経済学部Faculty of Economics
ECN300CA(経済学 / Economics 300)西洋経済史AEconomic History of the West A
杉浦 未樹Miki SUGIURA
授業コードなどClass code etc
学部・研究科Faculty/Graduate school | 経済学部Faculty of Economics |
添付ファイル名Attached documents | |
年度Year | 2023 |
授業コードClass code | K6098 |
旧授業コードPrevious Class code | |
旧科目名Previous Class title | |
開講時期Term | 春学期授業/Spring |
曜日・時限Day/Period | 水2/Wed.2 |
科目種別Class Type | |
キャンパスCampus | 多摩 |
教室名称Classroom name | 経203 |
配当年次Grade | 3 |
単位数Credit(s) | 2 |
備考(履修条件等)Notes | |
他学部公開科目Open Program | |
他学部公開(履修条件等)Open Program (Notes) | |
グローバル・オープン科目Global Open Program | |
成績優秀者の他学部科目履修制度対象Interdepartmental class taking system for Academic Achievers | ○ |
成績優秀者の他学部科目履修(履修条件等)Interdepartmental class taking system for Academic Achievers (Notes) | |
実務経験のある教員による授業科目Class taught by instructors with practical experience | |
SDGsCPSDGs CP | |
アーバンデザインCPUrban Design CP | |
ダイバーシティCPDiversity CP | |
未来教室CPLearning for the Future CP | |
カーボンニュートラルCPCarbon Neutral CP | |
千代田コンソ単位互換提供(他大学向け)Chiyoda Campus Consortium | |
カテゴリー(2015年度以前入学生) | 専門教育科目 |
カテゴリー(2016年度以降入学生) | |
カテゴリーCategory |
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Outline (in English)
21st century global economy is facing the problems of spreading inequality, poverty, population expansion and environmental destruction. Innovations that allows more efficent allocations of resources and distributions of wealth are sought after. This lecture outlines the historical processe these problems of global economy was formed and surveys the essential analytical frameworks in economic history.
Grading will be decided by Term-end examination (including essay) 50%, and evaluation of the short reports assigned after lectures via Hoppii system 50%.
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の概要と目的(何を学ぶか)Outline and objectives
21世紀の世界経済は、広がる所得格差、人口成長と環境破壊の問題を抱え、資源の効率的な活用を促す新たな革新を必要としている。これらの課題が歴史的にどのように生じてきたかを、グローバルな視点から検証する。
1世界経済史の前半となるこの授業は、一八〇〇年以前を中心に扱う。現代につながる諸問題である、人口爆発、世界的不平等、地球破壊、交易がもたらす地域格差、危機の時代の対処法、農業の効率化、消費活性化と女子の労働参加、人の移動、奴隷と強制労働のテーマを、世界史の視点からとらえる。
授業のオンラインか対面は、学習支援システムで今後連絡をする。
到達目標Goal
・経済事象の根幹にある所得格差や人口増加について、長期的展開を述べ、地域間の
比較ができるようにする。
・経済活動を支えている組織や制度を多面的に理解する。
・基幹産業の成り立ちと長期的な展開を把握する。
・歴史分析を組みこんだ長文論述ができる
この授業を履修することで学部等のディプロマポリシーに示されたどの能力を習得することができるか(該当授業科目と学位授与方針に明示された学習成果との関連)Which item of the diploma policy will be obtained by taking this class?
ディプロマポリシーのうち、経済学科は「DP2」「DP8」「DP9」に関連。国際経済学科・現代ビジネス学科は「DP2」「DP8」に関連。
授業で使用する言語Default language used in class
日本語 / Japanese
授業の進め方と方法Method(s)(学期の途中で変更になる場合には、別途提示します。 /If the Method(s) is changed, we will announce the details of any changes. )
各回、講義内容がテキストで教材を配布し、レクチャーが理解できるようにします。毎回小課題があり、授業内でフィードバックします。
アクティブラーニング(グループディスカッション、ディベート等)の実施Active learning in class (Group discussion, Debate.etc.)
あり / Yes
フィールドワーク(学外での実習等)の実施Fieldwork in class
なし / No
授業計画Schedule
授業形態/methods of teaching:対面/face to face
※各回の授業形態は予定です。教員の指示に従ってください。
第1回[オンライン/online]:この授業のテーマ
授業の三つのテーマを理解し、長文論述に向けた基礎スキルを身に着ける
第2回[対面/face to face]:世界の人口、所得、格差の歴史(1)
人口、一人当たりの所得、所得格差の長期的推移をグローバルな視野から検証する
第3回[対面/face to face]:世界の人口、所得、格差の歴史(2)
所得格差の長期的推移の分析を紹介し、不平等が拡大・縮小を論じる
第4回[対面/face to face]:前工業化時代の環境史―集住と移動のインパクトと人新世2(1)
地球環境の破壊の歴史的な位置づけを、環境史・人新世の概念を紹介しながら論じる
第5回[対面/face to face]:前工業化時代の環境史―集住と移動のインパクトと人新世2(2)
地球環境の破壊の歴史的な位置づけを、環境史・人新世の概念を紹介しながら論じる
第6回[対面/face to face]:近代世界システム―交換メカニズムにひそむ不均等発展(1)
交換システムに地域間格差を生み出すメカニズムが埋め込まれているのか、近代世界システム論から、一六世紀の第一次グローバル化の時期を検証する。
第7回[対面/face to face]:近代世界システム―交換メカニズムにひそむ不均等発展(2)
交換システムに地域間格差を生み出すメカニズムが埋め込まれているのか、近代世界システム論から、一六世紀の第一次グローバル化の時期を検証する。
第8回[対面/face to face]:17世紀―危機の時代のとらえ方(1)
17世紀を共通して危機の時代とおく、近代化論と世界システム論、グローバルヒストリ―の見方を比較する。
第9回[対面/face to face]:17世紀―危機の時代のとらえ方(2)
グローバルヒストリ―からみた17世紀として、ユーラシアを視点に論じる。
第10回[対面/face to face]:農業革命・消費革命―先行した二つの革命
産業革命に先行した農業革命と消費革命と勤勉革命を論じ、現代に残した意義をさぐる
第11回[対面/face to face]:農業革命・消費革命―先行した二つの革命
産業革命に先行した農業革命と消費革命と勤勉革命を論じ、現代に残した意義をさぐる
第12回[対面/face to face]:大西洋をわたった人々(1)-植民地とは何か
植民地を人の移動の視点から説明する。植民地の奴隷、植民者、年季奉公人がどのような移動をしどのような立場にかれたのかを、北米植民地、カリブ海を中心に具体的にたどる。
第13回[対面/face to face]:大西洋をわたった人々(2)-奴隷制と資本主義の形成
奴隷制度の発達をグローバルな視野から概観したあと、奴隷制をめぐるE・ウィリアムズのテーゼ、フォーゲルとエンガマンのテーゼおよび最近の「資本主義の新しい歴史」研究の展開を述べる。第二次産業革命の展開と、交通・通信制度の発達を運河・鉄道・郵便制度からみる。
第14回[オンライン/online]:講義の総括と最終評価に向けたフィードバック
事前公開した最終評価(レポート・テスト)の対策を行う
授業時間外の学習(準備学習・復習・宿題等)Work to be done outside of class (preparation, etc.)
授業外では、指示された参考文献を読み、そこからさらに関連文献にあたって経済史への理解を深めることを推奨する。週に4~7時間程度補習し、課題作成にも時間をかける。
テキスト(教科書)Textbooks
授業支援システムにアップする
参考書References
小野塚知二 『経済史―今を知り、未来を生きるために』有斐閣、二〇一八年
ブランコ・ミラノヴィッチ『不平等について―経済学と統計が語る26の話』二〇一二年
成績評価の方法と基準Grading criteria
試験の評価が50%,各回の授業内課題点50%で評価します。
授業に積極的に参加した場合はボーナス点を追加します。
試験は長文論述で、問題を事前公開します。
学生の意見等からの気づきChanges following student comments
問題設定に関心が高かったので、さらに議論を充実させていきたいと考えている。