国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
GDR200GA(ジェンダー / Gender 200)ジェンダー論Gender Studies
髙内 悠貴Yuki TAKAUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C0233 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | オンライン(市ヶ谷) |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | ○ |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course is designed to facilitate an understanding of culture and society from the perspective of gender and sexuality. It uses US history as an example to ask questions such as: How have laws, medicine, religion, and science shaped the discourse of gender and sexuality? How have ordinary people understood their own gender and sexuality? How have the ideas of race and class intersected with the discourse of gender and sexuality?
By the end of the course, students are expected to be able to: 1) understand the basic concepts in gender studies, and 2) acquire critical thinking and reading skills through reading primary sources.
Students will be expected to 1)check the basic concepts related to the next class lecture, and 2) review the content of the class and work on the assignments.
Final grades will be decided by reaction paper (40%) and the final assignment (60%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
多様性に富むグローバルな文化・社会を理解する上で、ジェンダーとセクシュアリティは重要な視点です。この授業では、アメリカの歴史を具体例として、いかに法律や医療、宗教、科学において性にまつわる言説が形成されたのか?それに対して普通の人たちは性をどのように理解、経験していたのか?いかに人種や階級などの考え方が、性にまつわる言説と絡み合ってきたのだろうか?といった問いを考察していきます。
到達目標Goal
1.ジェンダー研究における基礎的概念を理解できるようになる。
2.一次資料の読解を通じ、批判的な思考力と読解力を身につける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
HOPPII(授業支援システム)で授業を進めていきます。
●受講を希望する人は4月7日(金)までにHOPPIIに登録してください。受講希望者が多数の場合は抽選を行います。第2回目からの授業は抽選に合格した人のみ受講できます。
●HOPPIIの「教材」にアップロードされた授業録画、レジュメ、参考資料、文献をダウンロードして学習してください。
●HOPPIIの「テスト/アンケート」にアップロードされた問いについて、序・本論・結論がある文章のリアクション・ペーパーを書き、期日までに提出してください。教員より再提出のお願いがあった場合は、指摘されたコメントに従い、書き直しをして再提出をしてください。
●提出されたリアクション・ペーパーについては、翌週の授業で複数紹介しながら講評します。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:イントロダクション
ジェンダー、セクシュアリティなどキー概念を理解する。
2[オンライン/online]:ジェンダー史の登場
①フェミニズム運動の歴史を概観する。
②フェミニズムと連動しながら登場したジェンダー、セクシュアリティの歴史という領域の問題意識を理解する。
3[オンライン/online]:北米入植とセクシュアリティ
①ヨーロッパ人の北米入植の歴史をジェンダーとセクシュアリティの観点から考える。
②ジェンダー、セクシュアリティの言説の形成における宗教の役割を考える。
4[オンライン/online]:奴隷制度におけるジェンダー
①北米の奴隷制度の歴史をジェンダーとセクシュアリティの観点から考える。
②奴隷制度の歴史と人種差別が、いかにジェンダーとセクシュアリティの言説に支えられていたかを理解する。
5[オンライン/online]:結婚と国家
①19世紀アメリカの結婚のあり方とそこでの女性の地位を概観する。
②国家制度の一部として結婚制度を位置付けて理解する。
6[オンライン/online]:移民行政とセクシュアリティ
①アメリカの移民法と移民制度の歴史をジェンダー、セクシュアリティの観点から概観する。
②いかに国家による望ましい移民の選別が、ジェンダー、セクシュアリティの言説に支えられていたかを理解する。
7[オンライン/online]:避妊と優生学
①20世紀に広がった避妊や家族計画の歴史を、ジェンダーと人種の交差の観点から概観する。
②優生学というイデオロギーの歴史とその遺産を理解する。
8[オンライン/online]:ゲイ・アイデンティティの起源
①近代的なゲイ・アイデンティティが登場した歴史的背景を概観する。
②科学や医療の言説がいかに人々の振る舞いやアイデンティティを形成してきたかを理解する。
9[オンライン/online]:ホモファイル運動の誕生
①アメリカの最初のゲイの権利運動であるホモファイル運動の歴史を概観する。
②性にまつわる権利運動がいかに冷戦後のアメリカの政治的・社会的背景から生じたかを理解する。
10[オンライン/online]:公民権運動とジェンダー
①黒人女性の活動家に着目し、公民権運動の歴史をジェンダーとセクシュアリティの視点から概観する。
②人種とジェンダーの交差した地点で経験される抑圧や支配のあり方について、黒人女性フェミニズムがどのように批評してきたかを知る。
11[オンライン/online]:ストーンウォール以降のゲイ解放運動
①1969年のストーンウォール事件以降に広がったゲイ解放運動の歴史と特徴を概観する。
②ゲイ解放運動に影響を与えた1960年代の社会運動の横のつながりを知る。
12[オンライン/online]:トランスジェンダーの権利
①トランスジェンダーと呼ばれる人々の歴史を概観する。
②トランスジェンダーの権利運動と、フェミニズムやゲイ解放運動との関係を考察する。
13[オンライン/online]:同性婚以降のアメリカ
これまで学んできた歴史的背景を踏まえ、21世紀のアメリカのジェンダーや性にまつわる社会問題にどんなものがあるか、概観する。
14[オンライン/online]:総括
今学期の授業のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
次週の授業に関連する基礎概念について調べておくこと。授業内容の復習を行い、課題を作成すること。なお、本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。
参考書References
遠藤泰生、小田悠生編『はじめて学ぶアメリカの歴史と文化』ミネルヴァ書房、2023年。
カイラ・シュラー著、飯野由里子監訳、川副智子訳『ホワイト・フェミニズムを解体する』明石書店、2023年。
成績評価の方法と基準Grading criteria
リアクション・ペーパー 40 %
期末レポート 60 %
この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とします。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業録画をもっと見やすいものにしていきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
パソコン等情報機器ならびにインターネットの通信環境が必要です。
その他の重要事項Others
●受講を希望する人は4月7日(金)までにHOPPIIに登録してください。受講希望者が多数の場合は抽選を行います。
●第2回目からの授業は抽選に合格した人のみ受講できます。