経営学研究科Graduate School of Business Administration
MAN500F1-0080(経営学 / Management 500)マーケティング論Marketing
竹内 淑恵Toshie TAKEUCHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X7130 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 土 1/ Sat.1,土 2/ Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 4 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
修士課程(夜間)授業科目 マーケティングコース |
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Outline (in English)
Course outline: Today's marketing challenge is to create a lively and interactive communities of consumers who make products and brands a part of their daily lives. This course will help students learn how to create customer value and acquire loyal customers.
Learning Objectives: The students will understand the innovative frameworks for customer value and customer relationship that capture the essence of today's marketing. They will develop the presentation skills through presentation opportunities and acquire the ability to delve into problems from a multifaceted angle through discussions.
Learning activities outside of classroom: Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content.
Grading Criteria /Policy: Final grade will be calculated according to the following process: mid-term presentation (40%), term-end presentation (30%,) and in class contribution (30%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
製品やブランドを日常生活の一部にする消費者の、活発でインタラクティブなコミュニティづくりを行うことは、今日のマーケティング上の課題になっています。本講義では、顧客価値の創造とロイヤル顧客獲得の方法を学び、今日のマーケティングの本質を捉える顧客価値と顧客とのリレーションシップに関する革新的なフレームワークを理解します。また、発表の機会を通じてプレゼンテーション・スキルの向上を図るとともに、ディスカッションによって多面的な角度から問題を掘り下げる能力を身につけます。
到達目標Goal
・マーケティングの基本概念や理論について、自ら説明できるレベルに達する。
・マーケティングの理論を実務に応用し、マーケティング戦略を検討できるようになる。
・ディスカッションの場において、実践的かつ批判的な視点から討議できるようになる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・本授業は対面で春学期の土曜日1・2時限に実施します。初回とオンラインに切り替える場合のZoomのID、パスコードは学習支援システムの「お知らせ」でお伝えします。
・2時限続きで14回開講します。
・テキストの第1章~第14章はレクチャー形式で行います。
・受講生には各章末にある「ディスカッション」を担当していただきます。予めプレゼンテーションファイルを用意し、討議のためのケースを紹介してください。その後、クラス全員で発表内容などについて検討します。
・第14回授業ではグループワーク発表を予定しています。第15章「マーケティングと社会的責任」を参照するとともに、14章までに学んだマーケティングの理論やフレームワークを用いて、革新的なマーケティング事例に関するグループワークをしてください。その内容を第14回授業でプレゼンテーションします。
・提出物やプレゼンテーションの内容に対して個別評価や全体講評を行い、フィードバックします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:①イントロダクション、オリエンテーション
②第1章:マーケティングの本質
①授業の進め方、文献の調査方法などを説明し、分担決定を行う。
②マーケティングの定義、およびマーケティングの5つのステップについて学ぶ。
第2回[対面/face to face]:①第2章:企業とマーケティング戦略
②第3章:競争優位の創造
①マーケティングのステップ2「顧客主導型マーケティング戦略の設計」およびステップ3「マーケティング・プログラムの設計」について学ぶ。
②競合分析と競争的マーケティング戦略に関して学ぶ。
第3回[対面/face to face]:①第4章:マーケティングの基本枠組み
②ディスカッション
①顧客主導型マーケティングの基本的枠組みであるSTP(セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニング)について学ぶ。
②ニッチマーケティング実践企業等のディスカッション。
第4回[対面/face to face]:①第5章:マーケティング情報とカスタマー・インサイト
②ディスカッション
①様々なマーケティング情報とその情報収集方法であるマーケティング・リサーチに関して学ぶ。
②マーケティング・リサーチ等のケース・スタディとディスカッション。
第5回[対面/face to face]:①第6章:消費者の購買行動
②ディスカッション
①消費者の購買行動に影響を与える文化的・社会的・個人的・心理的要因について学ぶ。
②新製品の普及速度と製品特性等のディスカッション。
第6回[対面/face to face]:①第7章:製品、サービス、ブランド
②ディスカッション
①マーケティングミックスの4P、Product(製品・サービス・ブランド)戦略に関して学ぶ。
②ブランド拡張の成功例・失敗例等のディスカッション。
第7回[対面/face to face]:①第8章:新製品開発と製品ライフサイクル戦略
②ディスカッション
①Product戦略において重要な役割を担う新製品開発のプロセスについて学ぶ。
②製品ライフサイクルの延命成功事例等のディスカッション。
第8回[対面/face to face]:①第9章:マーケティング・チャネルによる顧客価値の提供
②ディスカッション
①マーケティングミックスの4P、Place(チャネル)戦略に関して学ぶ。
②開放的流通、排他的流通、選択的流通の長所と短所等のディスカッション。
第9回[対面/face to face]:①第10章:価格設定
②ディスカッション
①マーケティングミックスの4P、Price(価格)戦略に関して学ぶ。
②コストベース、顧客価値ベース、競争ベースの価格設定の長所と短所等のディスカッション。
第10回[対面/face to face]:①第11章:コミュニケーションによる顧客価値の説得
②ディスカッション
①マーケティングミックスの4P、Promotion(コミュニケーション)戦略に関して学ぶ。
②購買準備段階に応じたマーケティング・コミュニケーション事例等のディスカッション。
第11回[対面/face to face]:①第12章:広告とパブリック・リレーションズ
②ディスカッション
①Promotion戦略における広告、PR(パブリック・リレーションズ)について学ぶ。
②消費者生成型広告の長所と短所等のディスカッション。
第12回[対面/face to face]:①第13章:人的販売と販売促進
②ディスカッション
①Promotion戦略における人的販売、販売促進について学ぶ。
②モバイルを用いた消費者向けセールス・プロモーション事例等のディスカッション。
第13回[対面/face to face]:①第14章:ダイレクト・マーケティングとオンライン・マーケティング
②ディスカッション
①近年のICTの進展に伴って急成長しているダイレクト・マーケティング、オンライン・マーケティングに関して学ぶ。
②ダイレクト・マーケティングの消費者ベネフィットとマイナス面等のディスカッション。
第14回[対面/face to face]:グループワーク発表会
グループワークによる事例研究の結果をプレゼンテーションし、ディスカッションを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
・テキストの予習をして内容を理解しておいてください。
・テキストにあるディスカッションテーマについて目を通し、ディスカッションに備えてください。
・プレゼンテーションを担当する回にはpdfファイルを作成し、遅くとも授業前日の18時までに、学習支援システムの「教材」ホルダーに提出してください。
・第14回のグループワーク発表会までに革新的なマーケティング事例を選定し、グループワークを行ってください。
テキスト(教科書)Textbooks
フィリップ・コトラー、ゲイリー・アームストロング、恩蔵直人『コトラー、アームストロング、恩蔵のマーケティング原理』丸善出版、2014/3/4. ISBN-10:4621066226 ISBN-13:978-4621066225 ¥5,184
参考書References
・授業では原著を使用しません。以下の書籍を参考にしてください。
Kotler, Philip & Gary Armstrong, Principles of Marketing, Global ed, Pearson Education, 2015/4/2 ISBN-10:1292092483, ISBN-13:978-1292092485 ¥11,653
・マーケティング・コースの修了生(OB・OG)が執筆した以下の書籍を修士論文(研究)の参考にしてください。
竹内淑恵編著(2014)『リレーションシップのマネジメント』文眞堂, 2014/4/8. ISBN-10:4830947977 ISBN-13:978-4830947971 ¥2,808
成績評価の方法と基準Grading criteria
・担当する各章のプレゼンテーション内容(40%)
・クラス討議への参加度、貢献度(30%)
・グループワークによる事例発表(30%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本講義を受講した学生からの意見は以下の通りです。
・翻訳文をテキストとし、英語の原著は参考書とした方が良い。
・OB・OGをゲストスピーカーとして招き、修論への取り組み方や研究手法等について説明してほしい。
・毎回のディスカッションで実務との関連が明確になった。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
繰り返しになりますが、担当回に使用するpdfファイルを発表の前日18時までに、学習支援システムの「教材」ホルダーに提出してください。
その他の重要事項Others
・マーケティング・コースの学生は、ワークショップ(マーケティング)、消費者行動論、マーケティング・リサーチ論、流通システム論、サービス・マネジメント論、製品開発論を履修することをお勧めします。
・修士論文において、定量分析を活用した研究を計画している学生は、統計データ解析を履修することをお勧めします。
・担当教員は、メーカーのマーケティング本部広告制作部と広告会社の戦略プランニング室に計20年間勤務した経験を有します。その実務経験を活かし、マーケティングの理論に焦点を当てて講義します。
担当教員の専門分野等
<専門領域>マーケティング論、ブランド論、消費者行動論
<研究テーマ>広告コミュニケーション効果、ブランド・マネジメント、ソーシャルメディアにおけるブランド・コミュニケーション
<主要研究業績>
①竹内淑恵(2021)「第12章 SNSのブランドページを研究する」田中洋・岸志津江・嶋村和恵編『現代広告全書-デジタル時代への理論と実践』有斐閣、pp.224-239。
②竹内淑恵(2021)「Facebookページにおけるネガティブ効果の発生とリレーションシップへの影響」『イノベーション・マネジメント』No.18, pp.55-88.
③竹内淑恵(2020)「Facebookページにおける消費者エンゲージメント行動:「いいね」とコメントの差異」『イノベーション・マネジメント』No.17, pp.59-88.
④竹内淑恵(2019)「ブランド・コミュニティ研究へのマルチレベル分析の適用可能性-Facebookページへのリレーションシップがロイヤルティに及ぼす影響の検討-」『イノベーション・マネジメント』No.16, pp.53-78.
⑤竹内淑恵(2018)「Facebookページにおける消費者とブランドとのリレーションシップ構築」『イノベーション・マネジメント』No.15, pp.43-63.
他の研究業績等の詳細は以下を参照ください。
https://kenkyu-web.hosei.ac.jp/Profiles/18/0001706/profile.html