市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
ARSe200LA(地域研究(東アジア) / Area studies(East Asia) 200)日本の文化と社会LBCulture and Society in Japan LB
尾形 太郎Taro OGATA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | R3624 |
旧授業コードPrevious Class code | P6670 |
旧科目名Previous Class title | 日本の文化と社会Ⅱ |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S202 |
配当年次Grade | 法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | 定員制(30名) |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 4群(諸外国語分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The class will treat Gender disparity and sexual minority discrimination issues in Japanese society. We will discuss them from different viewpoints. The class will provide students with opportunities to approach the problems through reading papers, presentations, and discussions with those who have different cultural and social backgrounds.
Goal:(1) Learn basic knowledge about the topics and inquire the issues with deep interest (2)Acquire an attitude to think about issues from different viewpoints by being exposed to different opinions.
Work to be done outside of class (preparation, etc.): Two hours
Grading criteria : Assignments(30%), Presentation(20%), Final report(50%)
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
今学期は、ジェンダー格差、性的マイノリティ差別の問題を様々な観点から取り上げます。本授業は、学生間の議論や文献読解、また発表を通し、これらの問題への認識を深める機会を提供します。
授業で扱う問題に関する知識がなくとも授業に参加することは可能です。授業を通して基本的な知識を身に付け、また、問題への関心を深めることが授業の目的の一つです。(扱う問題は、参加者の関心に応じて変更する場合があります。)
また、ディスカッションを通して様々な意見に触れ、視野を広げること、複眼的に問題を考える姿勢を身に付けることもこの授業の目的です。
到達目標Goal
1.問題について基本的な知識を身に付けること、問題への関心を深めること。
2.異なる意見に触れ、自らとは異なる視点から問題を考える態度を身に付けること。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP1、国際文化学部:DP1、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
①トピックに関する議論を行う。(グループ・ディスカッション)
②トピッックに関連する文献紹介を行う/聞く
③②を踏まえ、再度議論を行う。
各回の課題へのフィードバックは、授業中に口頭で行うか、Hoppiを用いて行う。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[対面/face to face]:オリエンテーション
授業の進め方を説明する。それぞれの興味関心を共有する。
②[対面/face to face]:ジェンダー格差/差別について、身近な言葉から考える
「〇〇男子/女子」という言い方は問題か?
③[対面/face to face]:ジェンダーステレオタイプとは何か
「男らしい」「女らしい」といった言葉を出発点にジェンダーステレオタイプ、ジェンダー規範について考える
④[対面/face to face]:ジェンダーステレオタイプについて、S.ボーヴォワールとI.M ヤングの議論から考える
「女らしさ/男らしさ」~「女の子みたいにボールを投げて」と言われたらどうする?
⑤[対面/face to face]:日本の労働領域におけるジェンダー格差の現状をデータから探る
日本社会におけるジェンダー格差の実際を統計資料から探る(グループ課題)
⑥[対面/face to face]:日本の雇用慣行から労働におけるジェンダー格差に迫る
日本型雇用慣行はジェンダー格差とどのように相関するのか探る
⑦[対面/face to face]:女性の管理職昇進を妨げる要因とは何か
女性は管理職に就くことを望んでいないことを示すデータの背景を考える
⑧[対面/face to face]:「性的マイノリティ」について、SOGIから考える
SOGI概念を理解し、性的マイノリティを考える上で必要な基本的な考え方を理解する
⑨[対面/face to face]:「同性愛」概念の歴史を学ぶ
「同性愛は大昔から存在した」は正しい? 「同性愛」概念の変遷をたどる
⑩[対面/face to face]:「クローゼットから出る」とは? 「カミングアウト」について考える
「カミングアウト」とはどのような行為なのか、なぜ「カミングアウト」するのか
⑪[対面/face to face]:「アウティング」とは何か、なぜそれは「暴力」なのか
「アウティング」の暴力性について事例を通して考える
⑫[対面/face to face]:学生による発表①
履修生が、学期中に扱ったテーマに関する文献紹介または自由発表・質疑応答を行う
⑬[対面/face to face]:学生による発表②
履修生が、学期中に扱ったテーマに関する文献紹介または自由発表・質疑応答を行う
⑭[対面/face to face]:学生による発表③
履修生が、学期中に扱ったテーマに関する文献紹介または自由発表・質疑応答を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
各回資料を配布する。
参考書References
(以下の資料を全て読む、ということではなく、その一部を授業内で紹介するということなのでご安心ください。)
佐藤文香監修(2019)『ジェンダーについて大学生が真剣に考えてみた』明石書店
加藤秀一(2017)『はじめてのジェンダー論』有斐閣
大沢真知子編著(2017)『なぜ女性管理職は少ないのか 女性の昇進を妨げる要因を考える』青弓社
稲原美苗他(2020)『フェミニスト現象学入門』ナカニシヤ出版
森山至貴(2017)『LGBTを読みとく─クィア・スタディーズ入門』筑摩書房
砂川秀樹(2018)『カミングアウト』朝日出版社
堀江有里(2015)『レズビアン・アイデンティティーズ』洛北出版
杉山 麻 里子(2016)『ルポ同性カップルの子どもたち アメリカ「ゲイビーブーム」を追う 』岩波書店
その他、雑誌や新聞の記事
成績評価の方法と基準Grading criteria
各回の課題(50%)、期末レポート(50%)
出席率が70%以上であることを単位取得の条件とする。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
「今まで考えたこともなかった問題について考えるきっかけを得ることができた」「議論の中で、自分の考えを言語化することで、今までぼんやりと考えていたことが整理できた」といったコメントを読み、とてもうれしく思います。
今後も、この授業から少しでも多くの学生の皆さんが「気づき」「興味」「問題意識」を得る、あるいは深めることができるよう努力したいと思っています。
また、グループ討論で異文化交流ができるという点が好評なので、多国籍のグループ構成ができるように努めます。
その他の重要事項Others
この授業は、留学生と日本人学生が議論し、交流を深める貴重な機会となっています。
日本人学生と意見を交換したい留学生のみなさん、普段あまり留学生と話す機会がない日本人学生のみなさん、どちらもぜひこの機会を利用してもらえたらと思います。