市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
CUA100LA(文化人類学・民俗学 / Cultural anthropology 100)文化人類学Cultural Anthropology
廣田 龍平Ryuhei HIROTA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q2205 |
旧授業コードPrevious Class code | P2185 |
旧科目名Previous Class title | 文化人類学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y705 |
配当年次Grade | 営1年Q~U/法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
This course introduces the basic themes of cultural anthropology to students taking this course.
By the end of the course, students should be able to understand and explain other cultures and your own culture through the viewpoints of cultural anthropology.
Before/after each class meeting, students will be expected to spend four hours to understand the course content.
Your overall grade in the class will be decided based on the following
Term-end paper: 40%、Short reports : 60%
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
文化人類学とは、世界中のさまざまな環境に生きる人々が、どのように社会生活をいとなみ、自分たちや自分たち以外の人々やもの(生き物や死者、神霊など)と交流しているのかを、多様な側面から明らかにすることを目的とする学問です。私たちは世界のどこでも同じように生きているわけではありません。グローバル化が進む現在、自分たちと「他人」とのあいだにある「差異」や「違和感」とどう向き合いながら共生していくのかが急速にに模索されています。そのひとつの糸口となりうるのが、他者・他文化について学ぶことを通して自己・自文化さえをも問い直そうとする文化人類学的な思考です。
到達目標Goal
テーマごとに文化人類学の基礎的な考え方を知り、併せてフィールドワークにもとづく良質な民族誌に触れることで、異文化を深く理解するための方法を学ぶ。また、身の回りで生じる出来事やメディアを通じて知る世界各地の出来事について、その背景へと一歩踏み込んで理解するための粘り強い思考を身に付けることを目指す。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
毎回の授業は、パワーポイントのスライド資料にもとづく講義形式で実施する。各回授業ごとにテーマを設定し、必要に応じて映像資料なども交えながら関連する方法論と事例を解説していく。
毎回、授業終了後に短いコメントをHoppiiに提出してもらう。コメントは、次回授業の冒頭でいくつかを取り上げてフィードバックをおこなう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:イントロダクション
文化人類学の基本的な考え方である「文化相対主義」と、文化人類学の基本的な方法であるフィールドワークについて概要を説明する。
2[対面/face to face]:言語と民俗分類
言葉によって世界を認識する方法が大きく異なってくることを、主に民俗分類の観点から理解する。
3[対面/face to face]:親族集団
文化人類学の基本である、集団の作り方についての理論や概念を、親族関係を中心に学ぶ。
4[対面/face to face]:狩猟採集
生業や環境との関係の複雑さを、狩猟採集民の事例を通して学ぶ。
5[対面/face to face]:経済
金銭による取引以外にもさまざまな経済的行為があることを、贈与交換を中心として理解する。
6[対面/face to face]:宗教と儀礼
宗教が、単に何かを信じることではなく、世界観を形づくり、日常に区切りを入れるものでもあることを、儀礼的行為を通して理解する。
7[対面/face to face]:呪術と占い
人間が世界を操作したり予測したりするために作りだしてきた方法としての呪術や占いの多様性を説明する。
8[対面/face to face]:構造主義の基礎
文化人類学の理論としてもっとも影響があったレヴィ=ストロースの構造主義について基礎を説明する。
9[対面/face to face]:神話
人間は物語を語る動物であると言われる。世界の成り立ちや現状を説明する神話が存在することの意義を探る。
10[対面/face to face]:政治と戦争
どのような社会にも政治は存在し、争いごとも存在する。国家の成立も視野に入れ、社会がどのように維持され破壊されるのかを理解する。
11[対面/face to face]:芸術とテクノロジー
いわゆる「未開芸術」に対する見方の変遷を、問題は「美しさ」ではないとするアルフレッド・ジェルの議論を中心にして見ていく。
12[対面/face to face]:医療と身体
動物としての人間と、文化をもつ人間という2つの側面をまたがる領域を学ぶ。
13[対面/face to face]:LGBTQ
セクシュアリティやジェンダーの多様性や社会的な位置づけの問題について学ぶ。
14[対面/face to face]:科学技術
現代の文化人類学がどのように科学技術を理解するのかを、アクターネットワーク理論を中心に説明する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
授業では見なれない考え方が多く登場するので、授業外でも、まずは自分がどのように世界を認識していたのかを考え、授業中に紹介した事例に加えて、ニュース報道やSNSで流れてくる海外の映像などと比べることをとおして、これまで知らなかった世界の認識方法や生き方を理解すること。
テキスト(教科書)Textbooks
教科書は使用しません。毎回の授業で関連する文献を紹介するので、各自の関心に合わせて読み進めてください。
参考書References
以下の2冊が参考になります。
桑山敬己、綾部真雄(編)2018年『詳論 文化人類学』ミネルヴァ書房
波平恵美子(編)2021年『文化人類学 カレッジ版 第4版』医学書院
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回提出するレポート(60%)
期末レポート(40%)
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
説明するのが理論や概念に偏って抽象度がやや高かったため、取り扱う内容の幅を狭め、一つ一つの事例を具体的に詳しく説明することにする。