国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
SOC300GA(社会学 / Sociology 300)実践社会調査法Theory and Practice of Social Survey
松本 悟Satoru MATSUMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C1052 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金2/Fri.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市BT‐0705 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course outline】
This course contains lecture / practice of qualitative research, and literacy of quantitative research, but not includes practice of quantitative research. It enable students to apply the qualitative research methodologies such as life-story interview and document analysis and to use quantitative data for their graduation dissertations in proper manners.
【Learning Objectives】
By the end of the course, students should be able to do the followings:
1) develop their literacy skills to understand the quantitative data.
2) practice the qualitative research (life-story interview and/or document analysis).
3) acquire the academic skills to develop a research question, an appropriate research method and write a short paper in academic manner.
【Learning activities outside of classroom】
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to read the assigned book chapter, to write a draft paper or to have completed the required assignments and so on.
【Grading Criteria /Policy】
Your overall grade in the class will be decided based on the following
one research paper: 60%, short assignment reports: 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
質的社会調査の実践と量的社会調査のリテラシーを学ぶことで、卒業研究などで活かせるような研究方法を身に着けることを目指す。なお、量的社会調査についてはリテラシーを学ぶに留め実践は行わない。
到達目標Goal
(1)統計的な社会調査データの読み取りができる。
(2)質的調査(観察、ドキュメント分析、ライフストーリー分析など)を実践できる。
(3)卒業研究などに必要な、問いの構想、妥当な調査、収集したデータを適切に使った短い論文執筆ができるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
■基本方針:法政大学の教育活動における行動方針がレベル1以下の場合は対面で実施する。なおレベル2以上の場合はリアルタイムオンライン授業への変更を予定しているが、詳しくは学習支援システムの掲示板で連絡する。
■割り当て教室が過去の履修者人数と比べて十分広いため、初回授業から対面で行う。万が一教室定員を超えそうな場合は選抜を行う。
■フィードバック:毎回の発表に対しては授業内にコメントする。また授業への質問は、学習支援システムの掲示板に質疑応答コーナーを設けて、そこでやり取りする。
■授業の方法:①事前課題をもとに議論と講義を行う反転授業、②学生が提出した原稿などを全員で事前に読んできてコメントし合う方法、③教員が用意した課題をもとにしたグループ討議・発表などアクティブラーニングをフルに導入する。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
あり / Yes
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクションと課題
本授業の内容を説明し、人数が多い場合は選抜のための課題に取り組む。
2[対面/face to face]:社会調査とは何か?
事前課題文献を読んだ上で、今まで思っていた社会調査との違いを議論する。
3[対面/face to face]:問いについて考える
社会調査はただ何かを調べることではない。必ず問いが必要である。調査をする際のよい問いとは何かを議論する。
4[対面/face to face]:ドキュメント分析班の問い
ドキュメント分析を選択した学生たちによる問いの発表とグループ討議。
5[対面/face to face]:ライフストーリーインタビュー班の問い
ライフストーリーインタビューを選択した学生たちによる問いの発表とグループ討議。
6[対面/face to face]:ドキュメント分析班の問いの修正と研究・調査計画
2週間前の議論をもとにドキュメント分析を選択した学生たちが問いを修正し研究・調査計画を発表し、それをもとにグループ討議を行う。
7[対面/face to face]:ライフストーリーインタビュー班の問いの修正と研究・調査計画
2週間前の議論をもとにライフストーリーインタビューを選択した学生たちが問いを修正し研究・調査計画を発表し、それをもとにグループ討議を行う。
8[対面/face to face]:インタビューとプレゼンテーション
インタビューのやり方と口頭発表の際に留意すべきことを演習形式で学ぶ。
9[対面/face to face]:論文作法・量的リテラシー
チュートリアルの復習を兼ねて論文のルールを演習する。また、量的調査のリテラシーを演習で向上させる。
10[対面/face to face]:ドキュメント分析の初稿
ドキュメント分析班の論文初稿を事前に共有して、グループでコメントし合う。
11[対面/face to face]:ライフストーリーインタビューの初稿
ライフストーリーインタビュー班の論文初稿を事前に共有して、グループでコメントし合う。
12[対面/face to face]:ドキュメント分析班の口頭発表
ドキュメント分析班の調査結果を口頭発表し、全員で議論する。
13[対面/face to face]:ライフストーリーインタビュー班の口頭発表
ライフストーリーインタビュー班の調査結果を口頭発表し、全員で議論する。(ドキュメント分析班の最終稿提出)
14[対面/face to face]:国際文化学部生にとっての社会調査法
授業で学んだことをKJ法を用いて整理する。(ライフストーリーインタビュー班の最終稿提出)
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
課題は多いが、その分まちがいなく実践的な力が身につく。履修人数によって時間配分はシラバスと異なる可能性がある。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
特にない
参考書References
大谷他(2005)『社会調査へのアプローチ―論理と方法[第2版]』ミネルヴァ書房。
鹿島茂(2003)『勝つための論文の書き方』文春新書。
その他適宜授業で提示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
事前・事後課題を通じた平常点40%、ライフストーリーインタビュー論文もしくはドキュメント分析論文の最終稿が60%。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
卒業論文を書く意思のある2、3年生を主な対象とした授業だが、学生の負担が大きいようなので。2023年度は、各自が取り組む調査はドキュメント分析かライフストーリーインタビューのどちらかを選択してもらうことにする。他の履修者の発表や原稿を通じて、自分が取り組まない調査への理解を補って欲しい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
授業コードを使って必ず授業支援システムに自己登録すること。発表の際にはレジュメを人数分用意し事前に配布すること。
その他の重要事項Others
1.調査のハウツーを学ぶ授業ではない。論文を目的とした調査法の授業である。
2.教室定員の42名を履修者の上限とする。過去この上限を超えたことはないので初回から対面で実施する。なお、履修の意思があるものの初回授業に出席できない場合は、必ず初回授業より前に担当教員にその旨を伝えること(smatsumoto[アットマーク]hosei.ac.jp)万が一、事前連絡者を含めて教室定員を超える履修希望者がいた場合は、選抜のための課題に取り組んでもらい、その結果をもとに履修許可者を決定する。履修許可者は最初の授業から3日以内に学習支援システム(Hoppii)の「掲示板」で学生証番号を発表する。
3.事前に統計の知識がなくても履修に問題はない。
4.選抜の基準は知識の有無や学力とは関係ない。
5.課題は比較的多いが、その分学びも大きい。
6.遅刻は授業の進行の大きな妨げとなるので始業時には教室に入っていること。
7.担当教員は社会調査士の資格を持ち、海外での質的社会調査を実践してきた。