市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course
ART100LA（芸術学 / Art studies 100）芸術ＡThe Arts A
嘉藤 笑子Emiko KATO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター（ILAC）ILAC Course |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | Q1231 |
| 旧授業コードPrevious Class code | P1231 |
| 旧科目名Previous Class title | 芸術Ⅰ |
| 開講時期Term | 春学期授業/Spring |
| 曜日・時限Day/Period | 火5/Tue.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
| 教室名称Classroom name | 市外濠‐S306 |
| 配当年次Grade | 文営国1年／法文営国環キ2～4年 |
| 単位数Credit(s) | 2 |
| 備考（履修条件等）Notes | |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| 選択・必修Optional/Compulsory | |
| カテゴリー（2017年度以降）Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群（人文分野） |
| カテゴリー（2016年度以前）Category (2017) |
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Outline (in English)
In the 20th century, 'art' came to be known as modern or contemporary art and became an entity that diverged from people's lives. It seems to have moved away from people's thoughts as an incomprehensible or difficult object. Despite this, phenomena such as social networking and Insta-evidence have attracted many young people and foreign tourists to contemporary art exhibitions and international art festivals. As typified by these phenomena, art is interesting! and it also makes people feel that art is precious. Therefore, it is not easy to grasp its true nature. We should learn the true value of art, which has created new aesthetics and ideas while unravelling the universality and authenticity of art that has continued uninterruptedly since ancient times. At the same time, learning "what is art?" is to delve into the depths of contemporary society. By re-exploring the definition of art and reading it in a social context, we will explore the authenticity of art.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
20世紀になって「芸術」は、モダンアートや現代アートと呼ばれるようになって、人々の生活から乖離していく存在になった。わかりづらいモノ、難しいモノとして人々の意識から遠のいたように思える。にもかかわらず、SNSやインスタ映えといった現象によって現代アート展や国際芸術祭には、多くの若者や外国人旅行者が押し寄せている。こうした現象に代表されるようにアートは面白い！と思わせる存在でもある。したがって、その真性をつかむのは容易ではない。古えから連綿と続く芸術の普遍性や真価性を紐解きながら、新たな美意識や思想を生み出してきた芸術の真価を学ぶべきである。同時に「アートとは何か？」ということを学ぶことは現代社会の深層を掘り下げることにある。アートの定義を改めて探求し、社会的文脈で読み解くことで、芸術の真正を探求していく。
到達目標Goal
芸術がモダンアートと呼ばれるようになった20世紀初めから現代までのおよそ100年間における芸術と社会の関係を考察していく。芸術の存在を受容してきた社会的背景や歴史的考察を経て、芸術が影響を与えてきた社会的構造を探求していく。20世紀を象徴する具体的なアーティストや代表的なアート作品の事例をもとにアートと社会との関係性を模索していく。その芸術が誕生した地域や習性などの文化的背景や社会環境を包括的に捉えていくことで、芸術の文化的価値につい探求していく。また、地域創生やコミュニティ再生といった今日的問題を視野に入れて、社会変化と文化推進のなかで内在する具体的な課題を見出していく。さらにグローバル社会における芸術の普遍的価値を改めて問い直していく。多くの文化事業やコミュニティ活動から事例を学び、芸術が育成されるべき社会構造についても考察していく。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科：DP3・DP4、法学部・政治学科：DP1、法学部・国際政治学科：DP1、文学部：DP1、経営学部：DP3、国際文化学部：DP2、人間環境学部：DP2、キャリアデザイン学部：DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
講義（動画・画像を多用していく）を行う。
毎回リアクションペーパーの提出。
各回のレジュメおよび参考資料を配布。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：アートとは何か？（ガイダンス）
20世紀におけるアートの変化を考える
第2回[対面/face to face]：美術館と展覧会のはじまり
アートをめぐるインスティチュ―ションの在り方を探求する
第3回[対面/face to face]：博覧会と芸術祭
芸術の見せ方を模索するなかで博覧会や芸術祭の可能性を模索する
第4回[対面/face to face]：ふたつの世界大戦とアート①
戦争におけるプロパガンダの登場とその影響について考察する。事例：ドイツの退廃芸術など
第5回[対面/face to face]：ふたつの世界大戦とアート②
戦争におけるプロパガンダとその影響について考察する。事例：日本の戦争画
第6回[対面/face to face]：冷戦構造とアート①
ソビエト連合の設立と崩壊に関わった芸術をまあ部。ロシア・アヴァンギャルドほか
第7回[対面/face to face]：冷戦構造とアート②
東西分断されたドイツの芸術祭『ドクメンタ』や五月革命（1968）を考察していく。
第8回[対面/face to face]：ポップアートと消費社会
20世紀を代表するアンディ・ウォホールとポップアートを検証する。
第9回[対面/face to face]：パブリックアートと都市再生
公共事業とパブリックアートの構造について学ぶ。
第10回[対面/face to face]：現代美術館の興隆
20世紀後半に乱立したモダンアートを輩出する装置である現代美術館を知る。
第11回[オンライン/online]：コミュニティと地域社会
世界遺産の振興、インバウンド政策（アートツーリズム）の発展を考察する。
第12回[オンライン/online]：グローバル社会の課題①
障害者支援とアート（アールブリュット）を模索する。
第13回[対面/face to face]：グローバル社会の課題②
アートと環境問題という社会課題を検証する。
第14回[対面/face to face]：グローバル社会の課題③
難民・紛争・格差など深刻な社会問題とアートは立ち向かえるのかを考える。
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回授業のレジュメや参考書類はファイルにしておき、自分で調べた資料などを追加していけるようにするしましょう。日頃から新聞・ニュースなどを通じて国際政治や社会動向について目を触れておくこと。文化芸術に関する専門知識や世界史や歴史的考察を身に着けていくことも必要となります。専門誌や文献、関連する書籍を通じて現在の文化動向の概観を掴むこと。また、日ごろから文化芸術に触れる機会や興味を増やしておくことがいいでしょう。
学習時間は、予習・復習ともに各自で考えて進めてください。準備学習・復習時間は、各２時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
教科書は使用しない。
参考書References
「アートとは何か：芸術の存在論と目的論」アーサー・C・ダントー著、2018、人文書院
「万博100の物語」 久島伸昭著、2022、ヨシモトブックス
「現代美術史；欧米、日本、トランスナショナル」山本浩貴著、2019、中公新書
成績評価の方法と基準Grading criteria
定期試験（割合 %）40 ％
定期試験（評価基準、評価方法）総計100点
小論文（60点）と用語解説（20点ｘ2問）の記述試験。全ての問題に解答すること。
小論文・レポート（割合 %）40 ％
小論文・レポート（評価基準、評価方法）
小論文のレポート課題（学期内に1点）
締切厳守（遅れた場合が、減点はするが学期内であれば受け付ける）
授業後にリアクションペーパー 20％
※授業に対する感想や意見を記入して提出すること。
※無記名や記述のないものは無効。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
本年度新規科目につきアンケートを実施していません」
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
資料配布・課題提出等（質問など）は教育のEmailに送信してください。
kotorismile@gmail.com
その他の重要事項Others
徳島県神山町のアーティスト・イン・レジデンス評価委員（2005－2018）
Art Autonomy Network(2005-2019)
向島学会副理事長（2005－現職）
すみだ向島EXPO（2020，2021､2022）
KAB Library and Residencyの運営(2019－）
「ととのう温泉美術館」愛知県蒲郡市（2023）ゲスト・キュレーター。
など。
地域社会と文化振興について実質的問題や方策を協議していくときに具体例として話題にしていく。