政治学研究科Graduate School of Politics
POL500A3(政治学 / Politics 500)NPO論2Studies on Non-Profit Organization 2
柏木 浩
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 政治学研究科Graduate School of Politics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X5067 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期後半/Spring(2nd half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 公共政策学「市民社会ガバナンス論」、連帯社会「NPO論(現状と課題)Ⅱ」と合同 |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory |
政治学専攻 修士専門科目 |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This class focuses on how to manage a nonprofit organization. By learning management of its human resources, financial resources, and planning methods, students could obtain basic knowledge and skills to manage a nonprofit organization.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
NPO論ⅠをNPOに関する歴史や制度、現状と課題などの概論、入門編とすると、NPO論ⅡはNPOをどのように運営していくのかを示す、マネジメント編として位置づけることができる。したがって、NPOのマネジメントの基本である、ヒト、カネ、プランを中心に、具体的な手法を提示し、議論、NPOの運営能力の基本を獲得する。なお、以上の点について、コロナ禍において、NPOのマネジメントに生じた変化を含めた考察も行う。
到達目標Goal
上記の【授業の概要と目的】を踏まえ、NPOマネジメントの基礎となる、ヒューマンリソース、資金、プランニングなどを中心に、マネジメント手法を理解することで、NPOの運営状況の分析や経営を担う基礎的な知識と能力を獲得することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP2」「DP3」に関連、特に「DP1」は特に強く関連、「DP2」「DP3」は強く関連している。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・教員による講義
各回の講義の資料は、事前に学習支援システムにアップする。これを読み、講義内容のイメージをえるとともに、質問、意見などを考えておく。この予習を行っていることを前提として、授業を進めていく。毎回の講義は、原則として3分の2程度を教員からのプレゼンテーションとする。残りの時間で学生との質疑応答を含めた議論を行い、最後にまとめをする。
・学生の発表
講義への理解度を確認するとともに、不明瞭な点を明確にするため、期間中に講義のまとめ(ふりかえり)のセッションを2回実施する。また、授業に関連したテーマのレポートの作成を行う。作成に先立ち、アウトラインを作成し、授業で発表する。レポートは、レジュメに基づいて発表を行う。ふりかえり、アウトライン、レポートの発表の際には、教員・受講生からフィードバックを受ける。
・オフィス・アワー
講義の疑問点やふりかえり、レポートの作成に関する指導を受けることができる。
・授業の形式
授業は、対面形式で行う予定。ただし、学生の希望や新型コロナウイルスの感染状況によっては、オンラインで実施する可能性がある。その場合、ZoomのID・パスコード等については、学習支援システムにアップする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
本授業の進め方や評価方法などについて説明するとともに、受講生のNPOマネジメントの知識や関心を聞き、今後の授業に反映させる。
第2回[対面/face to face]:NPOマネジメントの特色
NPOのマネジメントが企業や行政のマネジメントとどう異なるかについて検討することを通じて、その特色を理解する。
第3回[対面/face to face]:ヒューマンリソースのマネジメント1
NPOが活用するヒューマンリソースは、ボランティアとスタッフ、理事に大別できる。この三者がどのように連携することで、効果的な組織運営が可能になるか考える。
第4回[対面/face to face]:ヒューマンリソースのマネジメント2
ボランティアとスタッフ、理事のそれぞれに対するマネジメントの手法について考える。
第5回[対面/face to face]:資金のマネジメント1
NPOの事業の受益者の多くは、十分な支払い能力がない。このため、NPOは、ファンドレイジングが必要となる。ファンドレイジングをどのように行うか、考える。
第6回[対面/face to face]:資金のマネジメント2
ファンドレイジングで獲得した資金も含め、適切な財務管理を行う必要がある。これらの意義や手法について検討する。
第7回[対面/face to face]:授業のふりかえり
第2回から6回までの授業で興味を持った点と分かりにくかった点を事前に提出させ、それらの内容を議論、検討し、授業内容の深化をはかる
第8回[対面/face to face]:レポートのアウトラインの発表
最終回に発表を行うレポートのアウトラインを示し、教員や学生からフィードバックを受ける。
第9回[対面/face to face]:プログラムプランニング
NPOの実態は、個々の事業、すなわちプログラムである。これをいかに企画し、実施してくのかについて検討する。
第10回[対面/face to face]:戦略計画
変化の激しい現代において、NPOも内外の変化に対応していかなければ、継続、発展はできない。このため、組織の内外環境を分析し、優先順位をつけて運営を進めるための戦略計画について検討する。
第11回[対面/face to face]:NPOの設立
組織は、設立しなければ機能しない。営利であれば株式会社、非営利であればNPO法人や一般社団・財団など法人格の取得を行うことになる。ここでは、NPO法人の設立について考える。
第12回[対面/face to face]:NPOの世代交代
NPOにおいても、設立から時間が経過すると、世代交代の問題が出てくる。営利企業との比較も含め、これらを進める手法を検討する。
第13回[対面/face to face]:授業のふりかえり
第9回から12回までの授業で興味を持った点と分かりにくかった点を事前に提出させ、それらの内容を議論、検討し、授業内容の深化をはかる。
第14回[対面/face to face]:レポートの発表
授業に関連したテーマで作成したレポートを発表し、教員と院生からのフィードバックを受けるとともに、NPOの運営方法や運営の現状、課題などについて、議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
柏木宏著『NPOマネジメントハンドブック』明石書店、2004年。
参考書References
柏木宏編著『コロナ禍における日米のNPO』明石書店、2020年。
柏木宏『未来を切り拓く女性たちのNPO活動』共著、明石書店、2019年
受講生の希望と必要に応じて、随時、紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
配分:平常点(授業中の議論への参加度など)50%、「ふりかえり」とレポート50%。
レポートの評価基準:授業内容との関連性、学術性、創意工夫、表記、論旨。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
前述のように、対面授業を予定しているが、オンライン授業になった場合は、必要なPCやWi-Fi設備などを用意したうえで、Zoomを利用できる環境の準備が求められる。
その他の重要事項Others
特になし。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
NPO論、NPOマネジメント
<研究テーマ>
日米のNPO、社会運動
<主要研究業績>
・『アメリカの外国人労働者』明石書店、1991年
・『企業経営と人権』解放出版社、1993年
・『アメリカのなかの日本企業』日本評論社、1994年
・『災害ボランティアとNPO』共編著、朝日新聞社、1995年
・『ボランティア活動を考える』岩波書店、1996年
・『NPOインターンシップの魅力』共編著、アルク、1998年
・『アメリカの労働運動の挑戦』労働大学、1999年
・『NPOマネジメントハンドブック』明石書店、2004年
・『指定管理者制度とNPO』明石書店、2007年
・『NPOと政治』明石書店、2008年
・『創造都市経済と都市地域再生』共著、大阪公立大学共同出版会、2011年
・『みんなで考える広域複合災害』共著、大阪公立大学共同出版会、2013年
・『高齢者が動けば社会が変わる』共著、ミネルヴァ書房、2017年
・『未来を切り拓く女性たちのNPO活動』共著、明石書店、2019年
・『コロナ禍における日米のNPO』編著、明石書店、2020年