国際文化学部Faculty of Intercultural Communication
BSP200GA(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 200)国際文化情報学の展開Advanced Studies of Intercultural Communication
和泉 順子Michiko IZUMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 国際文化学部Faculty of Intercultural Communication |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C0200 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木4/Thu.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 / Ichigaya |
教室名称Classroom name | 市G‐G501 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | ○ |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
旧科目との重複履修Duplicate Subjects Taken Under Previous Class Title | |
人数制限・選抜・抽選Capacity/Selection/Rondom | 人数制限あり |
毎年・隔年Frequency | 毎年開講 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course aims at enabling students to acquire a broad range of perspectives about intercultural communication. By the end of this course, students will develop a deeper and critical understanding of intercultural communication through a series of lectures. The theme of this course is for this year 'Interculturality' and its boundaries - Reconsideration the boundaries that divide cultures -.
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than two hours for a class.
Your overall grade in the class will be decided based on the following;
Short reports : 60 %、term-end reports 40%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本科目は、1年次の「国際文化情報学入門」に続くものとして開設されたものである(ただし必修ではない)。本学部の4つの科目群「情報文化・表象文化・言語文化・国際社会」の垣根を超えた共通テーマのもとで、ゲスト講師を含む複数教員によるオムニバス授業を行い、学際的かつ分野横断的な知識を身につける。今年度のテーマは「"異文化"とその境界 ‐文化を分かつ 境界の再考‐」。今年度のコーディネーターは国際文化学部教員の和泉順子が担当する。
到達目標Goal
1.本学部の四つの柱「情報文化」「表象文化」「言語文化」「国際社会」にまたがった、学際的な視座を得ることができるようになる。
2.SA、SJ、ゼミ活動、卒業論文・卒業制作などで必要となる国際文化情報学のより発展的な知識や考え方を身につける。
3.諸問題により異文化交流が困難な状況であっても、国際文化情報学(intercultural communication)を多角的に捉えることによって、国際文化学部の学びの意義を改めて考え直し説明できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
国際文化学部のディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP3」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
■本授業は一部「オンデマンド」形式となるが、基本的には「対面」形式で行う。ただしコロナウイルスの感染状況が悪化するなどした場合はZoomによる授業に切りかえることがある。
■フィードバック:質問に対しては、学習支援システムの掲示板を通じて可能なかぎり回答する。あわせて、次回授業のなかでもフィードバックを行なう予定。ただし、履修人数が多いことが予想されるため、個別にフィードバックすることはしない。
■オムニバス授業:本科目は、毎回異なる教員(本学部教員とゲスト講師)が、それぞれの専門分野から講義をするオムニバス方式で進める。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:4/13 和泉順子(国際文化学部教員・本科目コーディネータ)この授業で何を学ぶか
この授業の狙い、進め方、主な内容、課題などについて説明する。
2[対面/face to face]:4/20 北岡元(元駐エストニア日本国特命全権大使)
エストニアの文化に学ぶ「デジタルをもってデジタルを制す!」
デジタル化の結果過剰になったインフォメーションに溺れて、人や組織が判断・行動出来なくなりつつある現代を乗り切るには、インフォメーションが一瞬で縦横に共有されるデジタル化が逆に特効薬になる点を、「デジタル最先進国」を可能にしたエストニアの文化を参考にしつつ学ぶ。
3[対面/face to face]:4/27 今泉裕美子(国際文化学部教員)
太平洋島嶼の人びとの歴史経験から考える“文化“と“境界“
太平洋のとある島嶼国の憲法前文には、”The seas bring us together, they do not separate us”と謳われています。日本は島国と言われますが、海との関係、そこに育まれる文化に、太平洋島嶼の人びとと同じような認識を持っているのでしょうか。とある島嶼国ってどこ?から出発し、太平洋島嶼の人びとの歴史経験から“文化“と“境界“を考えます。
4[対面/face to face]:5/11 佐藤千登勢(国際文化学部教員)
東西冷戦そしてソ連崩壊:東西陣営と民族の分断は映画でどう描かれてきたか
東西陣営の壁やソ連崩壊に伴う民族間の分断の表象やモチーフは、ときにドラマを動かす原動力となる。複数の映画作品を例に、「社会体制、文化、民族」の分断についてともに考えていきたいと思う。
5[対面/face to face]:5/18 佐藤雅明(東海大学観光学部准教授)
インターネットが実現する移動の自由 - グローバル・ツーリズム -
我々の生活に欠かすことができない移動=モビリティは、人間がもつ能力(アビリティ)の一つであり、社会を支える基盤でもある。歴史的に旅行や自由な移動は「贅沢」だったが、技術発展と幾多の苦難を乗り越え手に入れた社会の安定により、現在では誰もが移動の自由を享受できる。
COVID-19によって社会全体のDXが加速する今、これからも移動の自由やグローバルな社会を健全に発展させるために重要なポイントについて広く議論する。
6[対面/face to face]:5/25 竹内晶子(国際文化学部教員)
『菊と刀』が描く「我々」と「他者」
欧米における日本人論の古典、『菊と刀』を取り上げ、この書が描く「他者」(=日本人)像と自己(=アメリカ人)幻想の相互補完的な関係を分析する。
7[オンライン/online]:6/1 林志津江(国際文化学部教員)
闘争の音、ベルリンの壁
ふたつの共和国と「ベルリンの壁」、闘争と連帯の大通り、ドイツ再統一と「オスタルギー」、本物の連帯と統合に向けて。
8[対面/face to face]:6/8 島野智之(国際文化学部教員)
種の絶滅と生物多様性〜動物分類学が種の保全に貢献出来ることはなにか
地球には総計約870万種の生物が生息していると推定されているが、およそ86%の地球上の生物種には未だに学名がついていない。学名のない生物は地球にまだ約750万種も残されていることになる。しかし、現在の生物の絶滅速度からすると、その870万種のうち100万種が絶滅危惧種である。
生物多様性の現在の論点と、絶滅していく動物の現状について動物分類学の立場から説明する。
9[対面/face to face]:6/15 中和彩子 (国際文化学部教員)
イギリス小説におけるコンタクト・ゾーンとしての南海
現代においてもなお、文明から遠く離れた「楽園」のイメージで語られることの多い、ハワイや南太平洋の島々であるが、実は19世紀中に急速に欧米化が進んでいた。世紀末の欧米の作家たちは、南海を旅し、すみかとし、あるいは引用と想像により、南海の人々と文化をさまざまに描き出した。本講義では、イギリスの作家、R. L. Stevenson、Somerset Maugham、Sylvia Townsend Warnerの南海小説における「文明」と「野蛮」のせめぎあいを考察する。
10[オンライン/online]:6/22 石森大知(国際文化学部教員)
自/他の境界について考える
人間はどのように自己と他者を認識してきたのか。また、自文化と異文化を分かつ境界はどのように創られ、争われてきたのかなどについて人類学的に考察します。
11[対面/face to face]:6/29 佐々木直美(国際文化学部教員)
<ことばの壁>は無い方がいい?
異文化理解の障壁だと考えられがちな<ことばの壁>について取りあげる。スペイン語に加えて先住民の言語を公用語としている南米ペルーの歴史的出来事や現在の教育政策、さらには文化的事象を紹介しながら、<文化としての言語>や<文化を翻訳する>ことについて再考する。
12[オンライン/online]:7/6 松本悟(国際文化学部教員)
開発援助と境界——線引きが作る弱者
開発援助では様々な線引きが行なわれます。土地の境界、貧しさと豊かさの境界、民族の境界・・・
そうした線引きは開発援助とどんな関係にあるのか、人々をどのように仕向けるのかを考えます。
13[対面/face to face]:7/13 村井純(慶應義塾大学教授)
グローバル社会と国際社会におけるインターネット
国の関係で構成される「国際空間」に加えて、インターネット前提とする「グローバル空間」の2つの空間がインターネットの発展とともに両立しはじめた。Covid-19やウクライナ侵攻という歴史的な経験を経て、極めて急速にこの二つの空間の融合は誰にとっても現実となった。インターネットの役割と関連する技術を踏まえ、その未来への責任について議論する。
14[対面/face to face]:7/20 和泉順子(国際文化学部教員・本科目コーディネータ)国際文化学部で学ぶ意義を改めて考える
国際文化学部の学びの本質とは何か、この授業全体の講義を振り返りながら考える。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・担当講師によっては事前課題を前提に授業を進めるので、その場合は必ず事前課題の文献講読や映像視聴を行う。
・授業後課題を毎回課す。授業日当日を締め切りとし、短い文章で提出する。
・本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しないが、国際文化学部のホームページの以下の記述は必ず読んでおくこと。
●理念・目的
https://www.hosei.ac.jp/kokusai/shokai/rinen/
●ディプロマポリシー
https://www.hosei.ac.jp/kokusai/shokai/policy/diploma/
参考書References
・事前に学習支援システムに掲示するか、授業の中で各講師が紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業後課題の提出60%、最終レポート40%。授業後課題は、設問に適切に答えていない場合や極端に分量が少ない場合は減点する。最終レポートは、14回の講義について論じるものである。この成績評価の方法をもとに、本授業の到達目標の60%以上を達成した者を合格とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
・学習支援システムを用いるので初回授業の3日前には登録すること。
・講義内容の入替や変更等の可能性があるため、毎回授業前に「お知らせ」などを確認すること。
・コロナウイルス感染状況により、Zoomによる授業に切りかえる場合があるため、パソコン等のインターネット環境が必要。
その他の重要事項Others
本授業の一部は、外部講師がその専門分野に応じて講義を行う。講義内容は、それぞれの担当回の内容を参照のこと。