経営学研究科Graduate School of Business Administration
ECN500F1－0170（経済学 / Economics 500）国際金融論特論ⅡStudy in International Monetary EconomicsⅡ
横内 正雄Masao YOKOUCHI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経営学研究科Graduate School of Business Administration |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | X7041 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 水 3/ Wed.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
| 配当年次Grade | |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| カテゴリーCategory | 修士課程（昼間）授業科目 |
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Outline (in English)
Financial globalization has had a significant impact on the world economy in the modern era. The knowledge of international finance is essential for understanding the modern world economy. This lecture deals with the institutions, history and reality of international finance, whereas Advanced Theory of International Finance I dealt with theory. The aim of this lecture is to enable students to consider the issues of international finance that are mentioned in the daily news through knowledge of the institutional and historical background of international finance. The standard preparation and review time for this class is 2 hours each. Students are expected to read Masao Yokouchi's "International Finance I" in advance and participate in the lecture. Grades will be based on a comprehensive evaluation, taking into account the degree of participation and contribution during the class, in addition to reports.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
この講義で、学生は国際金融に関する制度、歴史、実態について学ぶことになる。学生は、最初に国際金融のトリレンマについて学ぶことになるが、これは本講義の枠組みとなる基本的な考え方である。次に国際通貨制度について固定相場制と変動相場制に分けてその仕組みと歴史について理解することになる。その後、為替リスクの管理、国際通貨、通貨統合、通貨危機といった国際金融の実態について学ぶ。学生はこの講義を通じて国際金融の歴史的・制度的などの側面についての理解を深めることが出来ると考える。
到達目標Goal
国際金融の現状を知るには理論のみではなく制度や歴史についての理解が不可欠である。この講義を通じて、日々のニュースなどで言及される国際金融の問題に関して、その制度や歴史的背景を知ることを通じて自らの力でより深い考察ができるようになることを到達目標とする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義は、対面での講義を基本とする。パワーポイントを使った講義で、資料や講義ノートは事前に学習支援システムにアップロードされる。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：マクロ経済政策と国際金融(1)－マンデル・フレミング・モデル
間m出るフレミング・モデルの基本的な考え方につて講義する。
第2回[対面/face to face]：マクロ経済政策と国際金融(2)－国際金融のトリレンマ
マンデル・フレミングモデルから導き出される国際金融のトリレンマの考え方について講義する。
第3回[対面/face to face]：固定為替相場制度(1)－国際金本位制
固定相場制としての国際金本位制について講義する。
第4回[対面/face to face]：固定為替相場制度(2)－ブレトンウッズ体制
固定相場制としての戦後のブレトンウッズ体制について講義する。
第5回[対面/face to face]：変動為替相場制度(1)－変動為替相場制度の長所と短所
変動為替相場制のメリットとデメリットについて講義する。
第6回[対面/face to face]：変動為替相場制度(2)－各国の為替相場制度と中間的為替相場制度
変動為替相場制度と固定為替相場制度の中間にある為替相場制度について講義する。
第7回[対面/face to face]：為替リスクとその管理(1)－為替リスクの種類
為替リスクの種類について講義する。
第8回[対面/face to face]：為替リスクとその管理(2)－オプションとスワップ
為替リスクのヘッジ手段としてのオプションとスワップについて講義する。
第9回[対面/face to face]：国際通貨(1)－国際通貨の理論
国際通貨が発生するメカニズムについて講義する。
第10回[対面/face to face]：国際通貨(2)－国際通貨の現状
国際通貨の現状について講義する。
第11回[対面/face to face]：通貨統合(1)－最適通貨圏の理論
最適通貨圏の考え方について講義する。
第12回[対面/face to face]：通貨統合(2)－欧州通貨統合
欧州通貨統合の歴史とユーロの現状について講義する。
第13回[対面/face to face]：通貨危機(1)－通貨危機の理論
通貨危機の理論について講義する。
第14回[対面/face to face]：通貨危機(2)－アジア通貨危機と世界金融危機
1990年代に生じた通貨危機について講義する。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。事前の準備として横内正雄『国際金融論Ⅰ』（通教テキスト）を事前に読んで講義に参加することが望まれる。
テキスト（教科書）Textbooks
テキストは用いない.担当教員が作成した印刷物（レジュメ、資料等）を配付する。
参考書References
・M.Melvin and S.C.Norrbin, International Money and Finance, 8th Edition, Elsevier, 2013.
・P.R.Krugman and M.Obstfeld, International Economics : Theory and Policy,10th Edition, Pearson Education, 2014.
・小川英治・岡野衛士『国際金融』東洋経済新報社、2016年.
・高木信二『入門 国際金融』[第４版]日本評論社、2011年.
・横内正雄『国際金融論Ⅰ』法政大学通信教育部、2020年.
成績評価の方法と基準Grading criteria
レポートに加え、授業中の参加の度合、貢献度を考慮し、総合的に判断する。レポート50％、授業中の参加の度合・貢献度50％。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
国際記入の講義はとかく難しいと思われているが、本講義では国際金融の理論だけでなく、実態を含めてデータを用いながらわかりやすく講義する。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
講義に際して学生が準備すべき機器類はない。
その他の重要事項Others
特にない。
担当教員の専門分野等
＜専門領域＞
国際金融・金融史
＜研究テーマ＞
国際銀行の歴史的研究
＜主要研究業績＞
・「グローバリゼーションと国際通貨ドル」・「国際資本移動とアジア通貨危機」SGCIME編『グローバル資本主義と世界編成・国民国家システム：Ⅰ世界経済の構造と動態』 御茶の水書房 2003年
・「1990年代の香港金融市場における邦銀」 法政大学経営学会『経営志林』第40巻第1号, 2003年
・『国際金融論Ⅰ』法政大学通信教育部、2020年