市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PSY100LA(心理学 / Psychology 100)心理学ⅠPsychology I
宇野 カオリKaori UNO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q2081 |
旧授業コードPrevious Class code | P2071 |
旧科目名Previous Class title | 心理学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | オンライン(市ヶ谷) |
配当年次Grade | 法1年I~Y/法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 2群(社会分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【授業の概要(Course Outline)】
The mission of this course is to provide a basic overall understanding of theoretical and empirical progress in contemporary psychology. On a broader perspective, the underlying aim of this course is to enhance your appreciation of how psychological inquiry as a scientific discipline can advance exploration and understanding of the human condition. Throughout the year, various key concepts, findings, and perspectives in each traditional psychological discipline will be introduced. The cross-disciplinary approach which characterizes positive psychology, the most well-known umbrella term for the scientific study of well-being, will be introduced as well.
【到達目標(Learning Objectives)】
By the end of this course, students are expected to understand psychology from the perspective of social scientific inquiry and that in the context of liberal arts knowledge (see https://www.obirin.ac.jp/academics/arts_sciences/what_is_liberal_arts.html *in Japanese* for what liberal arts means). As knowledge aids the acquisition of more knowledge, students should be able to make use of the knowledge gained from this course as a foundation of further interdisciplinary pursuit. Students who have not enrolled in the spring semester is still welcome to take the course from the fall semester.
【授業時間外の学習(Learning Activities Outside of Classroom)】
Students will be expected to have completed the required assignments after each class meeting. Your study time will be around two hours before and after each class meeting.
【成績評価の方法と基準(Grading Criteria/Policy)】
Final grade will be calculated according to the following process: Mid-term report (25%), final report (25%), and class-related activities (50%). More details will be explained in the first lecture of each semester.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
人間の条件について、心理学という学問が、その歴史において何を探究し解明してきたのか、そして、その探究を未来に向けてどのように推し進めようとしているのか、心理学の基礎的な内容を段階的に学習していきます。「心理学Ⅰ/Ⅱ」を通して、分野横断的な取り組みを特徴とする「ポジティブ心理学(positive psychology)(注)」のアプローチに基づき、従来の心理学の各分野における重要な概念や発見、ものの見方(観点)を概観しながら、「心理学のおもしろさ」に触れることを目指します。
(注:「ポジティブ心理学」とは、ウェルビーイングに関する科学的な研究の総称です。いわゆる「ポジティブになる」ことを奨励するような学問ではありません。)
到達目標Goal
心理学は、社会科学の一領域であり、リベラルアーツ(liberal arts: 原義は、「人間を良い意味で束縛から解放するための知識や、生きるための力を身につけるための手法」)に深く根差してこそ、よりよく理解できる分野です。心理学Ⅰ・Ⅱが到達目標とするのは、社会科学的な探究という視点から心理学を捉えることができるようになること、また、リベラルアーツとして、本授業を通して得た心理学の知識が、学際的な思考力や想像力の素地となってくれることです。なお、「心理学I」を履修しておらず、本授業から受講する学生も歓迎します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP3、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
学期を通して、「曜日時限なし」のオンライン(オンデマンド型)授業となります。ただし、前年度までの同授業形態の履修者の多くが、学習ペースの自己管理に困難を来したことから、授業動画の視聴および課題提出については定期的な期日を設けながら進めます。
オンデマンド型学習のために、学習支援システム(掲示板は使用しません)とGoogle クラスルームを併用します。学期中の連絡手段は主にメールとGoogleクラスルームになりますので、必ず確認するようにしてください。その他の詳細については第1回授業のガイダンスでお伝えします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:ガイダンス
授業概要
授業の進め方と方法
第2回[オンライン/online]:科学的心理学の歩み
心理学における科学的人間観
計量心理学
第3回[オンライン/online]:主観的経験とは何か(1)
知覚心理学
第4回[オンライン/online]:主観的経験とは何か(2)
感情心理学
第5回[オンライン/online]:主観的経験とは何か(3)
認知心理学
第6回[オンライン/online]:思考と個人差(1)
学習心理学
第7回[オンライン/online]:思考と個人差(2)
認知心理学
進化心理学
第8回[オンライン/online]:中間レポート
第3回~第7回授業の振り返り
第9回[オンライン/online]:意識の階層(1)
臨床心理学
第10回[オンライン/online]:意識の階層(2)
神経心理学
第11回 [オンライン/online]:意識の階層(3)
パーソナリティ心理学
第12回 [オンライン/online]:自己と社会性(1)
パーソナリティ心理学
第13回 [オンライン/online]:自己と社会性(2)
社会心理学
第14回[オンライン/online]:期末レポート
第9回~第13回授業の振り返り
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で扱うテーマについて、授業を離れても日常的に意識して過ごしてみることをお勧めします。本授業の準備学習・復習時間は各2時間を標準としますが、各自でペース調整をしてください。
テキスト(教科書)Textbooks
『ポジティブ心理学入門:「よい生き方」を科学的に考える方法』
(クリストファー・ピーターソン著、宇野カオリ訳、春秋社、2012 年)
https://www.shunjusha.co.jp/book/9784393365205.html
参考書References
特に指定しませんが、テーマに応じて有益と思われる書籍は授業内で紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
中間レポート25%、期末レポート25%、授業に関係するアクティビティ50%
中間・期末レポート共に、暗記による知識ではなく、理解度を確認するものとなります。
授業に関係するアクティビティの具体的な内容を含め、成績評価に関する詳細についてはガイダンスで説明します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
<授業内容について>
・授業に関する意見のなかで、最も励みとなったのは、「これからの人生を生きていく上でとても為になる」という言葉でした。
・「授業がおもしろい」というコメントも多くいただきます。皆さんの学生生活に即役に立つようなテーマを取り上げますが、楽しんで学習することによる学習効率についても念頭に置いています。
・かなり多くの方が、「自分はネガティブだと自覚しているが、ポジティブに振る舞っている」という悩みを抱いていることが、リアクションペーパー(オンラインで提出)を通して分かりました。ポジティブ心理学では、人間は生来、ネガティブになる傾向があることが指摘されています。「授業を通して、自分がなぜネガティブなのかが分かって救われた」との声が非常に多く寄せられました。
・総じて、毎回の授業内容について、リアクションペーパーでしっかりと自分の考えを述べたり、自己内省をして授業から学び取ったことを書いてくれたりした方がほとんどでした。
<授業形式について>
・本授業は加点方式か、それとも減点方式か、という質問が、学期を通して寄せられましたが、本授業は基本的に加点方式です。
・諸事情により、動画配信を逃してしまった、課題が期日までに提出できなかった、という方も少なくありません。動画の再視聴期間や、課題の遅延提出期間を設けることで、支障なく学習を進められるよう、便宜を図ります。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
スマホよりはパソコンでの受講が望ましいです。(課題はGoogleフォームで提出してもらいますが、スマホから提出を続けていたところ、受付となっておらず、それまでの提出が無効となった、という事例が発生しました。)
その他の重要事項Others
・心理学Ⅰと心理学Ⅱいずれかのみの受講でも支障ありませんが、連続して受講していただけると、心理学の基礎を一通り学習できるカリキュラムとなっています。
・日本語よりも英語を得意とする方は、リアクションペーパーやレポートを英語で書いて提出していただいても構いません。