経済学部Faculty of Economics
ECN218CA（経済学 / Economics 200）演習Seminar
鈴木 豊Yutaka SUZUKI
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | K7029 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 年間授業/Yearly |
| 曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4, 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 経223 |
| 配当年次Grade | 2 |
| 単位数Credit(s) | 8 |
| 備考（履修条件等）Notes | 4年次は授業コード「K7129」を履修登録すること。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 演習（選択科目） |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 演習（選択科目） |
| カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
1. Game theory and its application.
2. Economics of Firms and Organizations, and Contract Theory.
3. Applied Microeconomics.
Students will systematically learn these topics through the second and third years, and reflect it in research presentations and graduation thesis writing. Grading will be based on the quality of the presentation (70%), the degree of active participation in the seminar (content and frequency of comments) (20%), and other contributions to the smooth operation of the seminar (10%). For 4th year students, individual guidance (advice) on writing thesis will be provided. Before/after each lecture, students will be expected to spend four hours to fully understand the content.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
1．ゲーム理論とその応用。
2．企業と組織の経済学。契約理論。
3．応用ミクロ経済学。
について，2年次，3年次を通して，系統的に学習する。
それを、学生研究報告大会での研究発表や、卒論執筆などに反映させる。
到達目標Goal
ゲーム理論，契約理論，組織の経済学の「基礎的な原理」を学び，その本質的なアイディアや視点を理解し，それを使って現実の諸問題を自分なりに考察・分析し，説明出来るようになることが主たる目標である。4年次には，卒論を書くことが強く望まれる。（この場合のテーマや分析方法の選択などは、各人の自由である。ゲーム理論的手法を使った卒論に限らなくても良い。）
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、経済学科・現代ビジネス学科は「DP8」「DP9」「DP10」「DP11」に関連。国際経済学科は「DP9」「DP10」「DP11」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
昨年は、ほぼ対面形式でゼミを行うことが出来た。数回のオンラインでは、担当者が授業教材に関するPPTを作成し、Zoomで画面共有の上、プレゼンしてもらい、質疑応答や、教員による解説を行う形式であった。報告のためのPPT作成⇒対面かZoomによるリアルタイムゼミが基本の流れとなる。今年も基本、対面授業を予定しているが、状況によっては、Zoomも活用しながら、柔軟に対応していく予定である。フィードバックの際は、電子メールを頻繁に用いるので、各自、環境を整えておくこと。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：打ち合わせ
I1章
I:『ひたすら読むエコノミクス』
打ち合わせ＋導入
第2回[対面/face to face]：I2,3章＋α
一人の意思決定＋ゲーム理論入門
第3回[対面/face to face]：I4章＋α
市場の成功と失敗
第4回[対面/face to face]：I5章＋α
不確実性と情報＋補足
第5回[対面/face to face]：I6章＋α
モラルハザードとインセンティブ設計＋補足
第6回[対面/face to face]：I7章＋α
逆淘汰とインセンティブ設計＋補足
第7回[対面/face to face]：I8章＋α
マーケットデザイン＋補足
第8回[対面/face to face]：I9章＋α
組織のデザイン＋補足
第9回[対面/face to face]：H3,4章（I4章）
H:『現代政策分析』
第1～8回で把握した「全体像」をもとに理解の掘り下げ：カルドア・ヒックス基準、市場の成功と失敗
第10回[対面/face to face]：H4章（I4章）
市場の成功と失敗（続き）
（理論モデルによる安全競争市場の全体像の把握）
第11回[対面/face to face]：オークション入門（I8章前版補充）
オークションの理論と実際
第12回[対面/face to face]：N6章＋α（I8章後半補充）
N:『ゲーム理論で解く』
「恋愛・就職・結婚」をゲーム理論で解く、マッチング・アルゴリズム
第13回[対面/face to face]：評判（名声）の担い手としての企業（I9章補充）
「コミットメント問題」と評判、実際の企業の例
第14回[対面/face to face]：行動ゲーム理論入門
最後通牒型交渉ゲーム：理論と実際ほか。
第15回[対面/face to face]：K4章（行動ゲーム理論続き）
K:『行動ゲーム理論』
利他性、不平等回避、互恵性の理論、罪回避の理論。
第16回[対面/face to face]：打ち合わせ M1章
M:『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』
打ち合わせと
イントロダクション
第17回[対面/face to face]：M2章
戦略と均衡
第18回[対面/face to face]：M3章
展開形表現
第19回[対面/face to face]：M4章
交渉ゲーム
第20回[対面/face to face]：M5章
情報とゲーム
第21回[対面/face to face]：M6章
オークション
第22回[対面/face to face]：M7章
公共財
第23回[対面/face to face]：M8章
市場取引
第24回[対面/face to face]：M11章
金融とリスク管理
第25回[対面/face to face]：M13章
契約と誘因
第26回[対面/face to face]：M15章
進化ゲーム、知識の階層
第27回[対面/face to face]：E1章
E:『実験経済学への招待』
実験経済学入門
第28回[対面/face to face]：E2章
報恩と報復、行動ゲーム理論
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
担当者は十分に時間をかけてレジュメ作成の準備をし、責任を持って報告できるようにする。それ以外の人も、ゼミ内で積極的に発言できるように予習・復習を行う。学生研究報告大会での論文作成に向けて、関連する文献を各自で読み込む。
本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
通年
鈴木豊『完全理解 ゲーム理論・契約理論 第2版』勁草書房 2021年
春学期
I:伊藤秀史『ひたすら読むエコノミクス』有斐閣
H:林敏彦『現代政策分析』放送大学テキスト
N:中山・武藤・船木（編）『ゲーム理論で解く』有斐閣
K:川越敏司『行動ゲーム理論』NTT出版
秋学期
M：梶井・松井『ミクロ経済学 戦略的アプローチ』日本評論社
E：西條辰義（編著）『実験経済学への招待』NTT出版
参考書References
組織の経済学：
1．ミルグロム＋ロバーツ 『組織の経済学』（奥野・伊藤ほか訳）NTT出版
2．マックミラン 『経営戦略のゲーム理論』（伊藤・林田訳）有斐閣
ゲーム理論：
3．武藤滋夫『ゲーム理論入門』日経文庫
4．岡田章『ゲーム理論・入門』有斐閣
学際的テキスト：
5．鈴木豊（編）『ガバナンスの比較セクター分析：ゲーム理論・契約理論を用いた学際的アプローチ』 法政大学出版局 2010年
6. 鈴木豊『中国経済の制度分析：契約理論・ゲーム理論アプローチ』日本評論社 2020年
成績評価の方法と基準Grading criteria
担当箇所の発表の出来(70%)、普段のゼミへの積極的な参加の程度（発言内容、回数)(20%)、その他円滑なゼミ運営への貢献など(10%)を総合的に判断する。学生研究報告大会での論文発表等は、大きな加点対象となる。４年生については、卒論の執筆を個別に指導（アドバイス）していく。2022年度は、５人が提出した。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
ゼミについては、現在のやり方を維持・継続して行くことが基本となる。そのうえで、今後は、学生研究報告大会での論文発表、プレゼン技術の練磨、討論機会の増加、個々の学生の進路への対応など、さらに改善可能な点については、努力して行きたい。