経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1-0094(経営学 / Management 500)財務会計論Financial Accounting
倉田 幸路Koji KURATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X7150 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土 1/ Sat.1,土 2/ Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 アカウンティング・ファイナンスコース |
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Outline (in English)
(Course outline)
The understanding of what the current financial accounting rules are and how the current financial accounting rules have changed over the years will allow you to be able to understand how they will change in the future . In addition, you will be able to understand the differences between the International Financial Reporting Standards and US GAAP.
(Learning Objectives)
The goals of this course are to A,B and C.
(Learning activities outside of classroom)
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
(Grading Criteria/Policies)
Final grade will be calculated according to the following process. Each time comment card 50%, Term-end report 50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
会計報告書を理解する上で重要な財務会計に関する基本的考え方が理解できるようになります。単に、現在の制度の会計規定を理解するだけでなく、どのように変わってきたのか、今はどのような規定かを理解できるようになります。
到達目標Goal
現在の財務会計のルールはどのようになっているか、また現在の財務会計の規定はどのように変遷してきたかを理解することにより、将来どのように変わっていくかといことを理解できるようになります。また、国際会計基準やアメリカ基準との相違も理解できるようになります。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業はZoomを用いて、オンラインで行います。授業のお知らせ(Zoomのアドレス)、レジュメ、課題(コメントカード)等は、学修支援システム(Hoppii)を通して行います。授業は講義形式で行います。2コマ連続の講義ですので、各週ごとに(合計14回)コメントカードを提出してもらいます。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:Ⅰ財務会計の基礎
Ⅱ財務会計の理論1
理論とは?
財務会計の定義、会計の種類、会計における測定と報告、企業を取り巻く利害関係者との関係、財務会計の機能、財務会計の精度性と公共性について講義します。
理論の方法論的基礎、実証的命題と規範的命題およびアメリカにおける会計理論の発展について講義します。
第2回[オンライン/online]:Ⅱ財務会計の理論2
Ⅱ財務会計の理論3
ドイツにおいて展開された静態論、動態論、新静態論の理論的展開の意義について講義します。
アメリカにおいて議論が進んだ、資産・負債アプローチと収益・費用アプローチについて講義します。
第3回[オンライン/online]:Ⅲ概念フレームワーク1
Ⅲ概念フレームワーク2
日本の概念フレームワークについて講義します。
IASBとFASBの共同作業による概念フレームワークの第1章「財務報告の目的」と第2章「有用な財務情報の質的特性」を講義します。
第4回[オンライン/online]:Ⅲ概念フレームワーク3
Ⅳ日本の会計制度1
IASBの概念フレームワークの第3章「財務諸表と報告企業」から第8章「資本維持」まで講義します。
日本の会計制度の特質、会社法における会計の特質、特に、株式会社における純資産の部の変革について講義します。
第5回[オンライン/online]:Ⅳ日本の会計制度2
Ⅳ日本の会計制度3
金融商品取引法における会計規制の特徴および税務会計における確定決算基準について講義します。
日本の会計基準審議会(会計基準委員会)による会計基準設定の問題、および各会計規定との関係について講義します。
第6回[オンライン/online]:Ⅴ収益費用1
Ⅴ収益費用2
収益費用の定義および費用の認識基準としての発生主義、収益の認識基準としての実現主義(リスクからの解放)について講義します。
収益認識基準の具体的形態、特に工事進行基準について講義します。
第7回[オンライン/online]:Ⅴ収益費用3
Ⅴ収益費用4
包括利益と純利益の定義および両者の関係について講義します。特に、リサイクリング(組替調整)の問題について講義します。
新たな収益認識基準について、具体的な収益認識のステップ、変動対価や契約資産、契約負債など新たに導入された概念について講義します。
第8回[オンライン/online]:Ⅵ資産の概念と測定1
Ⅵ資産の概念と測定2
資産の概念と測定および金融商品の時価評価について講義します。特に、金融商品の時価評価の経緯と内容、金融商品の時価評価の問題点について講義します。
棚卸資産の概念と測定および強制された低価評価の内容について講義します。
第9回[オンライン/online]:Ⅵ資産の概念と測定3
Ⅵ資産の概念と測定4
固定資産の減損について、減損の兆候、減損の認識と測定、減損損失の戻入れ、日本基準、アメリカ基準、国際会計基準との比較について講義します。
リース会計とは何か、日本基準におけるファイナンスリースとオペレーティングリースの区別、ファイナンスリースにおける借り手と貸し手の処理、新たな、IASBにおけるリース会計について講義します。
第10回[オンライン/online]:Ⅵ資産の概念と測定5
Ⅵ資産の概念と測定6
日本における無形資産の会計処理、無形資産とのれんの定義、企業結合会計について講義します。
現在計上が認められている、5つの繰延資産について講義します。
第11回[オンライン/online]:Ⅵ資産の概念と測定7
Ⅵ資産の概念と測定8
研究開発費に関する会計基準における研究と開発の範囲とそれぞれの会計処理およびソフトウェアの会計処理について講義します。
外貨換算会計基準について、外貨換算の方法、在外支店の会計処理、在外子会社の会計処理および国際会計基準との比較について講義します。
第12回[オンライン/online]:Ⅵ資産の概念と測定9
Ⅶ負債の概念と測定1
税効果会計の導入の経緯、税効果会計の具体的考え方、資産負債法による一時差異の認識、繰延税金資産と繰延税金負債の認識および具体的計算例について講義します。
負債の概念と測定、特に、引当金の目的および引当金の種類、債務性のない引当金の問題について講義します。
第13回[オンライン/online]:Ⅶ負債の概念と測定2
Ⅶ負債の概念と測定3
退職給付に係る会計基準について、基本的考え方、確定給付年金制度における退職給付債務の概念、退職給付制度の会計処理、米国基準および国際会計基準との比較について講義します。
資産除去債務について、基本的考え方、資産除去債務の会計処理、具体的計算例について講義します。
第14回[オンライン/online]:Ⅷ純資産の表示1
Ⅷ純資産の表示2
会計理論上の資本の分類と会社法における純資産の区分、株式会社の資本金、増資・減資の会計処理、自己株式、評価換算差額等、新株予約権について講義します。
株主資本等変動計算書の目的、区分、内容について講義します。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは使用しません。
参考書References
桜井久勝著『財務会計講義』中央経済社
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回のコメントカード(50%)、期末レポート(50%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
できるだけ、国際的動向も含めて講義していきます。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
Zoomを用いて講義しますので、パソコン等が必要になります。学習支援システム(Hoppii)を利用して、授業のお知らせ(Zoom のアドレス)、レジュメ、課題をアップし、提出してもらいます。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
会計学、財務会計、国際会計
<研究テーマ>
財務諸表の表示、会計基準の国際的調和化
<主要研究業績>
・「純資産の部の会計と法務」成道秀雄編『純資産の部の総合的検討』日本税務研究センター、2019年7月。
・「EUにおける会計制度改革」、「ドイツにおける会計制度改革」河﨑照行編『会計制度のパラダイムシフト』中央経済社、2019年3月。
倉田幸路編著『財務会計の現状と展望』白桃書房、2014年7月。