市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT200LA(文学 / Literature 200)日本文学と文化LCJapanese Literature and Culture LC
中世日本文学と仏教
今泉 隆裕Takahiro IMAIZUMI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q1303 |
旧授業コードPrevious Class code | P1033 |
旧科目名Previous Class title | 文学Ⅰ |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 金5/Fri.5 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市富士‐F309 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 200番台 リベラルアーツ科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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Outline (in English)
In this lecture, we will think about Noh (Kayo) and its
surroundings, especially concerning Japanese Buddhism.
Haiku and Tanka have a fixed form, so they stimulate the
imagination of people. It is needless to say that this form
(the framework of the story) reflects the circumstances and
expectations of people when this entertainment is created.
Under such circumstances, what was expected for this
entertainment? what kind of historical society did affect the
establishment of the form? What kind of imagination from that
form was newly promoted?
The goals of this course are to Understand Nogaku.
Before/after each class meeting, students will be expected to
spend four hours to understand the course content.
Final grade will be calculated according to the following process
term-end examination (80%), and in-class contribution(20 %).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
本講義では能(謡曲)とその周辺事項について、とくに日本仏教とのかかわりについて考える。
俳句や短歌が固定した形式をもつゆえに、かえって人々の想像力を刺激するように、能もいくつかの決まった形式をもっている。しかも、この形式(話の枠)に、この芸能が胎動した当時の時代状況や、人々の期待が反映されていることはいうまでもない。どのような状況下で、どのようなことがこの芸能に要請されたのか。どのような歴史社会の影響を受けたためにそれらの形式が確立され、その形式からどのような想像力が新たに促がされたのか。ここでは、とくに能と宗教文化(おもに日本仏教)との関連を紹介しながら、その一端を垣間見たいと考える。
とはいえ、能に関する知識はそれほど一般的ではない。はじめの数回、能楽に関する入門的内容をふまえることになる。そののち勧進興行と能という視点から、一般的に「夢幻能」といわれるもの、なかでも幽霊を主人公(シテ)とする曲を主に扱う。や、離ればなれになった親子の再開を描く、いわゆる「親子物狂能」を取り上げ、その周辺的な事柄を紹介する。
また、時間に余裕があれば、近代における能楽の動向を紹介しつつ、文化がいかに歴史社会とのかかわりの中で存続するのか(あるいは消滅するのか)を考える機会も持ちたい。
※夢幻能に関する講義が「日本文学と文化(前期)」(旧「文学Ⅰ」)、おもに親子物狂能に関する講義が「日本文学と文化(後期)」(旧「文学Ⅱ」)となる予定である。ただし、講義内容はその都度変更する場合がある。
到達目標Goal
文芸作品が歴史社会とのかかわりのなかで、いかに規制されるのか、また、その規制された視点がどのような想像を促し、どのような表現を創造するのか、その一端を垣間見る。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
授業形態は、講義形式とする。
フィードバックするためにも毎回リアクションペーパーを記入させる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
1[対面/face to face]:能楽入門①
能楽の歴史、基本的な用語などについて解説する(5回程度)。
2[対面/face to face]:能楽入門②
上記、能楽入門(つづき)VTRで能にふれ、都度入門的な内容に言及する。
3[対面/face to face]:能楽入門③
上記、能楽入門(つづき)舞台について説明する。
4[対面/face to face]:能楽入門④
上記、能楽入門(つづき)演者について説明する。
5[対面/face to face]:能楽入門⑤
上記、能楽入門(つづき)曲種について説明する。
6[対面/face to face]:夢幻能について①
(幽霊能について)
夢幻能のなかでも幽霊を主人公(シテ)とするものを取り上げ、その特徴について論じる(9回程度)。
ここでは以下のような項目を取り上げる予定である。
・鑑賞
・本説(典拠)と能との比較検討
・夢幻能(幽霊能)の特徴とその機能について
・シテ(幽霊)とワキ(僧ワキ)との関係
・宗教学からみた能の幽霊の特殊性
・僧ワキの機能について
など
7[対面/face to face]:夢幻能について②
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
〈求塚〉①概要
8[対面/face to face]:夢幻能について③
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
〈求塚〉②本説(典拠)について
9[対面/face to face]:夢幻能について④
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
〈求塚〉③鑑賞
10[対面/face to face]:夢幻能について⑤
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
〈鵜飼〉①概要
11[対面/face to face]:夢幻能について⑥
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
〈鵜飼〉②典拠について説明する。
12[対面/face to face]:夢幻能について⑦
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
〈船橋〉①概要
13[対面/face to face]:夢幻能について⑧
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
〈船橋〉②本説(典拠)について説明する
14[対面/face to face]:夢幻能について⑨
(幽霊能について)
上記、夢幻能について(つづき)
前期まとめ
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業内で指示した課題にしっかり取り組む。
本講義ではいくつかの曲を取り上げる予定である。
その際には【参考書】『謡曲集』『謡曲百番』等で本文を事前に確認することが望ましい。
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
特に指定しない。必要な際は授業内で指示する。
参考書References
本文
『謡曲集』上・下(表章日本古典文学大系、岩波書店)
『謡曲百番』(新日本古典文学大系、岩波書店)
『謡曲集』一・二(日本古典文学全集、小学館)など
入門書
西野春雄『能・狂言・風姿花伝』(新潮社、1992年)など
ほかは授業内で指示する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
出席状況と、学期末の授業内レポートを持って評価する。目安としてはレポート80%、平常20%とする。ただし、出席状況だけでは判断しない。したがって、レポートを提出しないものは評価できないと考えて下さい。出席はあくまでレポートの評価を補うものとします。
講義内容の曲解や、また講義内容に言及しないレポートの評価は低くなることは言うまでもありません。到達目標を参照し、それを加味したレポートを作成して下さい。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
試験解答をみていると、そもそも質問の意味を了解していないものが散見される。能に関する知識は、あまり一般的ではないので、図書館等を積極的に活用し、理解を深めてほしい。
学生が準備すべき機器他Equipment student needs to prepare
使用しません
その他の重要事項Others
※それぞれのテーマを何回講義するかは未定である。
※取り上げるテーマは進度等、都合により変更されることがあります。
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