連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society
POL500Q1-208(政治学 / Politics 500)NPOとソーシャルチェンジNPO and social change
柏木 宏Hiroshi KASHIWAGI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 連帯社会インスティテュートInstitute for Solidarity-based Society |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | X9929 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 秋学期前半/Fall(1st half) |
曜日・時限Day/Period | 金6/Fri.6,金7/Fri.7 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 各学部・研究科等の時間割等で確認 |
配当年次Grade | |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
カテゴリーCategory | 選択必修科目 |
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Outline (in English)
This class clarifies the concept of social change by nonprofit organizations (NPOs) and examines the methods of advocacy and lobbying activities for social change. By learning the examples of NPOs’ social change activities, students would understand the functions for NPOs to realize social change and legal systems to support the activities.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
NPOの重要な役割のひとつソーシャルチェンジ、すなわち社会システムの変革の概念を明確化する。そのうえで、NPOが社会変革を進めるためのアドボカシーやロビーイングなどの手法、さらには制度的な枠組みなどを検討する。そして、NPOが具体的にどのような社会変革を実現させてきたのか、コロナ禍における事例を含め、明らかにすることで、NPOの社会変革機能とそのための制度に関する理解を深める。
到達目標Goal
NPOの社会変革機能について、政党や運動体と比較検討しつつ、その独自性を確認したうえで、社会変革に向けたアドボカシーやロビーイングの手法、それを適切に発展させるための制度的な枠組みなどについて、「NPOの先進国、アメリカ」を中心に実態を理解する。そのうえで、日米において、コロナ禍における実践を含め、NPOがどのような社会変革をどのように成し遂げてきたのか事例を通じて理解することで、NPOに社会変革の手法を獲得することをめざす。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP3」に関連、特に「DP3」に強く関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・教員による講義
各回の講義の資料は、事前に学習支援システムにアップしておく。これを読み、講義内容のイメージをえるとともに、質問、意見などを考えておく。この予習を行っていることを前提として、授業を進めていく。毎回の講義は、原則として3分の2程度を教員からのプレゼンテーションとする。残りの時間で質疑応答を含めた議論を行い、最後にまとめをする。
・学生の発表
講義への理解度を確認するとともに、不明瞭な点を明確にするため、期間中に講義のまとめ(ふりかえり)のセッションを実施する。また、授業に関連したテーマのレポートの作成を行う。作成に先立ち、アウトラインを作成、授業で発表する。レポートは、レジュメに基づいて発表を行う。ふりかえり、アウトライン、レポートの発表の際には、教員・受講生からフィードバックを受ける。
・オフィス・アワー
講義の疑問点やふりかえり、レポートの作成に関する指導を受ける。
・授業の形式
授業は、対面形式で行う予定。ただし、院生の希望や新型コロナウイルスの感染状況によっては、オンラインで実施する可能性がある。その場合、ZoomのID・パスコード等については、学習支援システムにアップする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
本授業の進め方や評価方法などについて説明するとともに、院生のNPOのソーシャルチェンジの知識や関心を聞き、今後の授業に反映させる。
第2回[対面/face to face]:NPOと政治の基本概念整理
NPOの社会変革機能について定義するとともに、NPO法において政治活動がどのように規定されているか概観する。
第3回[対面/face to face]:日本のNPOと政治の関係
日本におけるNPOに関するシステムと政治活動の許容範囲と税制の関係についての理解を獲得する。
第4回[対面/face to face]:アメリカのNPOと政治の関係
アメリカにおけるNPOに関するシステムと政治活動の許容範囲と税制の関係についての理解を獲得する。
第5回[対面/face to face]:NPOの社会変革の概念と理論
NPOが社会変革活動に関わる背景や理由について検討する。
第6回[対面/face to face]:NPOが社会変革に関わる際の手法
NPOが社会変革活動において、どのような手法を用いているのか、具体的な事例を含め検討する。
第7回[対面/face to face]:授業のふりかえり
第2回から6回までの授業で興味を持った点と分かりにくかった点を事前に提出させ、それらの内容を議論、検討し、授業内容の深化をはかる。
第8回[対面/face to face]:レポートのアウトラインの発表
最終回に発表を行うレポートのアウトラインを示し、フィードバックを受ける。
第9回[対面/face to face]:日本のNPOの社会変革活動1
日本のNPOが税制優遇やサービス活動の拡充、選挙などに関連して、どのような活動をどのように進めてきたのか、検討する。
第10回[対面/face to face]:日本のNPOの社会変革活動2
日本のNPOが税制優遇やサービス活動の拡充、選挙などに関連して、どのような活動をどのように進めてきたのか、検討する。
第11回[対面/face to face]:アメリカのNPOの社会変革活動1
アメリカのNPOが税制優遇やサービス活動の拡充、選挙などに関連して、どのような活動をどのように進めてきたのか、検討する。
第12回[対面/face to face]:アメリカのNPOの社会変革活動2
アメリカのNPOが税制優遇やサービス活動の拡充、選挙などに関連して、どのような活動をどのように進めてきたのか、検討する。
第13回[対面/face to face]:授業のふりかえり
第9回から12回までの授業で興味を持った点と分かりにくかった点を事前に提出させ、それらの内容を議論、検討し、授業内容の深化をはかる。
第14回[対面/face to face]:レポートの発表
授業に関連したテーマで作成したレポートを発表し、教員と院生からのフィードバックを受けるとともに、NPOの運営方法や運営の現状、課題などについて、議論する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
柏木宏著『NPOと政治』明石書店、2008年。
参考書References
柏木宏共編著『コロナ禍における日米のNPO』明石書店、2020年。
受講生の希望と必要に応じて、随時、紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
配分:平常点(授業中の議論への参加度など)50%、「ふりかえり」とレポート50%。
レポートの評価基準:授業内容との関連性、学術性、創意工夫、表記、論旨
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
特になし。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
オンライン授業で実施することになった場合には、必要なPCやWi-Fi設備などを用意したうえで、学習支援視システム利用できる環境の準備が必要。
その他の重要事項Others
特になし。
担当教員の専門分野等
<専門領域>
NPO論、NPOマネジメント
<研究テーマ>
日米のNPO、社会運動
<主要研究業績>
・『アメリカの外国人労働者』明石書店、1991年
・『企業経営と人権』解放出版社、1993年
・『アメリカのなかの日本企業』日本評論社、1994年
・『災害ボランティアとNPO』共編著、朝日新聞社、1995年
・『ボランティア活動を考える』岩波書店、1996年
・『NPOインターンシップの魅力』共編著、アルク、1998年
・『アメリカの労働運動の挑戦』労働大学、1999年
・『NPOマネジメントハンドブック』明石書店、2004年
・『指定管理者制度とNPO』明石書店、2007年
・『NPOと政治』明石書店、2008年
・『創造都市経済と都市地域再生』共著、大阪公立大学共同出版会、2011年
・『みんなで考える広域複合災害』共著、大阪公立大学共同出版会、2013年
・『高齢者が動けば社会が変わる』共著、ミネルヴァ書房、2017年
・『未来を切り拓く女性たちのNPO活動』共著、明石書店、2019年
・『コロナ禍における日米のNPO』編著、明石書店、2020年