経済学部Faculty of Economics
ECN218CA（経済学 / Economics 200）演習Seminar
後藤 浩子Hiroko GOTO
授業コードなどClass code etc
| 学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
| 添付ファイル名Attached documents | |
| 年度Year | 2023 |
| 授業コードClass code | K7019 |
| 旧授業コードPrevious Class code | |
| 旧科目名Previous Class title | |
| 開講時期Term | 年間授業/Yearly |
| 曜日・時限Day/Period | 月4/Mon.4, 月5/Mon.5 |
| 科目種別Class Type | |
| キャンパスCampus | 多摩 |
| 教室名称Classroom name | 経327 |
| 配当年次Grade | 2 |
| 単位数Credit(s) | 8 |
| 備考（履修条件等）Notes | 4年次は授業コード「K7119」を履修登録すること。 |
| 他学部公開科目Open Program | |
| 他学部公開（履修条件等）Open Program (Notes) | |
| グローバル・オープン科目Global Open Program | |
| 成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
| 成績優秀者の他学部科目履修（履修条件等）Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
| 実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
| SDGsCPSDGs CP | |
| アーバンデザインCPUrban Design CP | |
| ダイバーシティCPDiversity CP | |
| 未来教室CPLearning for the Future CP | |
| カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
| 千代田コンソ単位互換提供（他大学向け）Chiyoda Campus Consortium | |
| カテゴリー（2015年度以前入学生） | 演習（選択科目） |
| カテゴリー（2016年度以降入学生） | 演習（選択科目） |
| カテゴリーCategory |
すべて開くShow all
すべて閉じるHide All
Outline (in English)
【Course Outline】
"History of the Institutional Formation of Violence Control and Security in Modern States "
This seminar cultivates curiosity about European history, introducing students to historical studies as an academic discipline.
This year, we will analyze the formation of modern states and societies from the perspective of violence control and reorganization of social order. Then, based on this analysis, we will explore the characteristics each existing nation state has taken on in the process of historical changes from a primitive tribal state.
【Learning Objectives】
At the end of the course, students are expected to understand Douglass North’s theory of the state and the institutional approaches as well as Armitage’s historical analysis of the concept of "civil war".
【Learning Activities Outside of Classroom】
Before/after each seminar, students will be expected to spend eight hours for preparation of text reading and individual research.
【Grading Criteria /Policies】
Final grade will be calculated according to the following: the degree of understanding of the course content reflected in the abstracts of the text reading submitted after each seminar (60%) and the degree of research ability and achievement (40%) shown in term papers.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的（何を学ぶか）Outline and objectives
「国家における安全と暴力コントロールの制度形成史」
今年度は、暴力コントロールと社会秩序形成という観点から、近代の国家と社会の特質を分析します。そして、この分析をもとに、現存する諸国家がそれぞれ歴史的変化のなかで帯びるに至った特徴を探究します。
到達目標Goal
基本文献として、D.C.ノース他『暴力と社会秩序：制度の歴史学のために』（NTT出版、2017年）を精読することによって、「自然国家」から「アクセス開放型秩序」への変容プロセスを理解します。さらにD.アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』（岩波書店、2019）を読み、制度解体の要素としての内戦が歴史的にどのように把握されてきたのかを理解します。そして、これを土台にして、各自が個人研究のテーマを設定し、歴史学的研究の手法を身に着け、最終的にゼミ内で各自の研究成果を共有することを目指します。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか（該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連）Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、経済学科・現代ビジネス学科は「DP8」「DP9」「DP10」「DP11」に関連。国際経済学科は「DP9」「DP10」「DP11」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)（学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. ）
演習２時限中１時限は、共通テキストである『暴力と社会秩序：制度の歴史学のために』『〈内戦〉の世界史』を精読します。グループに分かれて用語などの説明・解釈を確認し、その後、各人が各章の論旨をまとめたレポートを書き、さらに深めるべき個別研究のテーマを設定します。残りの１時限では、（1）学生が興味をもったテーマについて分析し議論するセッション（２）ゼミ論作成のための中間発表と論文指導（３）グループに分かれての学生研究発表大会用共同研究・製作活動、のいずれかを行ないます。
テキスト講読のフィードバックは授業中に教員から直接口頭で伝え、個人研究のフィードバックは、提出された各人の草稿ファイルを教員が添削し返送するという形で行われます。
アクティブラーニング（グループディスカッション、ディベート等）の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク（学外での実習等）の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching：対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]：オリエンテーション
自己紹介・テクスト精読の方法とゼミ論文への取り組み方の説明
第2回[対面/face to face]：テキスト精読／前年度個人研究報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』序文、第1章「分析枠組み」1-1,1-2 「社会秩序の概念：暴力、制度、組織」
第3回[対面/face to face]：テキスト精読／前年度個人研究報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第1章「分析枠組み」1-3,1-4「自然国家とアクセス開放型秩序」
第4回[対面/face to face]：テキスト精読／前年度個人研究報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第1章「分析枠組み」1-5「自然国家からアクセス開放型秩序への移行」
第5回[対面/face to face]：テキスト精読／前年度個人研究報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第1章「分析枠組み」1-6,1-7「因果関係に関する信念について」
第6回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究テーマの模索
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第2章「自然国家」2-1,2-2「アクセス制限型秩序の特徴」
第7回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究テーマの模索
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第2章「自然国家」2-3,2-4「自然国家の類型と特権、権利をめぐるエリートのダイナミクス」
第8回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究テーマの模索
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第2章「自然国家」2-5,2-6「規模と暴力の問題、自然国家のダイナミクス」
第9回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究計画報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第2章「自然国家」2-7,2-8,2-9「成熟した自然国家への移行」
第10回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究計画報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第3章「自然国家の事例：英国」
第11回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究計画報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第4章「アクセス開放型社会」4-1,4-2「アクセス開放型秩序の特徴」
第12回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究計画報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第4章「アクセス開放型社会」4-3「アクセスの開放を支える制度と信念におけるインセンティブ」
第13回[対面/face to face]：テキスト精読／共同研究・製作活動
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第4章「アクセス開放型社会」4-4「包摂と市民の拡大」
第14回[対面/face to face]：テキスト精読／共同研究・製作活動
グループ別研究計画発表
第15回[対面/face to face]：テキスト精読／共同研究・製作活動
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第4章「アクセス開放型社会」4-5, 4-6「アクセス開放型秩序における暴力の制御／グループ別研究発表準備
第16回[対面/face to face]：テキスト精読／共同研究・製作活動
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第4章「アクセス開放型社会」4-7,4-8「短期的、長期的安定を保つ要因：適応効率性」／グループ別研究発表準備
第17回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第4章「アクセス開放型社会」4-9,4-10「制度の作用、レントシーキングの理論」
第18回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第4章「アクセス開放型社会」4-11,4-12「民主政と再配分」
第19回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第5章「アクセス制限型秩序から開放型秩序への移行」5-1,5-2「個人性と非属人性
第20回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第5章「アクセス制限型秩序から開放型秩序への移行」5-3,5-4「エリートに対する法の支配」
第21回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第5章「アクセス制限型秩序から開放型秩序への移行」5-5,5-6,5-7「軍へのコントロールの確立」
第22回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第6章「厳密な意味での移行」6-1,6-2,6-3,6-4「アクセス開放の制度化」
第23回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
D.C.ノース他『暴力と社会秩序』第6章「厳密な意味での移行」6-5,6-6,6-7,6-8「アクセス開放への移行：英仏独比較」
第24回[対面/face to face]：テキスト精読／個人研究中間報告
アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』第1章「内戦の発明」第2章「内戦の記憶」
第25回[対面/face to face]：今年度のゼミ研究のまとめ
アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』第3章「野蛮な内戦」
第26回[対面/face to face]：個人研究論文の完成
アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』第4章「革命の時代の内戦」
第27回[対面/face to face]：個人研究論文の完成
アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』第5章「内戦の文明化」
第28回[対面/face to face]：個人研究論文の完成
アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』第6章「内戦の世界」
授業時間外の学習（準備学習・復習・宿題等）Work to be done outside of class (preparation, etc.)
各回でのテキスト読解に必要な、関連する事項や史実を調べるため、そして個人研究論文執筆のためなど、本演習の準備・復習時間は各8時間を標準とします。
テキスト（教科書）Textbooks
D.C.ノース他『暴力と社会秩序：制度の歴史学のために』（NTT出版、2017年）
D.アーミテイジ『〈内戦〉の世界史』（岩波書店、2019）
参考書References
テーマの展開に応じて適宜指示します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
学生が毎回提出する講読テキストの要旨に反映される内容理解度（60%）とゼミ論に示された問題探究能力と達成度（40%）で評価します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
テキスト読解に不可欠な歴史状況の具体的な認識を促進するため、写真や地図、動画などを教材として有効に利用します。