経済学部Faculty of Economics
ECN300CA(経済学 / Economics 300)金融各論ⅡATheories in Money and Banking II A
武田 浩一Koichi TAKEDA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | K6247 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 火3/Tue.3 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 経103 |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | ※経済学科生・国際経済学科生のみ履修できます。 |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
This is a course on the microeconomics of money, banking, and financial markets. The course aims to show the way to understand the role of money, financial markets, financial institutions, and monetary policy in the economy. The students will learn modern microeconomic theory of financial intermediation.
Students will be expected to have completed the required assignments after class meetings. Your study time will be more than four hours for a class. Your overall grade in the class will be decided based on term-end examination (100%).
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
この講義の目的は,経済の中で金融システムがどのように機能していて,どのように変化していくのかということを,経済学的によりよく理解し考察するために必要となる基本的な思考の枠組みを提示することです。
到達目標Goal
この講義の最終的な目標は,基本的な経済理論と金融問題の間の溝を埋めることを可能にするさまざまな経済理論を学び,それらの理論の金融問題への適用可能性と限界について理解することです。
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、「DP1」「DP8」「DP9」に関連
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
今年度の講義では,原則として教室での対面講義形式で開講する予定ですが、新型コロナウイルス感染症対策等の状況によっては、やむをえず講義の一部においてオンライン講義形式の講義を実施する可能性があります。各回の講義の講義形式の見通しについては、講義ガイダンスにおいてその時点の見通しを説明しますが、その後の状況の変化によって、学期の途中でやむをえず予定が変更となる可能性があることに留意してください。講義形式が変更になる場合は、学習支援システムのお知らせで講義形式を通知します。
第1回講義は、教室での対面講義形式での講義ガイダンスとなります。学習支援システム上で講義の方法や内容などに関するガイダンス資料を教材として配布します。この講義の履修を検討する学生は,学習支援システムでこの講義に仮登録して講義に参加した上でガイダンス資料をよく読んで,履修するかどうかを決めてください。
将来に関する契約としての側面が重要である金融取引は,不確実性下での経済取引に伴うさまざまな問題をうまく取り扱うために工夫された特徴的な仕組みの上に成り立っているため,金融市場には他の経済部門にはあまり見られない独特の取引慣行やルールが多くなっています。そのために,たとえ基本的な経済理論をある程度学んだ人でも,その知識だけでは金融問題をうまく取り扱うことができず,経済学の知識と金融の知識を結び付けることなく頭の中でばらばらに位置付けてしまいがちなのではないでしょうか。この講義では,基本的な経済理論と金融問題の間の溝を埋めることを可能にするさまざまな経済理論を取り上げ,それらの理論の金融問題への適用可能性と限界について解説することを重視します。
講義の全般的な方針として,金融の果たす基本的な機能に立ち返って経済学的な視点から金融問題について議論を展開しますが,難解で無味乾燥なだけの講義となることを避けるため,理論的な厳密性よりもむしろその直感的な意味や現実問題との関連性を,日本の最近の金融問題を例に挙げるなどして具体的に説明することに力を入れます。
この講義では膨大な金融経済理論の氷山の一角しかご紹介できませんが,この講義をきっかけにして,金融の本当の面白さに触れ,それぞれの興味に応じて,講義で紹介する参考文献などを使ってより本格的な金融の議論に学生の皆さんが自ら取り組んでいただきたいと思います。
講義のフィードバックは授業の中で行うほか,個別的な連絡が必要になる場合にはメールを通じて行います。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
なし / No
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[対面/face to face]:講義ガイダンス
講義の内容と方法の説明
第2回[対面/face to face]:金融取引とリスク①
金融におけるリスクの概念について
第3回[対面/face to face]:金融取引とリスク②
リスクの測定手法について
第4回[対面/face to face]:金融取引とリスク③
リスクとして把握できない不確実性について
第5回[対面/face to face]:金融取引とリスク④
不確実性下での意思決定方法について
第6回[対面/face to face]:投資と資金調達①
新古典派投資理論と企業の設備資金需要について
第7回[対面/face to face]:投資と資金調達②
企業の有限責任とリスクについて
第8回[対面/face to face]:投資と資金調達③
日本の企業グループと企業の株式保有について
第9回[対面/face to face]:投資と資金調達④
中小企業金融について
第10回[対面/face to face]:過剰債務と不良債権の処理①
過剰債務問題と事業再生について
第11回[対面/face to face]:過剰債務と不良債権の処理②
過剰債務への対応と追い貸し問題について
第12回[対面/face to face]:過剰債務と不良債権の処理③
追い貸しのメカニズムについて
第13回[対面/face to face]:金融技術革新と金融サービスの新潮流①
ブロックチェーンを使った決済について
第14回[対面/face to face]:金融技術革新と金融サービスの新潮流②
フィンテックとプラットフォーマーについて
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
講義では先に説明した知識を後の説明のときに使いますので,講義で分からないことがあるときには,教員に質問したり講義ノートや参考書で復習したりして,次の講義までに分からないことを持ち越さないように心がけることが重要です。
金融論で学ぶ金融の基礎知識があれば,この講義の理解はより深まります。本授業の準備学習・復習時間は、各2時間を標準とします。
テキスト(教科書)Textbooks
なし
参考書References
講義に必要な資料は講義のときに適宜配布します。教科書ではありませんが,講義全般にわたる参考書として,内田浩史『金融』(有斐閣,2016年刊)を挙げておきます。その他の参考文献については,講義の中で紹介します。
成績評価の方法と基準Grading criteria
講義内容の理解度を確認する学期末試験によって主に成績を評価します(90%)。
出席状況調査を兼ねたアンケートを講義時に不定期に実施し,講義への参加度を平常点として加算します(10%)。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
時事的なテーマを始めとした現実の経済,ビジネスの理解の助けになる実践的な金融理論の使い方,考え方に対するニーズが高いことがうかがわれますので,その点を重視して講義を進める方針です。