市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course
LIT100LA(文学 / Literature 100)日本古典文学BJapanese Classic Literature B
和泉式部を知っていますか?
園 明美Akemi SONO
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 市ヶ谷リベラルアーツセンター(ILAC)ILAC Course |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | Q1004 |
旧授業コードPrevious Class code | P1006 |
旧科目名Previous Class title | 文学Ⅱ |
開講時期Term | 秋学期授業/Fall |
曜日・時限Day/Period | 土2/Sat.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 市ヶ谷 |
教室名称Classroom name | 市外濠‐S205 |
配当年次Grade | 法文営国環キ1~4年 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | この授業は「Web履修抽選対象授業」です。抽選エントリー期間は2023年4月3日(月)10:00~5日(水)17:00、結果発表は4月6日(木)22:00(予定)です。履修ガイド(https://hosei-keiji.jp/ilac/rishuguide2023/)を確認のうえ、情報システムから期間内にエントリーしてください。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
選択・必修Optional/Compulsory | |
カテゴリー(2017年度以降)Category (2018~) |
2017年度以降入学者 ILAC科目 100番台 基盤科目 1群(人文分野) |
カテゴリー(2016年度以前)Category (2017) |
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すべて閉じるHide All
Outline (in English)
This course introduces to Izumi Shikibu students taking this course. (Izumi Shikibu is one of the famous lady poets of the Heian period.)
By the end of the course, students should be
able to do the following:
・Understand a consciousness about Izumi Shikibu.
・Recognize the customs of the Heian Period.
Grading Criteria /Policy:
Essay 90%, Presentations and class participation 10%
Learning activities outside of classroom;
Students are required to review each class using handouts. If there remain any parts they cannot understand, they should ask questions in the next class.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
和泉式部は、平安時代の有名女流歌人の一人で、『紫式部日記』にもその名が見える人物であるが、清少納言や紫式部に比べると、知名度は劣るかもしれない。
しかしながら、この女性はいわゆる「恋多き女」として有名で、藤原道長にも「浮かれ女」と呼ばれたという。これは、現代における「モテ」「非モテ」という感覚ともつながるものであろう。
この授業では、『和泉式部日記』と『和泉式部集』をはじめとるす文学作品を通して、和泉式部という一人の女性の人生を理解することを目的とする。
到達目標Goal
『和泉式部日記』・『和泉式部集』をはじめとして、和泉式部にまつわるエピソードを載せる文学作品の記事を読むことで、和泉式部という女性の人生のさまざまな側面を考えるとともに、現代とは異なる平安時代の身分制度や婚姻の慣習等についても理解してゆく。
なお、受験のための古文の学習ではないので、文法等にこだわるのではなく、「何が語られているのか」の理解を目指し、可能な限りかみ砕いて解説を行うので、高校時代に古文が苦手だったという人も心配しないでよい。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
各学部のディプロマ・ポリシーのうち、以下に関連している。法学部・法律学科:DP3・DP4、法学部・政治学科:DP1、法学部・国際政治学科:DP1、文学部:DP1、経営学部:DP3、国際文化学部:DP2、人間環境学部:DP2、キャリアデザイン学部:DP1
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義形式。
なお、毎回コメントが記入できる形式の出席カード(リアクションペーパー)を配布し、寄せられたコメントの内容をフィードバックすることで、理解を含め、視野を広げることに役立てる。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
①[対面/face to face]:ガイダンス
授業の進め方と概説
②[対面/face to face]:師宮敦道親王からの手紙
二人のなれそめ
③[対面/face to face]:深まる交流
恋の進展
④[対面/face to face]:愛と不信と
噂に惑わされる師宮
⑤[対面/face to face]:揺れ動く二人の関係
再燃する愛情
⑥[対面/face to face]:波乱の兆し
宮邸入りの誘い
⑦[対面/face to face]:拗れる人間関係
宮邸に迎えられて
⑧[対面/face to face]:日記の結末
師宮の正妻の退去
⑨[対面/face to face]:二人の恋に対する世間の目
『大鏡』が語る和泉式部
⑩[対面/face to face]:帥宮亡き後の和泉式部
『和泉式部集』にうかがえる和泉式部の思い
⑪[対面/face to face]:最後の男・藤原保昌
『古本説話集』等が語る和泉式部
⑫[対面/face to face]:「母」としての和泉式部
『栄花物語』が語る和泉式部「
⑬[対面/face to face]:和泉式部への後世の評価
『無名草子』の和泉式部評
⑭[対面/face to face]:まとめと解説
総括
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
本授業の準備・復習時間は、各2時間を標準とする。
一つの作品を取り扱うので、授業を受けた後、配布資料を再読して理解を深め、次のストーリー展開といかに関わりを持つのかを自分なりに考えてみること。
テキスト(教科書)Textbooks
特にテキストは定めず、毎回必要な資料をプリントにして配布する。
参考書References
新編日本古典文学全集『和泉式部日記 紫式部日記 更級日記 讃岐典侍日記』(小学館)
角川ソフィア文庫『和泉式部日記』 (角川書店)
新潮日本古典集成『和泉式部日記 和泉式部集』(新潮社)
その他、それぞれのエピソードに関連して参考文献がある場合は、授業中に適宜紹介する。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学期末にレポート課題を課し、その内容(設定したテーマに対して、自己の考えが明確に示されているか否か)によって評価する(90%)。
平常点(リアクションペーパーへのコメント内容)は最終評価の参考とする(10%)。ただし、出席率が60%に満たない場合は評価の対象外とするので注意すること。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
アンケートに記されたコメントから、想像以上に、現代のことと引き比べることや、逐語訳を行うのではなく、「具体的にはどういうことなのか?」を噛み砕いて解説することで、学生諸君が古典文学や歴史に興味を持つことがわかった。
したがって、今後とも「わかりやすく、文学を身近に感じられる解説」に留意したい。
また、毎回出席カードのコメント欄に記された内容を紹介すること(フィードバック)により、「自分と違う考え方を知れてよかった。理解が深まった」という意見も多数見られたので、これからも、この点を充実させてゆくつもりである。