市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIN300LA(言語学 / Linguistics 300)異文化コミュニケーション論BCrosscultural Communication B
山本 そのこSonoko YAMAMOTO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q6138 |
旧授業コードPrevious Class code | P6039 |
旧科目名Previous Class title | 異文化コミュニケーション論 |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市富士‐F305 |
配当年次Grade | 法文営国2~4年 英文学科除く |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 定員制(30名) |
他学部公開科目Open Program | ○ |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | 法・文・営・国生は300番台総合科目として履修すること |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | ○ |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | ○ |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 300番台 総合科目 総合科目 |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
(Outline)
This course will provide students with basic knowledge of multicultural communication, such as stereotypes, verbal/non-verbal communication, values, etc. The classes will consist of lectures, student presentations, and individual/group works. Interactions of participants with various cultural backgrounds are expected.
(Learning Objectives)
At the end of this course, students will be expected to have knowledge of the basic terms, concepts and to be able to apply them for their real lives in the multicultural society.
(Learning activities outside of classroom)
Students will be expected to have completed the required assignments before each class meeting. Your study time is at least 1 hour for each class meeting.
(Grading Criteria/Policies)
Your overall grade in the class will be decided based on the following:
Term-end examination 40%
Presentation 30%
Reaction Paper Writing 15%
in class contribution 15%
*Students who have missed more than 3 class meetings will not be allowed to take the term-end exam, nor acquire credit.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
近年「グローバル化」や「国際化」が加速度的に進み、異文化との接触は身近かつ無視できない問題となっている。その一方、異文化接触による摩擦問題が次々と表面化してもいる。特に、外交やビジネスで異文化間の接触が予想される場面では、異文化間コミュニケーションの基本的な知識は必須となる。
この授業では、異なる文化を持つ集団や個人と接触したときに、いかにすれば互いによりスムーズなコミュニケーションが図れるのかを、具体的な例や既存の理論の検討、そして授業参加者の経験や意見の交換などを通して、理論面と実践面の双方から考える。
★日本人と外国人、様々な背景文化をもつ学生の積極的参加を期待する。
到達目標Goal
①自分が今まで意識していなかった文化を意識化、また相対化する。
②異文化コミュニケーションに重要な役割を果たす言語行動パターンと非言語的要素を理解する。
③実際のコミュニケーションにおいて、知識や技能をどのように応用するかを考える。
④異文化コミュニケーションに関する基本的な学問的知識(用語・概念・理論などの知識)を得る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
・第1・2回目は講義と教室内活動中心。
・第3~13回は、指定の内容について、授業参加者が分担して報告。その後、クラス全員で内容を検討する。
・毎回の授業の最後に、リアクションペーパーを提出。次の回の授業冒頭でフィードバックを行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:オリエンテーション
文化と異文化間コミュニケーション
・授業運営に関する打ち合わせ
・受講者アンケート記入
・異文化コミュニケーションの背景とその領域
第2回[対面/face to face]:自分を知る
・対立管理スタイルと異文化適応力
・秋学期プレゼンテーションの割り当て
第3回[対面/face to face]:コミュニケーション・スタイル① コンテキスト
・無言の共通理解を前提にコミュニケーションを行う高コンテキスト文化と、言語的に明確にされた情報のみを基本とする低コンテキストコミュニケーション文化について、その世界観や認知的な差異を含めて論ずる。
(学生発表と質疑応答。以下13回まで)
第4回[対面/face to face]:コミュニケーション・スタイル② ターンテーキングとパラ言語
会話場面において、発話のターンを取ること(=ターンテキング)における文化差や特徴について。
・イントネーション、リズム、ポーズ、声質など、言語情報のうちの周辺的な情報であるパラ言語(周辺言語/準言語)について、基本的知識と文化的な特徴を扱う
第5回[対面/face to face]:言語コミュニケーション① 褒め方・叱り方・謝り方
文化によって異なる「ほめ方・しかり方・謝り方」を例に、その根本にあるポライトネスについての知識を深める。ポライトネス理論の基本的な概念を概観し、文化によってどのような才や特徴があるかを観察する。
第6回[対面/face to face]:言語コミュニケーション② 誘い方と断り方
第5回に引き続き、ポライトネス理論の立場から「誘い方と断り方」という言語行為を観察し、そこに現れる文化的な特徴について考える。
第7回[対面/face to face]:言語コミュニケーション③ 自己紹介と自己開示
・文化によって異なる「自己紹介」の仕方、そこで好まれる話題や態度などを取り上げる。また、自己紹介場面に限らず行われる「自己開示」の深さ、広さなどがコミュニケーションや対人関係にどのような影響力を持つかを考え、さらにそこに表れる文化的特徴についても考える。
第8回[対面/face to face]:非言語コミュニケーション① 表情・アイコンタクト
・人類共通の本能的、基本的な表情分析と、文化に依存する表情表現について扱う。また、視線によるコミュニケーション、いわゆるアイコンタクトについて、文化による差異を考える。
第9回[対面/face to face]:非言語コミュニケーション② しぐさとジェスチャー・タッチング
異なる文化圏で見られる様々なしぐさやジェスチャーについて、危険な物、あるいはコミュニケーションを円滑にするものとしての具体例を見ながら検討する。また、タッチングについても、文化圏や性別、年令、人間関係によってどのように変化するかを考える。
第10回[対面/face to face]:非言語コミュニケーション③ 空間と対人距離
・ソーシャル・ディスタンスやパーソナルスペースなど、空間の扱いに見られる文化差を扱う。また実際に対人距離がコミュニケーションに与える影響について考える。
第11回[対面/face to face]:非言語コミュニケーション④ 時間感覚
・地域、時代、個人によって異なる時間感覚、また同じ個人でも場面によって時間の取り扱い方について具体的な例を見つつ、E.ホールのモノクロニック・タイム、ポリクロニックタイムの概念を確認する。
第12回[対面/face to face]:価値観
・ことわざ、昔話などに見る基本的価値観
・家族関係、道徳観など基本的価値観と異文化接触
第13回[対面/face to face]:異文化コミュニケーション・スキル
・異文化コミュニケーションのためのテクニックやメソッド
第14回[対面/face to face]:期末試験
・第1回~第13回までの内容についての筆記試験・まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
・「プレゼンテーション」の期間は、割り当て個所の報告、内容に関する疑問点やコメントの準備をすること。
・本授業の準備学習・復習時間は、1時間を標準とします。(ただし、発表担当の場合は例外。さらに多くの時間を要する)
テキスト(教科書)Textbooks
八代京子ほか(2001)『異文化コミュニケーションワークブック』三修社
参考書References
R.E.ニスベット『木を見る西洋人、森を見る東洋人』ダイヤモンド社
鍋倉健悦『異文化間コミュニケーション論』丸善ライブラリー
池田理知子 E.M.クレーマー『異文化コミュニケーション・入門』有斐閣アルマ
八代京子 他『異文化コミュニケーションワークブック』三修社
吉田暁・石井敏 他『異文化コミュニケ-ションキーワード』有斐閣
E.ホール 『沈黙のことば-文化・行動・思考』南雲堂
その他、必要に応じて授業時間内あるいはポータルサイトで紹介する
成績評価の方法と基準Grading criteria
授業参加度 15%
リアクションペーパー15%
発 表 30%
期末試験 40%
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
・グループ・ワークやディスカッションなど、双方向、多方向のやりとりの要望・評価が高い。今年度も履修者の積極的授業参加と授業内活動の活発化を図りたい。
・グループ活動時にメンバー構成の調整方法を改善したい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
特になし。
その他の重要事項Others
・受講希望者数によっては、第1回目の授業時に行うアンケートで選抜を行うので、履修希望者は必ず初回授業に出席すること。
・最新情報をHoppiiで確認すること。 また、法政のメールアカウントをこまめにチェックすること。