市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PSY200LA(心理学 / Psychology 200)心理学LAPsychology LA
宇野 カオリKaori UNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q2343 |
旧授業コードPrevious Class code | P2079 |
旧科目名Previous Class title | 心理学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | オンライン(市ヶ谷) |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
【授業の概要(Course Outline)】
Is there any way to apply the findings and methodologies in psychological science when working towards solving various issues in our society? With such a question in mind, students are expected to understand and articulate key concepts and findings in psychology through your own experiences and practices. A certain basic knowledge of psychology (e.g., perception, cognition, emotion, personality, etc.) is desirable but not a prerequisite for this course. Any student is welcome to this course to get to know psychology for the first time.
【到達目標(Learning Objectives)】
What is the "mind"? Psychology is the scientific study of the mind and behavior, according to APA (American Psychological Association). The general goals of this course are to provide certain clues to respond to these questions, to acquire the ability to understand from various perspectives how a healthy human mind functions and develops, and to be able to give compassion to yourself and to others from a psychological perspective. In the spring semester, the classes are specifically designed to "build your resilience" and the fall semester to "promote your well-being," respectively. The year-long endeavor should have an integrated effect on both specific goals.
【授業時間外の学習(Learning Activities Outside of Classroom)】
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be around two hours before and after each class meeting.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria/Policy)】
Final grade will be calculated according to the following process: Mid-term report (25%), term-end report (25%), and class-related activities (50%). More details will be explained in the first lecture of each semester.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
心理学の科学的手法に基づく知見や方法論を、現代の成熟社会に生きる私たちが抱える諸問題の解決に向けてどのように活用できるのか。この課題を念頭に置き、自らの体験や実践を通して、心理学の各理論や発見を押さえられるような授業を展開します。「心理学Ⅰ/Ⅱ」などを通して、基礎心理学の諸領域(知覚心理学、認知心理学、感情心理学、パーソナリティ心理学など)を履修していることが望ましいですが、本授業から初めて心理学を学ぶという学生も歓迎します(基礎心理学の知識は、本授業の受講条件としては必須ではありません)。
到達目標Goal
「心」は目には見えないものでありながら、「心が壊れる」「心が折れる」というような言い方をします。果たして「心」とは何か?そして、「心」を扱う心理学とはどのような学問なのか?これらの問いに答えるための具体的な手掛かりを得るとともに、人間の健全な心の働きや発達を様々な切り口から捉えることのできる能力を身につけること、また、心理学的な視点で、自分のこと、周りの人々のことを考えられるようになることを本授業の到達目標とします。具体的には、心理学LAでは「自分のレジリエンスを高める」、心理学LBでは「自分のウェルビーイングを高める」という具体目標を掲げます。通年で受講することで、両目標に対して統合的な効果が得られることが期待されます。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学期を通して、「曜日時限なし」のオンライン(オンデマンド型)授業となります。ただし、前年度までの同授業形態の履修者の多くが、学習ペースの自己管理に困難を来したことから、授業動画の視聴および課題提出については定期的な期日を設けながら進めます。
オンデマンド型学習のために、学習支援システム(掲示板は使用しません)とGoogle クラスルームを併用します。学期中の連絡手段は主にメールとGoogleクラスルームになりますので、必ず確認するようにしてください。その他の詳細については第1回授業のガイダンスでお伝えします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス
授業概要
授業の進め方と方法
第2回[オンライン/online]:レジリエンスとは何か
レジリエンス研究の歴史
認知心理学、発達心理学ほか
第3回[オンライン/online]:ABCで世界をとらえる私たち(「ABC分析」で自分を知る 第1回)
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク①〕
第4回[オンライン/online]:解釈と世界観の関係(「ABC分析」で自分を知る 第2回)
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク①〕
第5回[オンライン/online]:自分の「反応パターン」を見つける(「ABC分析」で自分を知る 第3回)
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク①〕
第6回[オンライン/online]:「思考のワナ」から抜け出す
学習心理学ほか
〔テキスト レジリエンスワーク②〕
第7回[オンライン/online]:「氷山思考」を探り当てる
深層心理学ほか
〔テキスト レジリエンスワーク③〕
第8回[オンライン/online]:中間レポート講評
第2回~第7回授業の振り返り
第9回[オンライン/online]:思考の柔軟性を奪う「思い込み」(自分の「思い込み」に挑む 第1回)
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク④〕
第10回[オンライン/online]:思考の正確性を獲得する(自分の「思い込み」に挑む 第2回)
認知行動療法ほか
〔テキスト レジリエンスワーク④〕
第11回[オンライン/online]:未来の「シナリオ」を書き直す
臨床心理学ほか
〔テキスト レジリエンスワーク⑤〕
第12回[オンライン/online]:一瞬で心を静める
マインドフルネス
〔テキスト レジリエンスワーク⑥〕
第13回[オンライン/online]:窮地で自分の思考に反論する
総合
〔テキスト レジリエンスワーク⑦〕
第14回[オンライン/online]:期末レポート説明
第9回~第13回授業の振り返り
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で扱うテーマについて、授業を離れても日常的に意識して過ごしてみることをお勧めします。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準としますが、各自でペース調整をしてください。
テキスト(教科書)Textbooks
『折れない⼼のつくりかた:はじめてのレジリエンスワークブック』
(⽇本ポジティブ⼼理学協会著、すばる舎、2016年)
https://www.subarusya.jp/book/b251379.html
参考書References
特に指定しませんが、テーマに応じて有益と思われる書籍は授業内で紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート25%、期末レポート25%、授業に関係するアクティビティ50%
中間レポート・期末レポート共に、暗記による知識ではなく、理解度を確認するものとなります。授業に関係するアクティビティの具体的な内容を含め、成績評価に関する詳細についてはガイダンスで説明します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
<授業内容について>
・授業に関する意見のなかで、最も励みとなったのは、「これからの人生を生きていく上でとても為になる」という言葉でした。
・「授業がおもしろい」というコメントも多くいただきます。皆さんの学生生活に即役に立つようなテーマを取り上げますが、楽しんで学習することによる学習効率についても念頭に置いています。
・かなり多くの方が、「自分はネガティブだと自覚しているが、ポジティブに振る舞っている」という悩みを抱いていることが、リアクションペーパー(オンラインで提出)を通して分かりました。ポジティブ心理学では、人間は生来、ネガティブになる傾向があることが指摘されています。「授業を通して、自分がなぜネガティブなのかが分かって救われた」との声が非常に多く寄せられました。
・総じて、毎回の授業内容について、リアクションペーパーでしっかりと自分の考えを述べたり、自己内省をして授業から学び取ったことを書いてくれたりした方がほとんどでした。
<授業形式について>
・本授業は加点方式か、それとも減点方式か、という質問が、学期を通して寄せられましたが、本授業は基本的に加点方式です。
・諸事情により、動画配信を逃してしまった、課題が期日までに提出できなかった、という方も少なくありません。動画の再視聴期間や、課題の遅延提出期間を設けることで、支障なく学習を進められるよう、便宜を図ります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
スマホよりはパソコンでの受講が望ましいです。(課題はGoogleフォームで提出してもらいますが、スマホから提出を続けていたところ、受付となっておらず、それまでの提出が無効となった、という事例が発生しました。)
その他の重要事項Others
・抽選や単位数の都合で、心理学LAか心理学LBいずれかのみの受講となる場合もあると思います。履修上は問題ありませんが、連続して受講していただけると、一年間を通して本授業から得られると期待される実践的な効果をより体得できるかもしれません。
・日本語よりも英語を得意とする方は、リアクションペーパーやレポートを英語で書いて提出していただいても構いません。