市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
ECN300LA（経済学 / Economics 300）ヨーロッパ政治経済論BPolitical economy of Europe B
千葉 千尋Chihiro CHIBA
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | Q6226 |
| 旧授業コードPrevious Class code | － |
| 旧科目名Previous Class title | － |
| 開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
| 曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市外濠‐S302 |
| 配当年次Grade | 法文営国2～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | ○ |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | 法・文・営・国生は300番台総合科目として履修すること |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
This course provides a further understanding to Political Economy mainly focused on Europe. The subject contains mainstream theoretical approaches as well as analysis and case studies to provide further understanding on Europe and related world issues.
At the end of the course, students
• Should have the ability to use fundamental themes, concepts, theories and approaches of political economy.
• Should have improved her/his skills in analyzing important political events around Europe and across the globe.
• Should have acquired a firm base for pursuing further research in the European Union and elsewhere in the world.
Your required study time is at least one hour before class and three hours after each class.
Your overall grade will be decided 80% on Term-end examination and 20 % on reports as well as contribution in discussions.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
ヨーロッパ政治経済論Ｂでは、ヨーロッパ政治経済論Ａで学んだ内容を掘り下げ、世界経済のグローバル統合の進行に伴う国際社会の構造変化、国際ガバナンス構造の変容が生起した問題、課題への学習を進めます。具体的には、グローバル市場化と国際経済構造の変容、グローバル市場化の暴走と社会の分断、EUの分断化と政治危機、市場と国家の力学構造の変質等を取り上げ、EUが地域統合の発展過程で培ってきた多様性の中での統合の知見とソフトパワーの活用を含め、変容する国際社会の中で、現在直面する様々な課題（ウクライナ戦争など）に対するＥＵの新たな立ち位置と役割を考察していきます。欧州の歴史上の展開と国際ガバナンス体制の変容の実態を深く理解することで、グローバルな視点から日本への示唆を考察していく知識と力も同時に身に着けていくことを目指します。
到達目標Goal
・政治経済学的アプローチを通じて世界を理解出来るようになる。
・国際社会の実態と問題、課題の把握に不可欠なヨーロッパについて、専門基礎のレベルで体系的に知識を身に着け、国際的な視座から直面する問題、課題を把握し、論じていける知識基盤と力を身につけていける。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP1、国際文化学部：DP3、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義を中心とします。
後半にグループディスカッションを行います。
最終回に試験を実施します。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]：ガイダンス
ヨーロッパ政治経済論Aのレビュー
政治経済学とは
ヨーロッパとは
2[対面/face to face]：国際政治経済学専門基礎理論
国際ガバナンスへの学際アプローチの思想と理論
（体制思想としてのリベラリズム、リアリズム、マルキシズム、学際アプローチに向けたバランスオブパワーの理論ベースとしての古典派経済学、埋め込まれた自由主義と国際協調体制への理論、ケインズ経済学）
3[対面/face to face]：国際システムとガバナンス体制
国際システムとガバナンス体制
（市場経済と統治、史的推移5つのフェーズ）
4[対面/face to face]：戦後の米ドル、ブレトンウッズ体制の成立と欧州共同体（EC）の形成
戦間期からECSC、EC形成への目的と意義
ブレトンウッズ体制の姉妹軸としての位置づけと限界
通貨統合計画の挫折と統合の行き詰まり
5[対面/face to face]：市場統合計画の推進と統合拡大を経て欧州連合への基盤形成
経済統合の深化、拡大とEC機構の整備拡充
欧州の戦後体制の終焉、その実態と意義
6[対面/face to face]：市場統合の深化と通貨統合の実現、EU連合の成立からリスボン条約へ
通貨統合の意義
条約としながら欧州憲法の中身をもつリスボン条約
政治体制としての欧州連合の位置づけ
7[対面/face to face]：グローバル市場化の進行と国際経済構造の変容
情報ネットワーク化と規制緩和が決定づけたグローバル市場化の光と影
8[対面/face to face]：グローバリゼーションの暴走と国際ガバナンスの分断１
リーマンショック
ギリシャ危機とユーロクライシス、EU国家債務危機
9[対面/face to face]：グローバリゼーションの暴走と国際ガバナンスの分断２
ポピュリズムと自国ファースト、極右の台頭とＥＵ内部分断の政治危機
10[対面/face to face]：統合への疑念と分断、英国のＥＵ脱退（BREXIT）
英国と大陸欧州
参加の損益と機能的統合（英国）vs 理念と制度的統合の根源的相違
防衛・安全保障では存在大きい英国とのねじれの関係
11[対面/face to face]：市場と国家の力学構造の変質
情報プラットフォーム革命
グローバル経済統合の進行が国家と市場の力学構造を変える
同時に国家間の分断と相互の力学関係を変え、中国の台頭に伴う覇権国家構図と国際関係の変容を含め、国際ガバナンス構造の変容を生起
12[対面/face to face]：グローバル化の進行と地域統合、EU の果たす役割と日本への示唆
ハードパワーとソフトパワー
多様性の中の統合で積み上げたノウハウと企画政治力としてのソフトパワー
グリーンディール、SDGｓにおける主導的役割
ＥＵの立ち位置と日本への示唆
13[対面/face to face]：ウクライナ戦争
新たな欧州新秩序への模索
EUの対ロシア
東欧政策とウクライナ戦争
欧州新秩序への鍵握る国際エネルギー構造の変化の中での対ソ依存からのシフト
14[対面/face to face]：期末試験とまとめ
期末試験を実施
まとめ
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業は、各回の準備学習1時間、復習時間3時間程度を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
特にありません。
参考書References
参考書、文献、資料などは、各回必要に応じてお知らせします。
成績評価の方法と基準Grading criteria
期末試験＝80%
課題およびディスカッションへの参加＝20%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
新開講科目のため、特にありません。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特にありません。
その他の重要事項Others
本講義は、基礎となる「ヨーロッパ政治経済論A」をあらかじめ受講しておくことをお勧めします。
Prerequisite
None.