectives.
(v) Analyze the TV presentation carefully. There are many references such as the flow, development, and method of drawing out materials. The standard preparation and review time for this class is 2 hours. We would like to create a rhythm in which the span is divided and the work is produced over a two-week period.
(Grading Criteria/Policy)Distribution:.
Ordinary points (content of critique/presentation with slides/persuasiveness in debates/positivity in exercises) 70%, Final assignment 30%.
Evaluation criteria: Logic, originality, variety of options, whether or not the student has concrete examples, etc.
All presentation materials must be sent as attachments to the faculty member in charge after the presentation. The address will be given separately.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
受講生主体で進む100分間である。ジャーナルな視点を大切にし「スポーツの中の社会」「社会の中のスポーツ」に姿を現すさまざまな問題を検証、議論するのを狙いとする。そのために用いる手段は「プレゼンテーション」「ディベート」そして「小論文」。スポーツ組織のありよう、アスリートの環境など改善の余地ある案件は、スポーツ世界には山積している。あるときはニュースから、またあるときは身近な体験から問題点を掘り起こし、背景から取り巻く条件までを丹念に調べたあと、自分の主張につないでいく。それぞれが取り上げたテーマや分析が、専門演習Ⅲで取り組む対象になることも考えた上で演習を進めていきたい。演習では、3年生が中心となってディベートを回す時間が増える。自分の思考だけに集中せず、視野を広くして演習に臨みたい。
到達目標Goal
示されたテーマに対し自分自身の体験と情報に基づく知見をベースに、焦点を定め、くまなく見回し、深く考えて持論をまとめ上げることにある。一つ一つのトピックに対して、感想を口にするのではなく、自分なりの世界観に基づいた鋭い批評精神を発揮しなければならない。
スポーツの世界で起きるさまざまな出来事に対して自分なりの仮説を立て、それを証明する行為は、研究者が取り組む方法と何ら変わらない。聴く人、読む人を強く説得できるような素材を集め、それを提示する力を涵養する。
伝える際の根本原則、①わかりやすい構成②新鮮な情報③魅力的な提示④説得力のある論理立て⑤第三者の意見の尊重、そして⑥他人にはない個性があってなお均整のとれたものの見方を把握する。そうした手法を自らのものにしながら、社会を貫く世界観を人前で提示できるようにする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」「DP4」「DP5」「DP6」「DP7」「DP8」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
演習の基本原則は、自ら学ぶ姿勢を大切にするところにある。折に触れて提示されたテーマに対し、自分なりの視点を設定するところから始まる。
今年度もポイントにしたいのはディベートである。目前の対象に対する評価を求められたとき、心の中で意見が分かれることは珍しくない。「妥当だ」と考える自分がいる一方で「不当だ」とささやく自分がいたりもする。そんなときに取るべき姿勢は、二つの自分を戦わせてみる。ディベートでは、それをあえて片方に重心を置いて、別の人間と対峙する。自分の置いた重心を大切にしながら、言辞、映像、資料を使って持論を展開する。やがて、自分の思考の及ばなかったところ、情報の欠落していた部分がわかるようになる。この段階で既に論理をめぐる貴重な経験を自分の中に積み始めている。ディベートを大切にした演習を展開したい。
また今年度は、ゼミ室を離れての開催もチャンスを求めて探りたい。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：ガイダンスと自己紹介
ゼミ長選定
これからの演習の進め方をガイドするとともに新たな参加者の自己紹介を口頭で受ける。2年生のゼミ長、副ゼミ長を決定する。
2[対面/face to face]：プレゼンテーションの見方、聞き方、読み方
ディベートの基礎
専門演習Ⅱのゼミ生のプレゼンテーションを見て、そのあり方を分析し、どうとらえたかをディベートに昇華させる。
3[対面/face to face]：素材のあり所と押さえ方
テーマを追求するのに当たって、材料がどんなところにあるのか。具体的なテーマを巡って選択肢やアプローチの方法を知る。
4[対面/face to face]：プレゼンテーション制作
他人のプレゼンテーションを参考にしながら、あるべきスタイルやその構成を知る。アニメーションの使い方、スライドの構成を実際に作って体験する。
5[対面/face to face]：プレゼンテーション実施
前週に制作したプレゼンをスクリーンで発表し、意見交換をし、それぞれの過不足を論じる。
6[対面/face to face]：調査・インタビュー・素材抽出のヒント。
自分の主張を構成する素材を集めるに当たって、自ら方向付けをし、仮説を規定するのがインタビューやアンケートである。その考え方を学び取る。
7[対面/face to face]：論文の分析、書き方のポイント。
先行研究のとらえ方、目次、アブストラクト、章だてなど論文の手法を内外の論文や記事を参考にしながら確認する。
8[対面/face to face]：プレゼンテーション：
焦点の捉え方と組み立てを考える。
近年、社会で話題になったスポーツ界のトピックを取り上げ、自分なりの分析をPPT（Keynote)で制作する。
9[対面/face to face]：プレゼンテーション：異論を取り込む。
前週の制作PPT(Keynote)を発表。参加者の批評を元に、新たな方向付け、深みの取り方をディベート形式の議論で学ぶ。
10[対面/face to face]：図書館文献検索法研修
多摩図書館で文献検索の方法を受講する（予定、日付移動の可能性あり）。
11[対面/face to face]：スポーツの常識／非常識
複数のメディアを比較しながらそれぞれの主張の違い、その背景を検証する。
12[対面/face to face]：プレゼンテーション制作：視野の広がりと重心の置き方を工夫する。
海外の論調を取り入れて、これまでの主張を改訂する。
13[対面/face to face]：プレゼンテーション制作：過去に遡り源流を求める。
先行研究を読み込んで、自分の分析に加える。
14[対面/face to face]：春学期総括
演習内で提示する短いテーマに、時間内に持論を制作する。
15[対面/face to face]：夏課題総括：個別のテーマ検証を行う。
春学期に設定しておいた夏課題の成果を発表する。
16[対面/face to face]：夏課題総括：独自性の立て方をどう創り出すか。
あらかじめ設定しておいた夏の課題で自分なりの工夫がどこに設定されているかを検討。
17[対面/face to face]：夏課題総括：論理の流れを組み立てる。
あらかじめ設定しておいた夏の課題の成果をストーリーベースでチェックする。
18[対面/face to face]：プレゼンテーション制作：[スポーツ組織をどう捉えたか］
ジャーナルなテーマを元にプレゼンテーションを制作し、それによってスポーツ界の構造変化を再確認する。
19[対面/face to face]：プレゼンテーション発表：「課題のつかみと目指す方向」に視点を置いて検証する。
前週制作したものを発表する。その際に、課題の設定にジャーナルな観点があるかを確認する。
20[対面/face to face]：プレゼンテーション発表：「資料の収集と整理」に視点を置いて検証する。
制作にかかっていたもののうち、主張や分析の基礎となる資料に関する検討を行う。
21[対面/face to face]：プレゼンテーション発表：「論理上の整合性」に視点を置いて検証する。
過去２週の間に演習で受けた批評をもとに、自作のプレゼンテーションを論理性を大切にしながら改訂する。
22[対面/face to face]：プレゼンテーションとディベート：改善点と工夫を考える。
前週の改訂版を提示し、どこにどのような手を加えたのかを意識しながらプレゼンする。
23[対面/face to face]：プレゼンテーションとディベート：メディアの主張と対比する。
前々週から改訂してきたプレゼンに同様のテーマを取り上げたメディアをぶつけてみる。
24[対面/face to face]：プレゼンテーションを元に論文制作。
二次研究発表＝夏以降作った研究の改訂版と批評を行う。
25[対面/face to face]：論文発表：自らのテーマを論文形式に書き起こし、参加者に配布する。
プレゼンテーションと対をなすのが文章化した素材である。口頭での発表を、書き起こしてみる．
26[対面/face to face]：論文発表と校正：配布した論文を取り上げ参加者で議論する。
それぞれが手にした他のゼミ生の論文を厳しい目で批判する。
27[対面/face to face]：論文発表と校正：議論を反映したものを改めて文章化し参加者に配布。
書き方、構成、ストーリーの整合性など、点検をした末の改訂バージョンを制作。
28[対面/face to face]：小論文により研究､執筆、PPT/Keynote制作の力量試験。
これまでの演習で伝えられた、議論になった内容から、持論を展開する小論文を執筆する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
①情報取得のために信頼のおける情報源に対する接触を怠らないことで、特にその際の出典元を誤らないようにしっかりメモ、それもすぐにメモをすることが大切だ。
②自分自身の体験を取り込んで、そこにある普遍性を大切にする。自分の口で訊ね、自分の耳で聞き、自分の手で書き残すことが重要である。
③気になったシーンは写真に撮っておく。自分の発表に利用すると効果的なスライドになることがある。写真の撮影時期、対象、場所などの記録も忘れない。
④専門演習Ⅱの受講生とも密に情報交換し、その手法や視点を学ぶこと。
⑤テレビのプレゼンテーションをよく分析する。流れ、展開、材料の引き出し方など参考になるものがたくさんある。本授業の準備学習・復習時間は2時間を標準とする。スパンを区切って2週間かけて制作するようなリズムを作りたい。
テキスト（教科書）Textbooks
なし(必要に応じその都度、用意する)。
参考書References
求めに応じて個別に紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
配分：
平常点（批評の内容/スライドを使った発表/ディベートの説得力/演習での積極性）70％、最終課題30％。
評価基準：論理・独創性・多様な選択肢・具体事例をもっているかどうかなど。
発表素材は必ず、プレゼンテーション終了後、担当教員宛に添付ファイルで送ること。送り先は、別途伝達する。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
専門演習Ⅱの受講生に傾きがちな発表のチャンスを、専門演習Ⅰの受講生にも意図的に豊富に配分する。
学生主体のアクティブな時間を有効に組み立てる。
ディベート形式の時間を大切にする。参加感を大切にし、充実した100分になるよう心がける。
ポイントになるところで外部講師を招いて、社会の見方を再確認する。
教室外での対応を随時検討する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコンでスライド制作ソフトを使用する。携帯できる自分のパソコンがある場合は持参すること。パワーポイント、Keynote、DVD､映像資料などは頻繁に使用する。
その他の重要事項Others
［研究室］担当教員の研究室は456（LineであればYamamotora28）分からないこと、新しいアイデア、何かを抱えていたら一人で閉じこもらず、コミュニケーションの機会を増やすこと。
［外部講師］どんなジャンルの人物をどのタイミングで招くのか。盛んな意見を出してもらいたい。
［ゼミ合宿］事情が許せば休みを利用したゼミ合宿を編成したい。演習室で獲得できない時間を過ごす。