国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
BIO200GA(その他の総合生物・生物学 / Biology 200)文化と環境情報Culture and environments
人間社会や文化が,生態系とどのように関わっているのか
島野 智之、佐々木 美貴、中西 由季子、忽那 賢志、塚田 訓久、島田 瑞穂Satoshi SHIMANO, Miki SASAKI, Yukiko NAKANISHI, Satoshi KUTSUNA, Kunihisa TSUKADA, Mizuho SHIMADA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C0815 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 金4/Fri.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y606 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
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Outline (in English)
In this course, students will be introduced that living organisms have evolved in biological diversity as a result of their suitability to their respective living environments. Humans, living under diverse environmental conditions, have created a variety of technologies and thoughts to adapt to their environment.
The goal of this course is to understand the origins of culture and sustainable society with information obtained from the environment surrounding humans from multiple perspectives in the natural sciences and humanities and social sciences, with a particular focus on culture constructed through the interaction between human activities and the environment.
Students are expected to complete the required assignments (class tests, assignment reports) at the end of each class.Your study time will be more than four hours for a class.
The basic grade is the report to be submitted at the end of the lecture/practice (60%). In addition to this, various documents to be submitted in the lecture (impressions of videos, etc., quizzes, etc.) (40%) will also be added, and students will be evaluated comprehensively.
Students who have achieved at least 60% of the objectives of the class will be graded on the basis of this grading system.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
生物は、それぞれの生活環境に適した結果、多様性に富んだ進化の道を進んできている。多様な環境条件下で生活しているヒトは、環境に適応するためにさまざまの技術や思考を創造してきた。人間の活動と環境の相互作用によって構築される文化に着目し、自然科学及び人文社会科学の多面的な視点から、ヒトを取り巻く環境から得られる情報と文化の成り立ちや持続可能な社会について学ぶ。
到達目標Goal
人間社会や文化が,生態系とどのように関わっているのかについて考え理解する.現代の生物学は情報科学的側面を強く持っている.ここでは,生態系,地球環境と,人間生活,食文化,病気などについて,現代生物学,栄養学,医学,保全生態学の観点から現状を理解する.
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」「DP4」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
大学の行動方針レベルが2となった場合、この授業は原則としてオンラインで行う。詳細は学習支援システムで伝達する。
講義はやわらかく,文系学生にも分かりやすい内容や説明を行う.
講義はオムニバス形式で,それぞれの分野の専門家に最新の知識を示してもらいます.講義が中心ですが,討議などもいれたアクティブラーニングの手法ももちいます.随時,ビデオやスライドを用いてわかりやすく紹介します.
メールの添付などの方法をもちいて課題等に対するフィードバックをおこないます.
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:講義ガイダンス
(I) 持続可能な社会づくりと食文化
(1) 2020 SDGs
担当教員:中西
講義内容のあらすじ
「2030 SDGs(ニイゼロサンゼロ エスディージーズ)」を通じて,17の大きな目標を我々の世界が達成していく,現在から2030年までの道のりを体験し,SDGsの本質を体感する.
①2030SDGsカードゲーム,②17の目標,③196のターゲット,④232のインジケーター,⑤SDGsの本質
2[対面/face to face]:(I) 持続可能な社会づくりと食文化
(2) ワークショップ
担当教員:中西
なぜ,私たちの世界にとってSDGsが必要であるのか,SDGsがあることでどのような可能性が広がるのかについて,ダイアローグを活用したワークショップを通して理解を深める
①2030SDGs,②SDGsの必要性,③SDGsの可能性、④見える化、⑤SDGsの本質
3[対面/face to face]:(I) 持続可能な社会づくりと食文化
(3) SDGs de 地方創生
担当教員:中西
「SDGs de 地方創生」を通じて、SDGsを「まちづくり」や「地方創生」の身近な”プロジェクト”に引き寄せながら “自分事として体感”する.地域で暮らす市民,事業者,NPO,自治体など地域の様々なステークスホルダーが、持続可能なまちづくり【地方創生×SDGs】の目標実現に向けたプロセスを疑似体験する.
①「SDGs de 地方創生」,②まちづくり,③地方創生,④人口減少
4[対面/face to face]:(I) 持続可能な社会づくりと食文化
(4) 連鎖関係や地球の限界,その他
担当教員:島野
世界や日本で起こっている様々なできごとの連鎖関係や地球の限界(プラネタリーバウンダリー),エコロジカルフットプリント,バイオキャパシティー,アースオーバーシュートデ―などとの関連について理解を深める.
①連鎖,②プラネタリ―バウンダリー,③エコロジカルフットプリント,④バイオキャパシティー,⑤アースオーバーシュートデ―
5[対面/face to face]:(I) 持続可能な社会づくりと食文化
(5) SDGsを題材にしたイノベーション
担当教員:中西
金沢工業大学が開発したTHE SDGs Action card-game「X(クロス)」を通して,SDGsを題材にイノベーションを体験する.トレードオフカードはSDGsの17個の各ゴールにおけるトレードオフの問題が描かれており,トレードオフを手持ちのリソースカードカードを使って解決していく.
①X(クロス),②トレードオフ,③社会問題解決,④イノベーション
6[対面/face to face]:(I) 持続可能な社会づくりと食文化
(6) SDGsと食の視点
担当教員:中西
SDGsの目標の一つに「3.すべての人に健康と福祉を -健康的な生活に不可欠な栄養-」がある.生産から流通,製造,加工,教育,消費まで幅広い分野にかかわり,我々の生命活動を支える食の視点から,持続可能な社会について理解を深める.
①フードマイレージ,②食品ロス,③栄養,④健康,⑤安全
7[対面/face to face]:(II) 感染症と日本社会
(1) エイズと社会
担当教員:塚田
①「エイズ」ってなんだろう ②「エイズ」と向き合うことでみえてくるもの
8[オンライン/online]:(II) 感染症と日本社会
(2) 新興感染症
担当教員:忽那
①新型コロナウイルス感染症とは? ②新型コロナウイルス感染症とリスクコミュニケーション ③新型コロナウイルス感染症が社会に与えた影響
9[オンライン/online]:(II) 感染症と日本社会
(3)野生動物とヒトの間の感染症
担当教員:島田
日本の原風景である里山では、人々の生活様式の変化に伴う荒廃が進み、野生動物が増加している。イノシシやシカを用いたジビエ料理の文化も交え、野生動物とヒトの間を行き来する人獣共通感染症について考える。
10[対面/face to face]:(III) 食環境と文化
(1) 食生活の変遷
担当教員:中西
①世界における微量栄養素欠乏症,②栄養改善の手法-栄養補給、栄養強化、食の多様性, ③栄養強化食品の開発
11[対面/face to face]:(IV) 生物多様性と持続可能性
(1) 生物多様性はなぜ必要なのか.
担当教員:島野
(1)生物多様性条約,(3)食文化(乳製品)と生物多様性(2)分類学と生物多様性
12[対面/face to face]:(V) 自然環境と文化
(1) 保全・再生
担当教員:佐々木
水辺の環境である湿地とその保全や利活用を推進するラムサール条約について学ぶ.
さらに,新潟市佐潟の「潟普請」,習志野市谷津干潟の「アオサ対策」などの事例に即して,湿地の保全や再生にかかわる文化について考える.
13[対面/face to face]:(V) 自然環境と文化
(2) wise use(ワイズユース)
担当教員:佐々木
ラムサール条約が推進するワイズユース(賢明な利用)について学ぶ.さらに,大崎市の「ふゆみずたんぼ米」,檜枝岐村の尾瀬や温泉による観光,豊岡市の「環境経済戦略」などの事例に即して,ワイズユースにかかわる文化を考える.
14[対面/face to face]:(V) 自然環境と文化
(3) CEPA
担当教員:佐々木
ラムサール条約が進めるCEPA(コミュニケーション、力量形成,学習・教育,普及活動)について学ぶ.
さらに,高島市の「ふるさと絵屏風」,ラムサール条約登録湿地関係市町村会議の「学習・交流会」,日本湿地学会の活動などの事例に即して,CEPAにかかわる文化を考える.
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本講義は,生物学だけでなく,情報科学,人文・社会科学などとの関連も含めて学ぶので,学生自身も普段から情報という視点で,様々な知識を相互に連関させて理解し,柔軟な思考ができるように努めてもらいたい.本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
講義テーマに合致する市販のテキストはない.作成した講義資料を使用する.
参考書References
講義資料の最後に参考書のリストが掲げてある.
成績評価の方法と基準Grading criteria
基本は講義・実習の最後に提出してもらうレポート(60%)だが,この他に講義内で提出してもらう様々な文書(ビデオ等の感想,小テストなど)(40%)も加え,総合的に評価する.この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
国際文化学部の学生にも興味と応用的知識を提供するようにつとめている.引き続き,改善につとめている途中である.
受講生の数にもよるが,少数の場合は,個別に希望・要望等を聞いて講義内容・方法の改善に努めたい.
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Hoppii学習支援システムを利用するので,情報機器(パソコンやタブレット)などを準備して下さい.