市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PHL200LA(哲学 / Philosophy 200)哲学LⅠPhilosophy LI
白根 裕里枝Yurie SHIRANE
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q1383 |
旧授業コードPrevious Class code | P1073 |
旧科目名Previous Class title | 哲学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 集中・その他/intensive・other courses |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | オンライン(市ヶ谷) |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | この授業は「Web履修抽選対象授業」です。抽選エントリー期間は2023年4月3日(月)10:00~5日(水)17:00、結果発表は4月6日(木)22:00(予定)です。履修ガイド(https://hosei-keiji.jp/ilac/rishuguide2023/)を確認のうえ、情報システムから期間内にエントリーしてください。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
The aim of this course is to help students understand how important philosophy is, by studying the philosophical thoughts in ancient Greece and their relation to science.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
哲学というと難しいという印象があるかもしれないが,何も特別のことではない。私たちは生きてゆく上で、常に様々な行為を選んで、様々な幸せを目指しているが、善く生きて幸福になるためには、よりよく、正しく考えること、つまり哲学が必要なのである。人間の尊厳は考えるということにある。誰もが、正しく考えるために、哲学を学ぶことが必要なのである。
哲学はあらゆる学問の基礎である。学生は、何を学ぶにしても、哲学がその根本に関わることを知るだろう。さらには他の学問、とりわけ、今日、絶大なる信頼を持ってその地位の確立されている近代科学のあり方を振り返ることで、哲学の重要性も再確認できるだろう。その上で、哲学を学ぶことで、私たちが幸せによく生きるためにはどうしたらよいかを考えてみたい。哲学とは、本来、学ぶものではなく、自分で考えるものなのだから。
到達目標Goal
この授業では西洋の哲学の基礎を学ぶ。哲学は古代ギリシアに誕生した。どのような考えのもとで、哲学が生まれたのか、その後、どのような変遷を辿ったのか、そもそも哲学が問題としたことは何であるのか、古代ギリシアの源流から探りたい。
哲学(Ⅰ)では、哲学の源である古代ギリシア哲学に遡って、哲学とは何か、その根本的な特徴を捉えた上で、哲学はその他の学問や科学とはどう異なるのか、また、なぜ哲学が必要とされるのかなどを探ってみたい。
学生は、まずはオーソドックスな哲学の基礎を学ぶことで、哲学のそもそもの誕生の現場を知ることができる。それは学問の誕生の場でもあるから、すべての学問を学ぶ上での基本的な見取り図を手に入れることができるだろう。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業は基本的にプリントを用いた講義形式である。哲学者たちの生き方をめぐるエピソードなども交えながら、オーソドックスな哲学の考え方をわかりやすく講義してゆく。補助資料によって著名な哲学者たちの言葉に直接に触れることで、理解を深めてゆきたい。できるだけ、わかりやすい授業を目指す。毎回の課題の提出を重視する。課題のコメントの提出によって、自分の考えを確認する機会にもなるだろう。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:オンライン/online
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[オンライン/online]:序論
足の裏に影はあるか?
2[オンライン/online]:哲学とは何か
「哲学」という語の由来
3[オンライン/online]:ギリシアにおける「哲学」の誕生
「哲学」という語の用例
4[オンライン/online]:哲学の出発点1
無知の自覚と愛知
ソクラテスの哲学
5[オンライン/online]:哲学の出発点2
ソクラテスの無知の自覚と愛知
6[オンライン/online]:哲学の出発点3
驚き、懐疑、絶望…(デカルト〜ヤスパース)
7[オンライン/online]:哲学の究極
愛についての考察・イデア論とプラトニックラブ
8[オンライン/online]:哲学とは何か・まとめ
愛の3つの対象と知への愛
9[オンライン/online]:哲学と科学1
知についての考察──哲学と学問知
10[オンライン/online]:哲学と科学2
対象の違い──部分と全体、本質と現象
11[オンライン/online]:哲学と科学3
方法の違い──仮説と真理、分析と反省
12[オンライン/online]:哲学と科学4
事実と価値・目的と手段
13[オンライン/online]:哲学と科学・まとめ
主体知と客体知・相補性
14[オンライン/online]:哲学Ⅰ まとめと学期末試験
授業内試験・まとめと解説
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業で取り上げた著作を、実際に手に取って読んでみること。本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
受講者は、下記を必ず読むこと。
『哲学のすすめ』岩崎武雄、講談社現代新書、1966年、¥814
参考書References
『西洋哲学史 古代・中世編―フィロソフィアの源流と伝統』内山 勝利、中川 純男、ミネルヴァ書房
『哲学の歴史』1〜5、中央公論新社
『はじめて学ぶ哲学』渡辺二郎、ちくま学芸文庫
成績評価の方法と基準Grading criteria
毎回の課題の提出などの平常点(40%)と、学期末試験(レポート)(60%)によって評価する。試験のレポートは、授業で扱った内容について自分の考えを書くという論述形式である。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
難しそうという印象の哲学だったが、授業は分かりやすく、楽しく哲学を学ぶことができたということなので、引き続き、哲学の面白さ、素晴しさをじっくり伝えてゆきたい。生きて行く上で、哲学をますます身近なものとしてもらいたい。対面授業の場合、授業中の私語には厳しく対処し、板書の写メ、スマホも禁止してゆく。オンラインの場合、酷似したレポートはどちらも減点の対象とする。