キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies
BSP100MA(初年次教育、学部導入教育及びリテラシー教育 / Basic study practice 100)ビジネスキャリア入門BIntroduction to Business B
武石 惠美子Emiko TAKEISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | キャリアデザイン学部Faculty of Lifelong Learning and Career Studies |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | C7059 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 木2/Thu.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | G503 |
配当年次Grade | 1~4 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(新)Category (2019) |
基幹科目 選択必修(領域別) ビジネス |
カテゴリー(旧)Category (2017) |
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Outline (in English)
【Course outline】 In this class, students will learn the basics of microeconomics in relation to business career design. Careers are formed by individual choices, and the mechanism of those choices is understood from the perspective of "economics."
【Learning Objectives】 The goal of this course is to gain a comprehensive understanding of career design in relation to microeconomics.
【Learning activities outside of classroom】 Before/after each class, students will be expected to spend 2 hours to understand the course content.
【Grading Criteria /Policy】 Final grade will be calculated according to the following process.
Term-end examination (50%) and in-class contribution(50%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この授業では、ビジネスキャリアデザインと関連付けてミクロ経済学の基礎について学びます。キャリアは個人の選択により形成されますが、その選択のメカニズムを「経済学」の視点でとらえます。経済学は、完全に競争的な市場の中で、個人や企業が合理的に行動するということを前提に議論がなされ、基本的なメカニズムを理解することは重要です。しかし、理論通りの完全競争的な市場になることは稀です。また人間の行動は不合理と思えることの方が多く、なぜ合理的でない行動をとってしまうのか、に関しても最近注目されている「行動経済学」で解釈することができます。経済学というと「お金」の側面を思い浮かべがちですが、恋愛や家族形成、職場での男女差別など身近なトピックも取り上げながら議論を進めます。
到達目標Goal
キャリアデザインについて、ミクロ経済学と関連付けながら総合的に理解することを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
デイプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
パワーポイントのスライドを用いた授業を行います。学習支援システムで資料を配布するので、この資料を必ずプリントアウトして出席してください。資料がないと授業の理解が難しくなります。また、欠席した場合には、内容を確認しておいてください。
授業に関する連絡や授業計画等の変更がある場合には、学習支援システムで連絡するので、随時学習支援システムでの確認をお願いします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:イントロダクション
授業概要の説明、ミクロ経済とは何か。
第2回[対面/face to face]:市場のメカニズム①分業と市場
経済学的に考える基礎である「競争的な市場」とは何か。市場の前提としての分業の構造について。
第3回[対面/face to face]:市場のメカニズム②消費者の行動を考える
経済学では、市場の中で、個人は合理的に行動すると考えます。つまり個人は損得を判断して行動するわけですが、そこには個人の好み(選好)も関わります。個人が商品やサービスを求める行動について考えます。
第4回[対面/face to face]:市場のメカニズム③企業の行動を考える
利潤を追求するのが企業の目的です。企業は資本設備をそろえ、労働者を雇用して生産活動を行う経済主体ですが、どのようなメカニズムで企業の行動が決まっているのかを考えます。
第5回[対面/face to face]:市場のメカニズム④価格について考える
需要曲線と供給曲線を用いて、商品の価格や取引量がどのように決定するかについて解説します。オークション、価格弾力性、「タダ」の意味など、価格について掘り下げます。
第6回[対面/face to face]:市場のメカニズム⑤コストと余剰について考える
「損をした」「得をした」と考えますが、それはどのようなメカニズムによるのでしょうか。「恋人と別れた方がいいのか?」というテーマにも「損得」という視点からアプローチします。
第7回[対面/face to face]:市場のメカニズム⑥不完全な市場
経済学では、完全に競争的な市場で合理的な行動がとられる、ということを前提にモデルが考えられますが、実際には市場は不完全なことの方が多いです。不完全な市場について、独占・寡占、情報の非対称性といった点から考えます。
第8回[オンライン/online]:人間の行動を読み解く①「プロスペクト」
成功確率が70%の手術を受けますか?。不確実な状況においてどのような意思決定が行われるのかについて、行動経済学による解釈を紹介します。
第9回[対面/face to face]:人間の行動を読み解く②「ヒューリスティック」
「10万円のバッグが安い!」と思って購入してしまう。損得を考えずに直感で意思決定(ヒューリスティック)をする場面は多いですが、なぜそのような行動をとってしまうのかについて考えます。
第10回[対面/face to face]:人間の行動を読み解く③ 「ナッジ」
行動経済学では、「肘をつつく」という意味の「ナッジ」が重視されます。ある行動をとってもらう、あるいはある行動をしないようにしてもらうための仕掛けとして「ナッジ理論」について例を挙げて説明します。
第11回[対面/face to face]:意思決定の実際①結婚、離婚の経済学
結婚、離婚という意思決定について経済学の視点で考えます。
第12回[対面/face to face]:意思決定の実際②出産、子育ての経済学
出産、子育てという意思決定について経済学の視点で考えます。少子化の原因にも触れます。
第13回[対面/face to face]:授業内試験
授業内容の理解度を確認するため、授業内試験を実施する。
第14回[対面/face to face]:試験の解説、授業のまとめ
試験の解説を行い、授業のまとめを行う。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習と復習時間は各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
小島寛之『世界一わかりやすいミクロ経済学入門』講談社
参考書References
ティモシー・テイラー[著]、高橋璃子[訳]『スタンフォード大学で一番人気の経済学入門 ミクロ編』かんき出版.
吉本 佳生[著]『出社が楽しい経済学』 日本放送出版協会.
成績評価の方法と基準Grading criteria
評価は、期末試験結果と授業への出席内容で行います。
試験50%、授業出席内容(ミニレポート、その内容も重視)50%。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
授業の最初の時間を使って、前回の復習を行うことで学生の講義内容への理解を深める。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
ビジネスキャリアを理解するという観点で、ミクロ経済の入門をベースにした授業を展開します。人間の行動や意思決定のメカニズムを、経済学的の観点で解釈するとどのようにとらえることができるのか、について考えます。結婚や出産などのライフキャリアも具体例として取り上げて議論を進めていきますので、積極的に授業に参加してください。わからないことはいつでも質問して下さい。
なお、受講者の状況をみて、授業内容を変更する場合があります。