キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
ARSx200MA(地域研究(その他) / Area studies(Others) 200)国際地域研究ⅡInternational Area Studies II
福井 令恵Norie FUKUI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C7332 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 木1/Thu.1 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | Y804 |
配当年次Grade | 2~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
展開科目 選択必修(領域別) ライフ |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
In this course, students consider how people with different cultures and ethnic backgrounds in society live side by side, by exploring the case of Northern Ireland. After 30 years of conflict between two groups (Protestant/Catholic, Unionist/Nationalist), the momentous peace agreement was reached. The society has been tackling important issues to eliminate social, economic, and cultural segregation. At the end of the course, students will be able to explain their thoughts on what is important for understanding others and building better relationships.
Grading criteria: 1) Term-end examination 60%, 2) Short reports and in
class contribution 40%.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
異なる文化、ナショナル・アイデンティティ、歴史観をもつ住民集団の「共生」のあり方について考える。具体的にはイギリスとアイルランドという地域のなかの、「ひとつの国」・独自の地域である北アイルランドを事例として中心的にとりあげる。<異>文化と<異なる>国家帰属意識を持つ住民集団が対立しつつも、ともに生きるという現代的な課題について考察する(北アイルランドの事例以外の地域の例も言及する予定である)。
到達目標Goal
現代社会において私たちは、多様な文化的・社会的バックグラウンドを持つ人々とともに同じ場所で暮らしている。異なる文化や歴史観をもつ人々と「共に暮らす」というのは、往々にして緊張関係や対立を伴う。主として北アイルランドの紛争後社会を事例にし、長年の対立関係のなかで暮らす人々がどのように困難な取り組みに向き合っているのか、またそこでのあらたな課題について、社会構造を踏まえ理解する。コースの最後には、他者への理解を深め、より良い関係を構築するためにどのような点が重要なのか、自分の考えをまとめ、説明できるようにする。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デイプロマポリシーのうち、「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は対面を基本としますが、オンラインで実施する回があります(以下の授業計画の各回の授業形態を参照してください)。
受講者数が未定のため、第2回まではオンラインで授業を行います。第3回目からは対面で授業実施予定です(第7回はオンラインの予定)。
授業は、パワーポイントと配布資料による講義を中心とします。ただし、授業内でグループワークをすることがあります。また、毎回リアクションペーパーの提出をしてもらう予定です。リアクションペーパー等における良いコメントや質問は授業内で紹介し、さらなる議論に活かします。
なお、以下の授業計画は受講者数や進捗状況によって一部変更する場合があります。変更がある場合は、学習支援システムで連絡をします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:授業の進め方・方針
授業のねらいと具体的な進め方、評価方法・また対象地域の概要について説明する。
第2回[オンライン/online]:北アイルランドの成り立ちと歴史
エスニック集団関係について考える(アイルランド島にある二つの国の歴史背景を理解する)。
第3回[対面/face to face]:<異なる>住民集団間関係と紛争
対立してきた住民集団間の関係と紛争の背景にある歴史・社会構造について理解する。
第4回[対面/face to face]:国家の境界とその間
アイルランド、イギリス、北アイルランドの関係を考える。
第5回[対面/face to face]:和平合意と集合的アイデンティティ
どのような仕組みで和平が可能になったのか。国籍と帰属意識について考える。
第6回[対面/face to face]:レビュー
前半のまとめを行う。
第7回[オンライン/online]:文化とナショナリズム
文化とナショナリズムの関係について、具体的な例をもとに考える。
第8回[対面/face to face]:階級・文化・紛争経験の関係
どんな人が紛争の影響をより強く受けるのか考える。
第9回[対面/face to face]:北アイルランド社会と紛争経験の表象
「当事者」は何を考えているのだろうか。「壁画」というコミュニティメディアから考える。
第10回[対面/face to face]:学校教育制度と教育の分断
北アイルランドの教育制度から、分断状況の現状について学ぶと同時に、分断社会を超えるための試みと課題について考える。
第11回[対面/face to face]:学校教育と<歴史>
学校で学ぶ歴史教育について検討し、現状と課題について学ぶ。
第12回[対面/face to face]:観光と紛争後社会
和平合意後に急速に進んだ観光から、観光地のイメージの形成を考える。また「戦争や災害などの悲劇の記憶を辿る旅」の意味についても検討する。
第13回[対面/face to face]:北アイルランドとEU、英国、アイルランド
イギリスのEU離脱において、鍵となるアイルランド国境問題から、歴史背景・社会構造を学ぶことの重要性を理解する。
第14回[対面/face to face]:まとめ
まとめ・試験
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布した資料、関連文献を読む。
授業後には毎回リアクションペーパーの提出をする。また、ミニレポートの提出がある場合は、授業内容を復習をし、自分の言葉で説明できるようにすること。
本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストは特に指定しませんが、授業ではほぼ毎回プリント資料を配布します。
参考書References
・尹 慧瑛 『暴力と和解のあいだ 北アイルランド紛争を生きる人びと』 2007年 法政大学出版局.
・福井令恵、『紛争の記憶と生きる: 北アイルランドの壁画とコミュニティの変容』、2015年、青弓社.
その他、授業内で適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(授業への積極的参加、リアクションペーパーの内容)およびミニレポート等課題:40%
期末試験(論述式):60%
*なお、原則として欠席数が授業時間数の3分の1を超えた場合、単位取得の資格を失う。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
身近な例を使って理解を促進するという方法を継続していく。
その他の重要事項Others
*受講者数に応じて授業の内容は多少変更する可能性がある。
*初回の授業で授業の進め方や評価の方法、課題などの説明を行うので、履修希望者は必ず当日確認すること。
*本コースは、春学期とは別個の独立した科目だが、春学期の授業内容と関連する点があるため、国際地域研究Iを受講していることが望ましい。