市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
PHL100LA(哲学 / Philosophy 100)哲学ⅠPhilosophy I
佐藤 真人Masato SATO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q1091 |
旧授業コードPrevious Class code | P1051 |
旧科目名Previous Class title | 哲学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市Y‐Y804 |
配当年次Grade | 営1年J~U/法文営国環キ2~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
We will learn the methods and the results of western philosophers, from the ancient period to the early medieval period, on how they consider the world (nature) and the mind, and how they see their relations, by examining their thoughts and by reading their texts. The purpose of this course is to understand the fundamentals of western philosophy on these issues and, through this, to develop the ability to explore knowledge and think logically by oneself.
Students are expected by the end of course 1) to acquire basic knowledge and ideas of Western philosophy on issues such as the world and the mind. 2) to understand the content and logical structure of the ideas of universality or diversity in the history of Western philosophy, and on what basis they were established and developed, and 3) to explain their understandings clearly and logically in their own words.
Before each class meeting, students are to read carefully the relevant text of the next class and summarize what the text is arguing for. Required study time is two hours each before and after the class.
The grade will be decided on the following proportion. In-class contribution: 25%, Mid-term examination: 20%, Term-end examination or report: 55% (if no mid-term examination is given, 75%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
古代ギリシアから中世初期までの西洋哲学史に即して、世界(自然)と精神(魂)はどのように考えられてきたのか、それらを知るためにいかなる方法がとられてきたのかを学びます。
世界の探究はどのように行われたのか。精神とは何か。世界と精神とはいかなる関係にあるのか。世界と精神について、われわれは何をどのように知ることができるのか。こういった問題に対する古代ギリシア以来の哲学者たちの探究を通じて西洋哲学の基礎を理解し、それによって現代の私たちが自身で論理的に考え、探究するための力を養うのが、この授業の目的です。
到達目標Goal
① 世界(自然)と精神(魂)の問題について、西洋哲学の基礎的な知識と考え方を身につける。
② 西洋哲学がいかなる考えのもとで成立し発展してきたのか、その内容と論理の構造を理解する。
③ 授業で理解・考察したことを、自身の言葉で適切かつ論理的に説明することができる。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
対面の講義形式で、哲学者の思想や配布したテキストについて、スライド資料を用いつつ説明します。授業後に出席票を兼ねたリアクション・ペーパー(各自の考察を論述)を毎回提出してもらいます。その幾つかを次回授業で共有し、コメントします。
また、人数次第で中間の小テストを実施する予定です。
なお、この授業は秋学期の「哲学II」へ続くので、通年での履修が望ましいですが、どちらかを別個に履修することも可能です。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:導入部:哲学とは?
世界があることの驚異と探究の開始
第2回[対面/face to face]:世界はどのように成り立っているのか?
古代ギリシアにおける「コスモス」の誕生と自然の根源の探究
第3回[対面/face to face]:古代ギリシアの真理・善・美 ①
ソフィストの知とソクラテスの「不知」
第4回[対面/face to face]:古代ギリシアの真理・善・美 ②
プラトンの知識論と魂の不死
第5回[対面/face to face]:古代ギリシアの真理・善・美 ③
プラトンの愛、美、真実在
第6回[対面/face to face]:アリストテレスの知識論
体系とは何か? アリストテレスの論理学と知の区分
第7回[対面/face to face]:アリストテレスの自然学
四つの原因と運動変化
第8回[対面/face to face]:アリストテレスの魂論
魂の役割と機能
第9回[対面/face to face]:初期ストア派の「理」の学と自然哲学
ロゴスと自然の探究の意味
第10回[対面/face to face]:絶対に確かな真理はあるのか?
懐疑主義の脅威
第11回[対面/face to face]:新プラトン主義の宇宙論
世界の「流出」と「三つの存在者」
第12回[対面/face to face]:自己の内面の探求 ①
プロティノスのエクスタシスと「⼀者」への回帰
第13回[対面/face to face]:自己の内面の探求 ②
アウグスティヌスによる「私」の時間論
第14回[対面/face to face]:自己の内面の探究 ③
アウグスティヌスによる愛と三位一体の理論
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
配布されたテキストを丁寧に読み、理解した内容や疑問などを各自でまとめるようにしてください。
内容のまとめと、疑問・質問を明らかにしたうえで授業に臨めば理解がいっそう深まり、そこからさらなる疑問が生じることで、どうなっているのかもっと知りたいという、思考の流れの好循環が生まれます。
本授業の準備学習・復習は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
テキストを授業支援システムで適宜配布します。
参考書References
参考書は都度提示しますが、何よりまず、扱う哲学者たちの文章をよく読んでください。
授業全般に関わる概説書としては、以下を勧めます。
・内山勝利ほか編、『哲学の歴史』、1~3巻、中央公論新社、2007~2008年。
・納富信留、『ギリシア哲学史』、筑摩書房、2021年
成績評価の方法と基準Grading criteria
平常点(リアクション・ペーパーや参加姿勢など)20%、中間の小テスト20%、期末試験(またはレポート)60%(中間テストを実施しない場合は80%)、の割合とします。
なお、欠席4回で不可としますので、注意してください(事情がある場合は要相談)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
なるべく丁寧でわかりやすい説明と、皆さんの自主的な思考を促す授業を心がけます。
その他の重要事項Others
哲学は受け身で聞き流すだけでは身につきません。ぜひ自分でテキストや参考文献を読み、考えるようにしてください。