キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies
PSY500M1-1204(心理学 / Psychology 500)キャリアカウンセリング論Career Counseling
廣川 進、高橋 浩Susumu HIROKAWA, Hiroshi TAKAHASHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学研究科Graduate School of Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X8007 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火6/Tue.6,火7/Tue.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
基礎・共通科目 共通科目 |
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Outline (in English)
We study the theory of career counseling and career development. We can practically learn through case studies
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
テキストによるカウンセリングの理論の理解と、事例検討によるキャリアカウンセリングによるキャリア開発、キャリア形成支援のありかたを具体的に事例を交えて深く学ぶ。実習中心のワークを取り入れてカウンセリング技術の向上も図る。
到達目標Goal
キャリアカウンセリングに求められるカウンセリングの基本的理解、心理学による人間行動の基本的理解、コミュニティ心理学における「人と環境の適合」についての基本的理解、カウンセリングの機能とその役割を理解し、それぞれ必要とされる場面において適切なクライエント理解とその支援ができるカウンセリング力を学生が身に付けることを目標とする。
By the end of the course, students should be able to do the followings:
1) understand of counseling required for career counseling,
2) understand of human behavior through psychology,
3) understand of human-emvironment fit in community psychology.
4) understand of functions and roles of career counseling
5) acquire counseling skills to understand and support clients appropriately
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち,「DP1」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
前半の授業を廣川 進、後半の授業を高橋 浩が担当する。
キャリアカウンセリングの理論的理解を基礎として、その応用となる事例の理解を合わせて行ないながら、実践的な側面からもキャリアカウンセリングを理解する。講義とそれに関する課題の討議、また、講義にそって、キャリアカウンセリングの事例の検討、討議を行ない、実践的事例を通して、実践的な力も合わせてつける。ロールプレイなどの実習も取り入れて、ワンランク上のカウンセリング技術の習得めざす。
授業の形式は以下の2つのパターンからなる。A)テキストを受講生が分担してレジュメを作り発表し討議する。B)受講生が提供する事例をもとに事例検討する。
授業の初めに、前回の授業で提出されたリアクションペーパーからいくつか取り上げ、全体に対 してフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1.[対面/face to face]:キャリアカウンセリングとは何か。その定義と機能、役割。
現代社会で求められるキャリアカウンセリングのニーズに適正に応えることができるためには、キャリアカウンセリング、キャリアカウンセラーはどうあるべきか。その定義と役割・機能について学ぶ
2.[対面/face to face]:1、のテーマに関して討議を行なう。
現在のキャリアカウンセリングの課題、キャリアコンサルタント資格の課題、あるべき姿などについて討議する。
3.[対面/face to face]:カウンセリングとは何か、その機能と役割ー①
キャリアカウンセリングを具体的に学ぶ前に、カウンセリングとは何かについて、主要なカウンセリング理論を通して学ぶー①
4.[対面/face to face]:3のテーマに関して討議を行うー①
カウンセリングの基礎理論をもとに事例検討を行なうー①
5.[対面/face to face]:カウンセリングとは何か、その機能と役割ー②
キャリアカウンセリングを具体的に学ぶ前に、カウンセリングとは何かについて、主要なカウンセリング理論を通して学ぶ-②
6[対面/face to face]:5のテーマに関して討議を行うー②
カウンセリングの基礎理論をもとに事例検討を行なうー②
7[対面/face to face]:人間行動の理解と基礎心理学ー①
クライエントの行動を理解するためには、基本的な心理学の理論を理解する必要があるが、行動科学としての心理学を学ぶー①
8.[対面/face to face]:7のテーマに関して討議を行うー②
心理学の基礎理論を基に、キャリアカウンセリングにおけるクライエント理解について討議する
9.[対面/face to face]:人間行動の理解と基礎心理学ー②
クライエントの行動を理解するためには、基本的な心理学の理論を理解する必要があるが、行動科学としての心理学を学ぶー②
10[対面/face to face]:9のテーマに関して討議を行うー②
心理学の基礎理論を基に、キャリアカウンセリングにおけるクライエント理解について討議する
11[対面/face to face]:キャリアカウンセリング理論ー①
キャリアカウンセリングの背後にある、キャリア心理学、キャリアカウンセリングの理論について学ぶ-①
12[対面/face to face]:11のテーマに関して討議を行なうー①
キャリア心理学、キャリアカウンセリング理論に基づく事例研究を行なう-①
13[対面/face to face]:キャリアカウンセリング理論ー②
キャリアカウンセリングの背後にある、キャリア心理学、キャリアカウンセリングの理論について学ぶ-②
14[対面/face to face]:12のテーマに関して討議を行なうー②
キャリア心理学、キャリアカウンセリング理論に基づく事例研究を行なう-②
15[対面/face to face]:コミュニティ心理学
コミュニティ心理学についての基本的発想とアプローチ方法について理解し、キャリアカウンセリングとの関連について学ぶ
16[対面/face to face]:15のテーマに関して討議を行う
コミュニティ心理学を用いたキャリアカウンセリングの活用方法、発展方法について学ぶ
17[対面/face to face]:組織・企業におけるコミュニ心理学を活用したキャリア支援のあり方
組織・企業において、従業員のキャリア開発やキャリア形成を効果的に行うためのキャリアカウンセリングのあり方とコミュニティ心理学の活用方法について学ぶ
18[対面/face to face]:17のテーマに関して討議を行う
組織・企業におけるキャリアカウンセリングの具体的な事例を取り上げて、討議し事例検討する。
19[対面/face to face]:学校におけるコミュニ心理学を活用したキャリア支援のあり方
学校における、キャリア教育やキャリアガイダンス、就職支援などを効果的に行うためのキャリアカウンセリングのあり方とコミュニティ心理学の活用方法について学ぶ
20[対面/face to face]:19のテーマに関して討議を行う
学校におけるキャリアカウンセリングの具体的な事例を取り上げて、討議し事例検討する。
21[対面/face to face]:メンタルヘルスに関わるキャリア支援とコミュニ心理学の活用
メンタルヘルス不調者に対するキャリア支援を効果的に行うためのキャリアカウンセリングのあり方とコミュニティ心理学の活用方法について学ぶ
22[対面/face to face]:21のテーマに関して討議を行う
メンタルヘルス不調者に対するキャリアカウンセリングの具体的な事例を取り上げて、討議し事例検討する。
23[対面/face to face]:発達障害に関わるキャリア支援とコミュニ心理学の活用
発達障害者およびその疑いのある者に対するキャリア支援を効果的に行うためのキャリアカウンセリングのあり方とコミュニティ心理学の活用方法について学ぶ
24[対面/face to face]:23のテーマに関して討議を行う
発達障害者およびその疑いのある者に対するキャリアカウンセリングの具体的な事例を取り上げて、討議し事例検討する。
25[対面/face to face]:ダイバーシティに関わるキャリア支援とコミュニティ心理学の活用
女性・高齢者・性的マイノリティなどの者に対するキャリア支援を効果的に行うためのキャリアカウンセリングのあり方とコミュニティ心理学の活用方法について学ぶ
26[対面/face to face]:25のテーマに関して討議を行う
マイノリティに対するキャリアカウンセリングの具体的な事例を取り上げて、討議し事例検討する。
27[対面/face to face]:キャリアカウンセリングの統合的アプローチ
多様なキャリア理論、カウンセリング理論、コミュニティ心理学を統合したアプローチについて学ぶ
28[対面/face to face]:27のテーマに関して討議を行う
多様なキャリアカウンセリング/コミュニティ心理学を統合した事例検討を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
身近なキャリアカウンセリングの具体的な事例を収集して、事例検討の場に活用できるように準備をする。(個人情報のとり扱いに注意)本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
What is required of students is to collect familiar career counseling case studies and be prepared to use them in case studies.
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be more than four hours for a class.
テキスト(教科書)Textbooks
◯廣川
「ナラティブ・セラピーのダイアログ他者と紡ぐ治療的な会話、その<言語>を求めて」国重浩一、横山克貴(北大路書房)
「協働するカウンセリングと心理療法 文化とナラティブをめぐる臨床実践テキスト」デヴィッド・パレ著 能智正博監訳 (新曜社)
「ブリーフセラピーの極意」森俊夫 (ほんの森出版)
◯高橋
「よくわかるコミュニティ心理学[第3版]」植村勝彦ら ミネルヴァ書房
参考書References
「現場で使えるキャリア理論とモデル」ナンシー・アーサー著 水野修次郎監訳 (金子書房)
「新版キャリアの心理学 キャリア支援への発達的アプローチ」 渡辺三枝子(ナカニシヤ出版)「新時代のキャリアコンサルティング キャリア理論・カウンセリング理論の現在と未来」(労働政策研究・研修機構)
「多様化する「キャリア」をめぐる心理臨床からのアプローチ」長尾博 ミネルヴァ書房
「社会正義のキャリア支援」下村英雄 図書文化
キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門 杉原保史 北大路書房
「キャリアカウンセリング」宮城まり子駿河台出版社
「セルフ・キャリアドック入門」 高橋浩 金子書房
「システムズアプローチ入門: 人間関係を扱うアプローチのコミュニケーションの読み解き方」中野 真也・吉川 悟 ナカニシヤ出版
「キャリアを超えて ワークング心理学 働くことへの心理学的アプローチ」DLブルステイン (白桃書房)
授業中に適宜文献を紹介する
成績評価の方法と基準Grading criteria
討論への参加状況(40 %)
提出課題(60%)
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end reports : 60%、and in class contribution: 40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
事例検討は長時間にわたって受講者の負担が大きくならないように留意する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
なし
その他の重要事項Others
なし
担当教員の専門分野等
廣川 進:
臨床心理学、生涯発達心理学、キャリア心理学とキャリアカウンセリング 産業心理学を専門とする
高橋浩:
キャリア心理学、カウンセリング心理学、産業・組織心理学、コミュニティ心理学