経済学部Faculty of Economics
MAN300CA(経営学 / Management 300)監査論AAuditing A
岸 牧人Makito KISHI
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | K6332 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 月3/Mon.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 経206 |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
The purpose of this course is for students to understand the basic concepts of audit made pursuant to the Securities Law and Company's Act in Japan. At the end of the course, students are expected to identify the institutional significance and problems to be solved on auditing performed by independent public accountants. Before/after each class meeting, students will be expected to spend two hours to understand the course content.
Students have to submit the report in each class, 5 points for each, 14 times, 70 points in total, and 60% of them (42 points) is the passing grade of the class.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
監査の基本的な枠組みと,金融商品取引法に基づく公認会計士監査及び会社法に基づく監査役等による監査制度について講義する。監査とは何を目的とするものか,またいかなる行為であるかについて理解するとともに,監査制度と経済社会とのかかわりについて理解することを目的とする。
到達目標Goal
皆さんは「監査」ということばを聞くとどのようなものをイメージしますか。たとえば、公認会計士や企業の監査役など、職業のひとつとして聞いたことがあるかも知れません。また、部活やサークルなどで監事を設けていたり、実際に経験した人もいるかも知れません。この講義では、こうしたイメージの中の監査から一歩踏み出して、経済社会で行われている監査の仕組みを理解し、どのような役割を果たしているのかについて知見を得ることを到達目標とします。具体的には、監査という行為の本質と、法制度によって行われている監査の社会的意義について理解し、どのような問題点があるのか、またどのような改善策がありえるのかについて考察する能力を得ることを目標とします。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP2」「DP8」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
講義ごとに当日の講義内容をまとめたレジュメ(スライド)を配付する。講義ごとに「講義内レポート」の提出を求める。講義内レポートは採点した上で翌講義の冒頭に学習支援システムを通じて得点を通知し,解答と解説を行う。講義の構成は,①前回の講義内レポートの解説(10分),②当回の講義(70分),③当回の講義内レポートの作成(20分)とする。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:監査の基本的な考え方と二つの系列の監査
監査に対する一般的なイメージと,経済社会において展開される監査との異同点について学習する。
第2回[対面/face to face]:企業不正と監査
企業不正の具体的なケースと監査とのかかわりについて学習し,二つの系列の監査との関係について理解する。
第3回[オンライン/online]:二つの系列の監査と監査の種類
会計監査と業務監査,外部監査と内部監査,法定監査と任意監査のそれぞれの特質について学習する。
第4回[対面/face to face]:近代監査の発展過程
経済社会の時代的変遷と監査の変容過程について,特に19世紀(英国)以降の監査形態の変化について理解する。
第5回[オンライン/online]:日本の監査制度の成立と発展
旧商法に基づく監査役制度,旧証券取引法に基づく公認会計士監査の成立と時代的背景について学習する。
第6回[対面/face to face]:旧商法に基づく監査役監査制度の成立と展開
監査役の意義と八久和厘ついて,時代的背景と変遷過程,および現代的意義と課題について理解する。
第7回[オンライン/online]:旧商法特例法に基づく会計監査人監査の意義
会計監査人監査が必要となった背景について,旧商法と旧証券取引法に基づく監査との関連から理解する。
第8回[対面/face to face]:会社法監査の成立と展開
監査役,会計監査人,および委員会設置会社における監査委員の意義について,特にそれぞれの権限と責任の観点から理解する。
第9回[オンライン/online]:旧証券取引法に基づく公認会計士監査制度の成立と展開
旧証券取引法に基づく公認会計士監査制度の成立と展開過程について学習する。
第10回[対面/face to face]:金融商品取引法に基づく企業内容開示制度と財務諸表監査の意義
現在の金融商品取引法の意義を理解した上で,財務諸表監査の役割について学習する。
第11回[オンライン/online]:公認会計士法における公認会計士監査制度の意義と課題
公認会計士法の概要と,公認会計士の業務について学習する。特に,「1項業務」と「2項業務」の関係について理解する。
第12回[対面/face to face]:公認会計士法における監査法人制度の意義と課題
監査法人制度の概要と現代的課題について,特に社員の権限と責任,指定社員,特定社員,ネットワーク・ファームの現状について学習する。
第13回[オンライン/online]:監査基準における監査人の人的要件
監査人の資格要件である適格性,独立性,および正当な注意のそれぞれの意義について理解する。
第14回[対面/face to face]:監査人の法的責任と免責要件
監査人に課せられる法的責任について,刑事,民事,行政の各責任の観点から学習する。
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
毎講義の冒頭で得点通知および解説を行う前回の講義内レポートについて復習し,翌講義の内容についてテキスト等を参考に準備学習を行う。それぞれ2時間を標準とする。
テキスト(教科書)Textbooks
長吉眞一,岸牧人ほか著『監査論入門』(開講時の最新版),中央経済社。
参考書References
石田三郎,林隆敏,岸牧人『監査論の基礎』,東京経済情報出版。
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義内レポートは各5点満点で14回実施し,計70点満点とする。42点(60%)以上を合格とする。期末試験は実施しない。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
監査論は用語が難しいという意見が多く見られた。講義では,専門用語の定義や解説を丁寧に行うことを心がける。
その他の重要事項Others
初回の講義において,講義の進め方,成績評価および単位の認定方法に関する詳細について説明する。